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【開催報告】 刺繍教室(横浜市青葉区)でのワークショップ

*「アートファシリ!シブヤ」公式noteでは、認定ファシリテーターによる開催レポートを随時掲載しております。開催にご関心のある方はこちらからご連絡ください。

春の光が射しこむ明るい空間にシブヤフォントのカラフルな作品が似合います




1.    日時
2023年4月8日(土)
(1回目)13:00-14:00、(2回目)14:00-15:00
 
2.    場所
横浜の刺繍教室 Apéro -時を紡ぐ-
※「Apéroの桜2023」という、同教室の春のお祭りイベントにブースを出展し、ワークショップを開催。
 
3.    参加者
主に地域在住の方やイベント出展アーティスト。各回6~7名。
 
4.使用した絵
  「シブヤスクランブルナイト」「シブヤ20XX」(1回目、2回目)
  「創造」(1回目)、「giant1」(2回目)
 


初めてでもすぐに対話が弾むシブヤフォントのアート

 
 

5.ワークショップ内容
  各回3枚の絵を1時間かけて、ゆったりと対話型鑑賞しました。対話型鑑賞は皆さん初めてでしたが、地域のお祭りイベントでのリラクッスした雰囲気の中で、和気あいあいとお話が弾んでいきました。
 
(1)タイトルを考えよう!
  描かれている絵について、「人に見える」「いや、動物かも」「だとしたら、足だと思っていたのが、実は馬の手綱にも見えるね」「リズミカルな足は踊っているんだよ」など、さまざまな意見が飛び出して、どんどん視点が広がっていきます。
  タイトルをつけるワークでは、最初は「交差点」「信号機」といった単純な答えだったのが、対話を通してイマジネーションが膨らんでいき、最後には「野外ディスコのダンス大会」「みんな違ってみんないい」など、味わい深いタイトルに変化していきました。
 
(2)音を感じよう!
 他の絵とは違う抽象的な作品でしたが、逆にそれが視覚から聴覚へ、より意識を集中させる効果も感じます。
 「ポコポコ」や「ゴー」といった擬音語で表したり、「ヒラヒラ」や「ジリジリ」といった擬態語で感じたり、4分割の絵を一つずつ表現する方もいれば、4枚を一つの絵としてオーケストラのように音が聞こえるという方もいて、さながら「音の展覧会」のようでした。それぞれの絵の音を輪唱のように重ねて歌ってくれる方もいて、ついつられて周りの方も口ずさんでしまうなど、和やかな時間に。
 
(3)セリフを考えよう!
作品の中の登場人物になった気分でセリフを言ったり、作品のこちら側の鑑賞者である自分に向かって発せられるセリフを考えたり。自分と作品との関係や、思い描くストーリーによって様々なセリフが次々と飛び出します。
皆さん、緑の人物に思わず感情移入して、なりきりアーティスト気分で決めゼリフを発していました(笑)。
 
(4)ストーリーを考える!
交差点の横断歩道がビルになったり檻になったり、仁王立ちしている人物は正義の味方?それとも破壊者?いやいや、この丸くて愛嬌のある身体は赤ちゃんだ、などなど、参加者の皆さんが豊かな想像力を発揮して、楽しくユニークなストーリーが生まれました。
 


地元の障がいを持つお子さんが描いた絵と対話のコラボ!

 
6.気づき
参加された皆さんがオープンハートにお話しくださり、とても良い時間となりました。
地元の障がいを持つお子さんが描いた絵をお持ちくださったお母様がいて、その場でその絵についても対話型鑑賞を行ったのですが、既にシブヤフォントの作品の対話で場が温まっていたので、お子さんが描いた様子なども想像しながらスムーズにお話が進み、障がい者アートの世界でつながる優しいご縁を感じました。
イベントに出展されていたアーティストさんやお店のオーナー様にも飛び入り参加いただき、ご自身の創作活動にも発想が役立ちそう!とコメントいただきました。
お店には素敵な刺繍作品が飾られていて、オーナー様はそれらの作品で対話型鑑賞をやりたい!とおっしゃっていただき、「シブヤフォント」「対尾型鑑賞」「アート」の魅力と可能性を感じました。
 


 アートファシリの後は、教室内の素敵な刺繍作品でも対話型鑑賞!



 シブヤフォント認定アートファシリテーター 安東豊


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