マガジンのカバー画像

喜びも悲しびも みんな生きたい

7
口には出せなかったけれど  心が折れそうな危うさの中で 私たちは 同じ風景を眺めた 青い海を見ているの?  白いカモメを眺めているの?  あの日 ここに私たちがいた  そのこと…
運営しているクリエイター

#コラム・エッセイ

愛しのことば・たち

                     いつ頃からか、はっきりとした記憶はない。ただ、自分の生き様について答えを探し求めて、見つからず、見つけられず、諦めて。しかし、また思い直して、答えを探し求めて。 そんな繰り返しの中で、ある日から、私の心にじわじわと輝き始めた「ことば」があった。 『すべては変わりつづけてゆく』 やがてそれは、私の内面に留まって、私に「生きている」を実感させる「意思」を持つ生きもののようになっていった。             * * * 先

二十年目の貼替え

写真(↑)は私の好きな寺院の障子です。 泉涌寺の塔頭雲龍院の雪見障子です。 私の京都寺社巡りのきっかけを作ってくれた景色なんです。 四角い小さな窓から、椿、灯籠、紅葉、そして松が見え、4つの宇宙が織りなす四季折々の風情を堪能することができます。 私はシンシンと雪が降って、手漉き和紙の白さが一段と増す寒中がやっぱり一番好きです。 元来、私は障子を通過する柔らかな光に包まれたちょっと暗めの空間に身を置いて、静寂を味わうのが好きでした。そこに伽羅のお香が漂ってくればパ

蝉の産声を聞いた(!?) 耳鳴りな日々。

うっとこの旦那はん 二十数年来 耳鳴りに往生したはりますねん。 ちょうど附属病院で仕事しはるようになって 暫くしての頃からでおすねん。 右の耳から始まって 今では両方で鳴ってるて言うたはります。  どないしはったんやろ。 「えらい時もあったぁ」言うたはりました。 なんでもシンと静まり返った夜分がそうらしいのどす。 うちらには ようわからへんのどすけど、 気にし過ぎて気ぃ狂いそうになってしまう時もあるそうどすなぁ。 耳鳴りは「耳の鐘」とか言うのやそうどすけど