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【 浦島太郎 】アルツハイマー認知症母の介護奮闘記2024/02/22

ニャンニャンニャンの猫の日、母の移動が無事に終わってホッとしました。

朝9:30、姉を駅まで迎えに行く。
10:00、リハビリ病院に母をお迎えに。退院手続き後、後部座席に母と姉並んで座ってもらい車を自宅へ走らせる。途中の景色の移り変わりに戸惑いながら、久しぶりに外の空気を吸うことができて喜んでいるように見受けられる。元気な状態での外出は、コロナ禍から本当に2〜3年ぶりでしょう。街の変わりようにビックリしたことでしょうが、昔の見覚えのある風景を見つけると指を刺しながら目がキラキラとしている様子。退院時、思いがけず血圧が170代といつになく高めだったのは、やっと病院から外に出られるとの興奮からだったのでしょうか?

昨日は大雨の中、前のグループホームから今度入居するホームへの荷物移動でした。2年ほど過ごした個室にはビックリするほどの荷物が溜まっていました。
普通車1台と軽自動車2台に70代、60代のおじさんおばさんと20代の若者一人、計4人で荷物を詰め込みました。
問題は4段の箪笥、100cm程の引き出しの横に30cm程の小引き出し付き。引き出しの荷物は全て出してしまって大きなビニール袋に突っ込んでいましたので、重さ自体は女2人かかりでも運べないい事もありませんが、如何せん、ホームに到着と同時に大きな雨粒が容赦なく降り出してきました。箪笥も人も濡れないように2人がかりで傘を差し掛けながら、普通車の後部にぶつけないように積載する作業は思っていたより疲れました。残るは引き出しとテレビとテレビ台。バックミラーが荷物で塞がれるのもお構いなしに無理矢理3台に押し込んで出発。

ところが、私の運転する普通車が新しいグループホームに到着しても、後の2台がなかなか到着しません。後に聞いた話ですが、道がわからなくてウロウロしていたとの事。雨で視界も悪い上に道も狭かったりして、なるべく大きな道を探していて迷子になっていたようです。

車3台分の荷物を、次のホームが2階なので、数人乗り位の小さなエレベーターで運び込み、セッティングして12:00過ぎにやっと荷物の移動は完成しました。まあ、2時間で終えられる位の小さな引越しではありますが、介助者が1人だったり、高齢の女性だったり、車がなかったりしたら、と思うと、まあましな方かなとも思いました。こんな小さな近場の引越しを安価で請け負ってくれる引越し業者があれば、これからの高齢者世界には必要なのかもと思ってしまいました。

何はともあれ、昨日の荷物移動に比べたら、今日の母の退院・移動はとても楽ちんでした。なにしろ、母のご機嫌がとっても良かったのには助けられました。念願の自宅への寄り道、お抹茶、昼食、お昼寝を挟んで、苺大福とお茶を母の目の前に並べると、「まあ〜まあ〜😍」と、美味しそうにペロリと平らげてくれて本当に嬉しかったです。

すると、母の口から何やら言葉が発せられてきました。最初は小さすぎて耳をすませないと聞き取れませんでした。

「むかし〜、むかし〜・・・」

昔話でもし出したのかと思っていたら、

「りゅーぐーじょーへ・・・」

どうやらリズムのついた歌のようです。

あっ、これは『浦島太郎』の童謡?

「むかしむかし 浦島は、
 助けたかめに連れられて、
 竜宮城へきてみたら、
 絵にも描けない美しさ」

これを歌ってる?

何度も何度も、だんだんと興がはいってきたのか、声も大きくなってきました。

母の歌を聴くのはどれくらいぶりでしょう?

リハビリの時間にでもみんなで歌っていたのでしょうか?

とても楽しそうな母の姿を見て、連れて帰ってきて良かったと安堵いたしました。

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