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“読も” 2022年6月度 第2回|Paparazzi Panic

Paparazzi PanicがART HOUSEに初めて出演したのは、島村楽器主催のイベントだった。

※当時からこうじはメンバーだったがドラムはりょうまではなかった。初期ドラマが脱退してすぐにしょうへいさんがりょうまを紹介してくれた。

当時よく通っていた三ノ宮の島村楽器で、仲の良い店員さんに「オリジナル楽曲があるならこのイベント出てみん?』と言われたのを二つ返事で「出ます」と言ったのが始まりだった。

そのイベントに出演した何日後かに当時のブッキング担当であったりゅうへいさんから、「ブッキングライブに出てみませんか?」と連絡をもらった。

そのお誘いにも二つ返事で出ますと答えた俺達。

しかし出演した当日、自分達の精算を担当してくれたのはART HOUSE店主しょうへいさんだった。

そもそもライブハウスに出演するとは何なのか。

ART HOUSEの歴史も風習も全く知らないまま出演した、ド素人の俺達は、精算というものはその日の出演料の支払いのみで終わると思っていた。

でもしょうへいさんはその日のライブの感想やこれからどういうバンドになっていくべきか、次のライブに向けてどういう準備をしていくべきかみたいなことをとにかく優しい顔で沢山俺達に伝えてくれたのだ。(仲が良くなると怖い顔を見ることが増えるが、それはしょうへいさんに認められたバンドの特権かもしれない)

ART HOUSEの精算は長いというのが有名だが、他のライブハウスに出たらART HOUSEの精算のありがたさがよく分かる。

その初めて出演した際の精算でしょうへいさんが『松田くんの声には他の人にはない魅力がある』と話してくれた。(この時まだ俺は松田くんと呼ばれていた。)

この言葉が自分の支えになってきたのは間違いない。

そこから毎月出演をするようになり、なんなら月に2本ART HOUSEでライブをしていた時期もあった。

そんなある日の精算でしょうへいさんから『こんなことあんまりせんのやけど、俺が昔やってたOUTASIGHTってバンドのCD渡すから聴いてみてくれん?きっとパパラッチの音楽に通ずるものがあると思うねん。』といってOUTASIGHTの『衝動ヴァイブレイト』を俺達にくれた。

その日の帰りの車内でみんなでOUTSIGHTの音源を聴いて、しょうへいさんの歌声や人間臭すぎる歌詞に初めて触れた時の衝撃をよく覚えている。しょうへいさんってこんなカッコいい音楽やってたんやと。。

今思えばしょうへいさんが自分のバンドの音源を聴いてみて欲しいと自分達に渡してくれたのはとても意味深いし、ありがたい事だと思う。

そしてART HOUSEの最大の魅力だと思うが、とにかく俺たちみたいなダメダメなバンドにもスタッフのみんながめちゃくちゃ優しかった。

今も在籍してる超ベテランの照明むーちゃん、当時のPA池ちゃん、当時ブッキングをやっていたしょうごさん。

特にこの3人はPaparazzi Panicに本当に優しくしてくれた。

優しさとは甘やかすだけじゃなく、しっかりダメな時は厳しく叱ってくれることだと思う。

ART HOUSEスタッフのみんなに俺達は何度愛のある説教をしてもらってきたか。

もちろん今はめいちゃん、のぶ、きよぴー、ヒワダコウタ、悠哉という最強スタッフ陣がPaparazzi Panicを助けてくれている。

しょうへいさんを中心としたスタッフのみんなに俺達はバンドマンとしての全てを教えてもらったと思ってます。

俺もこうじもりょうまもART HOUSEには感謝してもしきれない。

本当に今までありがとうございました。

昔も今も沢山の音楽仲間が自分達を支えてくれてるけど、全てART HOUSEを中心に出来た縁ばかり。

閉店を発表したART HOUSEのTwitterに物凄い数の温かい言葉が寄せられていたのを見て、自分達がART HOUSEで育てたこと、今もART HOUSEをホームにしてこうじとりょうまとバンドを続けられている事が幸せなんだと思えたし、誇りに思えた。

ART HOUSEのお陰で今もこうじとりょうまと楽しくバンドが出来ています。

ART HOUSEという神戸一愛のあるライブハウスで、最高な仲間と最高なスタッフのみんなと過ごせる時間は残り少なくなったけど、ART HOUSEをこれからも愛していくし、閉店が発表されてからより一層自分達がART HOUSEを背負って頑張っていこうと強く思うようになりました。

閉店まで6/6・6/30・7/17と3本あります。

全て観に来てください。絶対満足させるから。
 
 
 
Paparazzi Panicは ART HOUSEと共に。

ART HOUSEに最大級の愛と感謝を。

またART HOUSEで会おう!

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