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喜びも悲しびも みんな生きたい

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口には出せなかったけれど  心が折れそうな危うさの中で 私たちは 同じ風景を眺めた 青い海を見ているの?  白いカモメを眺めているの?  あの日 ここに私たちがいた  そのこと…
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#アート

木霊(SOUL)

1鉢500円のポット苗  妻が植えたゴールドクレスト いつの間にか3メートルを超える高さまで 大きくなった。 何度か剪定を繰り返したが それでもいよいよ電線に届きそうになる位まで 成長した。 安全のためにと脚立に上り大胆に切って スリムにした。 剪定した直後の枝は リラクゼーション効果のある フィトンチッドの爽やかな油性の芳香を周りの世界に 充満させた。 いつもならその香りを楽しむために室内に置いておくだけだったが   なぜかこれで「 書 」を楽しみたいという 衝動に

京都、 絵に描きたい情景 。

京都の四季は美しい。 過ぎた日々を思い出すと、 切なくて、恋しくて。 じわーーーーーっと。 青い墨が手漉きの和紙に沁み込んでゆくように ゆっくりと、静かに私の気持ちが満ちてゆく。 そんな情感を、旅人の私は、 いつか絵に残したいと思っている。 第一景) 雨瀟瀟 初回のテーマは「雨」です。 荷風の作品に「雨瀟瀟」と云うのがあると知った。 ここでの「瀟瀟」とは、静かに寂しげに雨が降りつづく様に近く、 秋の長雨、「しとしと」ということばが似合う。 一方で、「瀟

いのちを想う。

目の前に迫る危機 失われゆく命 生まれ来る命 命の儚さ尊さを想う。 そして魂の救いをねがう。 『蓮蕾を拾う』 阿弥陀さんの指がそっと触れた その先に 輝くいのち。 今年ももうすぐ 3.11がやって来る。

春に遊ぶ ー電電・疾疾ー

私は京都が大好きです。 この三年の歳月、 コロナの雪解けを待ち焦がれて、 漸く都に春を叫ぶ時が来た、 来たと思いたい。 待ち望んだ春の到来に歓喜して、マスクを外した守護神童子に 京都の空を乱舞してもらいましょう。 いざ !! 一番手は叡山(比叡山)の上に遊ぶ 雷神童子 「春だ春だ、ピカゴロ電電 電電」 二番手は如意ヶ嶽(大文字山)の上に舞う風神童子 「春一番、二番も次も疾疾 疾疾」 京都建仁寺にある国宝、宗達の「風神雷神図」が好きです。 何度も見に出かけました

青く滲む 「しみ」に極楽浄土を見た

左右対称のインクの「《し》沁み」を応用した心理テストがある。 図版が何に見えるか、何を想像するか 、表現した内容を分析することで、人の思考過程やその病理を解釈する人格テストである。 実は昔、そのテストを私は受けた。 大学生の時であった。心理学専攻の院生が修士論文や博士論文を執筆するために行う実験の被検者として。 実験に協力すると自身の履修科目の出席日数にポイントが還元される。催眠療法のそれになったこともあった。 今思えば、モラトリアムで不真面目な学生だった(と思う)