プラド美術館展 広告分析

今回は国立西洋美術館で行われる展覧会のポスターを分析してみようと思います。

まず複数枚並べた時の構成が特徴だと思います。
一枚でも成立するポスターに丸い逆アーチを施すことで横に並べた時にアーチがつながり大きな流れを作り目を引きます。
ここが白場になっていることで日時や場所など伝えたい情報を可読性を担保したまま載せることができます。ただの白場の帯では単調でここまで目を引くことはないでしょう。
またアーチとなっていることで一枚で見た時も自然な上下の目線の流れを作る役割を果たしているのではないでしょうか。

品格のある上品なセリフ体で絵画のテイストと合わせてヨーロッパの雰囲気を感じます。
フォントの色も絵画の邪魔をせず、且つ重厚感あるトーンに合わせたゴールドです。

書いていて思いましたがメインのビジュアルとフォントや色などその他の要素のトーンをできるだけ合わせることで白場の逆アーチがより新鮮で活きてくるのかなと思いました。これは色々なものに応用できる方法論かと思います。

展覧会の広告やポスターはどんな作品が展示してあるか知らせる為に作品のビジュアルを用いることも多いと思いますが、日時や場所など載せなければいけない情報も多いと思います。
ビジュアルの雰囲気を損なわないように情報をどう入れるかという点で展覧会の広告は勉強になると思いました。

#デザイン #広告分析