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美しきベネチア

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海洋都市として繁栄したベネチア。総督(ドージェ)を頂点とする、独特のベネチアの政体がもたらした、ぎゅっと凝縮された豪華なアートや建築物。そこに「いま」を生きる人々の生活。肌で感じ… もっと読む
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#イタリアのモノづくり

ちょっと一息。ベニス散策。

2年おきにベニスのサン・ジョルジョ・マッジョーレ島で開催される、高級工芸品の国際展示会、Homo Faber(ホモ・ファーベル)を案内中ですが、今回は、ちょっと一息。 アートじゃないアート。Homo Faber n.1 未来の創造者たち。Homo Faber n.2 日本の匠と、イタリアと。Homo Faber n.3 紙は、紙にあらず。Homo Faber n.4 ベニスの街へと息抜きに出かけましょう。 ホモ・ファーベルの展示会場は、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島。

ベネチアのカーニバル n.3 華やかな一夜の世の夢、仮面舞踏会(最終回)

Antonia Sautter - Ballo del Doge 
 Carnevale di Venezia n.3 ベネチアのカーニバル編、最終回です。 夏の日差しが残る9月初旬。ベネチアのサンマルコ広場から徒歩で15分ほど。サントマにある屋根裏部屋の床には絵本が散乱し、そのなかで、夢を描いている少女がいます。 来年のカーニバルは、どんなドレスをマンマに作ってもらおう? マンマはドレスの仕立て屋です。娘のリクエストにこたえて、お姫様のドレスを誕生日プレゼントも兼ね

ベネチアのカーニバル n.2 ベネチアに生まれ育った、ベネチア女性の想うカーニバル。

Atelier Antonia Sautter Carnevale di Venezia n.2 第1回はベネチアのカーニバルの様子をお伝えしました。第2回と第3回はアントニア・サウター(Antonia Sautter )さんのアトリエにお邪魔します。 街全体が、運河、小道、路地で形成されるベネチア。雑踏をすり抜け脇道に入った途端に、誰もいない静かな路地に出会うことがあります。まるで中世時代にタイムスリップしたような感覚です。 アントニアさんのアトリエも、そんな路地の一

ベネチアのカーニバル n.1

Carnevale di Venezia. 2023年のベネチアのカーニバルはいつでしょう? 開始:2月4日(土) 終了 : 2月21日(火) 今週の土曜日から始まります。 2週間ちょっとの期間、ベネチアは、かつてのベネチア共和国が花開いたように、明るく美しく華やかな街に染まります。 日本で謝肉祭と訳されるカーニバルは、お肉(Carne カルネ)を取り去る(Levareレバーレ)という意味。 カトリック教で四旬節(40日間)と呼ばれる期間は、肉を食べてはいけません。