ホスピス看護師について:概観から実態までをざっくり

 転職斡旋会社からホスピスを勧められて正直どんなところが分からなかったので動画で概観から実態まで調べてみた。


ホスピス事業のイメージをつかむ

・慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化したホスピス「医心館」を運営し、医療依存度が高い方々の受け皿を提供。
・その具体的な方法論として考案したのが、「医師機能をアウトソーシングした在宅型の“病床”」
・医師は常駐しませんが、地域のかかりつけ医と連携して“病床”をシェアし、必要な訪問診療を提供してもらいます。
・医療ケア難民化:国は、医療を効率的に提供するため“病院完結型医療”から“地域完結型医療”への転換を推し進めていますしかし、この制度設計に従って退院しようにも、安心して療養生活を送るための退院後の受け皿が非常に限られている方々がいらっしゃいます(人工呼吸器を外せなくなった方。神経変性疾患を患う方、終末期のがん。)
・医心館は、病棟並みの看護体制を持ちながら地域の医療関係者と密に連携することで、医療依存度が高い方々に質の高い療養生活の場をご提供します。

ホスピス事業|医心館とは|「医心館」サイト (amvis.com)

提供しているケア
・緩和ケア
1:薬物療法:投与・評価・医師へフィードバック・副作用改善
2:非薬物療法:
・タッチング、声かけ、頻回訪室。体位の調整をして換気障害を改善する。
・ACP(Advance care planning)
将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、ご本人を主体に、ご家族や近しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合い、ご本人の意思決定を支援するプロセスをいいます。
・栄養補給
・輸液療法
①    体液管理 
②    栄養管理 
③    血管確保
・人口呼吸器、酸素吸入
・人工肛門などのストーマ管理、創傷処置
・医療機器 PCAポンプ、輸液ポンプ

ご提供可能な専門ケア|入居者の方へ|「医心館」サイト (amvis.com)

For the smile ファミリーホスピタル

動画

内容


・年代は幅広い。40代からいる。
・したいことをどういう風に支えたらいいのかチームでみんなで相談しながらケアを提供している。
・病院と同じ部分もある。身体状況アセスメント、社会的背景とか気持ちの中で人生で大切にしていることを考えるのは同じ。しかし生活空間が病室ではなくて「おうち」という考え。この環境がこの人にどう合ったらいいのかを考える。

感想


・高齢者が多いんだろうが40代ぐらいの人もいるんだという驚き
・病室ではなくて自分の家という感覚は病棟にはない考えだなと感じた
→見学に行くホスピスの患者様の年齢層、居室の自由度はどんな感じなんだろう。

With you groupのホスピス病棟の紹介

動画


内容


・実習がきっかけで興味を持った
・流れ
9時から申し送り
他職種のカンファレンスして方向性を決める
訪室
午後からカンファして症状緩和、関わり方、ご家族との関わり方を考える
・不快症状のコントロールが大事
・優しく丁寧に相手に感心を持って
・二交代制
・プリセプター制度
・全人的な視点とご家族のケア
・ケアはしているがケアされているという時間もある。そこがやりがいにもつながる。

感想

・大体ホスピスの基本スタンスは再確認できた。不快症状のコントロールが大事、全人的な視点とご家族のケアの視点が基本的な視座。看護を通してケアしているつもりがケアされていることに気づく看護の面白さ。
→今度見学に行くホスピスの指導体制や働いている職種について気になった。ホスピス施設だけどリハビリとかも入るんだろうか。

サンウェルズのPDハウスで施設長に就任した方のお話/ホスピスとの比較から

動画

https://youtu.be/tGWQFIBgRsQ?si=GOeeIralPGoOMq1w

内容

・経歴:脳神経外科の単科の病院から総合病院へ。それからホスピス系の施設に。精神的・肉体的にきつくなってPDハウスへ再就職。施設長に収入したそう。
・ホスピスの業務でつらかったこと:がん末期の方が多い。病気の進行がものすごく早い。ご逝去される毎日。病気の種類によってはつらい処置も続く。明るい話題って言うのがどうしもてすくなってくる。精神的につらくなる。がんの患者様の疼痛コントロールに加えて認知症のケアも大変。
・PDハウスで働いてみて、色々なリハビリスタッフがいて、様々なコツを教えてもらえて面白い。介護スタッフにもかなり生活援助でサポートしてもらっている。看護師は医療に集中できる。
・ホスピスではすべての判断は看護師が行うので結構きつかった。
・ホスピスでは病気の部位によっては対応がかなり変わってくる。生活においてのすべての判断を看護師が行う必要があって精神的にきつかった。
・PDハウスにはリハビリスタッフが常駐しているし、介護スタッフも生活援助をしてくれるし。
・パーキンソン病の病態を理解するに当たって少し苦労はした。
・ホスピスではさまざな背景を持った患者様がいて、人工呼吸器を使用する患者様も多く、看護師のスキルを生かせる。給与面もいい。
・PDハウスではパーキンソンの方がほとんどだが、しらないことも結構合って、パーキンソンの方の治療についてしることができる。夜勤体制が充実している。看護師、介護士含め10名程度夜勤に配置されている。ボーナスがいい。休みが120日あって多い。おみとりがほとんどない。精神的に楽。
・レクリエーションは毎日行っている。脳トレ、クイズ形式、カラオケ、映画鑑賞など。毎日色々考えてリハビリの方がやっている。利用者様も喜ばれている。
・ホスピスに向いている看護師さん:ターミナルケアについて深く知りたい看護師がいい。医療的処置も多いのでそれをしたい人はいいかも。
・PDハウスの看護師さん:一つの疾患を深く知りたい人。明るい人。一緒に利用者さんと生活を楽しみたい人。
・パーキンソン専門に対する不安:疾患の勉強会があるし、働いてからも往診の先生から教えてもらったり、看護師もたくさんいるし、リハビリスタッフからも情報を得られる。不安というのはなくなっていった。入ってみたらたぶん大丈夫です。
・転職を考えている方へ:施設ではあるが医療的な処置もある。皆さんで協力して仕事ができる。残業少ない、給与面も保証されている。

