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職人のモノづくり

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ときに、生活とは無関係の無用の用で、遊びの世界かもしれない。 それなのに? それだから? より美しく、心をこめて、魂をこめて、生み出されるモノと、人との関係に焦点を当てています。
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2024年3月の記事一覧

地産地消で知るイタリアの食 - 1/2

フィレンツェでは毎年春が近づくとテイスト(Taste)という食の見本市が開催されます。 イタリア食材といえば、生ハム、サラミ、チーズ、オリーブオイル、ワインなどが思い浮かぶでしょうか。見本市を訪問するたびに、こんなものがあったのか!と呆れるくらい多種多様な食に出会います。 出展する半数以上が中小規模の生産者です。と言うことは、高級食材店で見かけることはあっても、日常のスーパーマケットには出回らないものがほとんど。 生産している地域で消費されるものが大半を占め、話を伺うと

地産地消で知るイタリアの食 - 2/2

毎年春にフィレンツェで開催される食の見本市「テイスト」。愛情と情熱が込められた食には、その数だけ物語があります。今年訪問して心に残った生産者を案内しています。 ラクイラ村で、大地と生きる女性達アブルッツォ州のラクイラ村。 2009年に大地震に見舞われ、 あれから何年も経っているのに いまだ完全に再起してるとは言えない土地。 このラクイラ村で強く逞しく、 大地とともに生きる女性に出会いました。 アーモンドの枝という意味の ラーモ・ディ・マンドルロ社。大地震の起きた10年後