感想

・がん末期の方のお看取りに対する精神的なきつさと認知症のご老人の対応もかなりストレスフル。実際私は3年間病棟で働く中で一度もお看取りにあうことはなかった。人工呼吸器もほぼ使わなかった。大丈夫だろうか。不安になってきた。今度見学行くところはその辺の支援体制はどうなっているんだろう。
・ホスピスの看護師の判断ってどんな感じなんだろう。どこまで判断するんだろうか。全然イメージはできなかったけど、やっぱりそれなりにきついんだろう。その辺の判断する部分とか判断に迷った部分ってどういうところなんだろうか。聴いてみよう。
・PDハウスって初めて聴いたな。この辺で求人あるか調べてみよう。
→うちの近くに今年できるらしい。見学行きたい。


朝日新聞デジタル:最後の時食べたい物を

動画


内容


・余命幾ばくと告知されたご高齢の方が食事をおいしそうに食べるシーンから始まる。
・心のケアとして患者のリクエストに応じて毎週土曜日に好きな食事を提供している病院。
・患者様は徳島出身。理容師として働いていた。
・患者様「いつ死んでも悔いはないと思ってますわ」
・患者様「刺身が好き。」
・患者様「注文できるからこっちの食事の方が合っていますね。」
・栄養士・大谷幸子さん。明日土曜日何をお出ししましょう
 →本人「やっぱり食べたいと思うのは刺身かな」
・栄養士「色々な困難はあります。直接栄養士にリクエストを伝える。見えない部分まで感じ取ってもらえたらとてもうれしいです。何でも好きな物を言ってくださいといわれたからには出せないと言うことはしてはならない。コストが高くなってしまうことはある。」

感想

病棟に看護師として勤めていたので、本当によく分かるし、一度だけでもいいから自分の好きな物が食べれたらいいのになと思っていたので、すごく共感する動画だった。
→今度見学に行くところは食事に関してはどういう感じで決めているんだろうか。

医療型有料老人ホーム勤めている(?)介護士さんの給与明細公開


結構きつい思いしている職員の方もいるんじゃないだろうかと想定して具体的な情報が欲しく拝見しました。看護師さんはなかったので介護士さんのものを拝見しました。

動画


内容

総支給額336,850円
基本給18,2600円
資格手当22,000円
住宅手当8,000円
夜勤手当68,000円
皆勤手当15,000円
残業割増給4,1250円
控除合計60,189円
手取り276,661円
勤務21日、有給2日使っている。

基本給は持久換算するので変動する。
多いときで手取り34万円まで増加することがあった
評価によって基本給が変わる。
ボーナスも評価によって変動。
勤務形態は日日日日休休夜夜夜夜休休
人を雇いたがらない職場
常に人が不足している
9割が看取りの方
ほぼほぼ寝浴
しかも風呂の設備は十分ではない
話者は怖さを感じるほどの所だそう
話者は色々語れないところがあるぐらいきつい職場らしく
転職するとのこと

感想

・給与面は問題はなさそうだけど、個人経営とかだとボーナスとかが評価によって変動するのはなるほどと。今まで公的な病院で働いていたのでその視点はなかった。
・お風呂の介助する時にベッドバスを使用して全介助で行う場合本当にきついんですよ。色々機器がついているときはすべて外して、ベッドバスに乗せて。2人がかりでも結構きつい。なのでお風呂の設備が整っていないとさらに最悪で。すごく共感できるきつさでした。
・こんな勤務形態あるんだなと。連続で夜勤するなんてやったことがない。絶対にフィジカル・メンタルに来るでしょ。
→今度の見学ではボーナス支給額の決め方、入浴介助に看護師はどう取り組むのか、シフトの組み方は聴いておこう。

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