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【世界設定】名前の由来

アルテスノート(Artesnaut)

ゲームタイトル。
アルテス(artes)には、「人の手で作られた技術」の意味がある。ノート(naut) は、アストロノート(astronaut:宇宙飛行士)、アルゴノート(argonaut:ギリシア神話においてコルキスの金羊毛を求めてアルゴー船で航海をした英雄たち)などと同じで、「航海者、探検家」などの意味。
アルテスノートはそれらを組み合わせた造語で、「人の技術や知識を次の世代へと引き継ぐ航海者、探検家」のイメージ。また、重要人物の名前を「アルテス」にすることで、プレイヤー自身を「アルテスに導かれし冒険者たち」という意味で捉えられるようにもしている。

アルテス・デンドルライト

世界に関する様々な知識や冒険の技術を持ち、冒険者を導く人物。
アルテスの意味は前述した通り。デンドルライトには特に意味がないが、結晶の形状の一つである「デンドライト(dendrite:樹枝状晶)」の響きが良いと思っていたので、それをもじった。日本語のライトという音からは、光(light)や正義(right)のイメージを受けるので、正義感のある人物のように感じられる。

ディオン

物語の主人公。強い冒険心をもつ、優しい青年。
名前の由来はギリシャ神話の神「ディオニューソス(Dionysus)」から。由来にはしているが、特にディオニューソスとディオンに共通点があるわけではない。呼びやすく、主人公っぽい名前にしたかった。
また、ゲーム上の探索画面では、長い名前は潰れて表示されてしまうので、仲間になるキャラクターの名前は全員5文字以下に抑えている。

オシリス

砂漠の国の王子。双子の兄。
古代エジプト神話の神「オシリス(Osiris)」からとっている。
神話では、オシリスは王位を継承し、それに嫉妬した弟「セト」に殺されてしまうが、後に復活して冥界の神となる。神話上のオシリスは「永遠の命」「死と再生」「罪を裁く者」など、物語上の重要な要素と関わりが深い。

セト

砂漠の国の王子。双子の弟。
古代エジプト神話の神「セト(Set)」からとっている。
神話では、王位を継承するために兄オシリスを殺したため、「兄殺し」の汚名をもつ。邪神、悪神、暗黒神などと散々な言われよう。セトとオシリスの関係を神話と正反対のものにすることで、「私たちが生きるこの世界とは異なる世界の物語」あるいは「神話で起きた不幸を回避した世界の物語」などと様々な想像ができるようにしたかった。

ナナ

砂漠の国の狼の世話係。
ギリシャ神話のフリギア川の神サンガリウスの娘「ナナ(Nana)」から。神話との共通点は特になく、音の響きからとった。
ちなみに、古代メソポタミアで信仰された月の男神「ナナ or ナンナ(nanna)」も日本語では同音の場合があるが、こちらからとっているわけではない。というのも、メソポタミアのナナ(ナンナ)は、トウホの本名に用いたメソポタミア神話の神「エンリル(Enlil)」の息子なので、ちょっとややこしくなってしまう。

テトラ

オシリスのお気に入りの狼。
名前に特に意味はないが、王宮にいる狼の名前は全て「数字」に関係する名前がつけられているという裏設定がある。ナナが日本語の「7」と同じ響きあることから来るちょっとした言葉遊び。「テトラ(tetra)」は「4」。

水門の町カカキ

最初に訪れる町。
名前に特に意味はない。耳慣れない響きを持つ簡単な固有名詞を最初に提示して、ファンタジー感を印象づけたかった。

香辛料の町ペペリ

二番目に訪れる町。
名前は胡椒(pepper)から。カカキと同じ地域にある町であるため、文字の並びを似せた。

ダムレイ

各章で戦う大男。1章「香辛料の町ペペリ」で初登場。
ダムレイは、カンボジア語で「象」の意味をもつ。名付けたのはRyoさん。たまたま来た台風発生の通知から着想を得たらしい。

アキーク王宮(アキーク砂漠)

王宮や砂漠の名前。
アキークは、「ガーネット」や「ざくろ石」の意味を持つアラビア語「عقيق」。赤い砂漠には砂の中にざくろ石が混じっていることから命名。「ざくろ石の剣」を「アキーク剣」と言ってもいいかもしれない。

アビヤッド

オシリスとセトの父で、アキーク王宮の王。
「白」の意味を持つアラビア語「الأبيض」から。白髪に白髭であることから命名。

ナジュム

1章で一瞬だけ登場する『ナジュムの知恵』という本の著者。
アラビア語で「星」の意味をもつ「‏نجم」から。

チャルチ

古代人の血を引くエルフの少女。
名前は、アステカ神話に登場する水の女神で、若さと情熱の女神である「チャルチウィトリクエ(Chalciuhtlicue)」から。チャルチウィトリクエはかつて大洪水で人類を滅ぼしたが、この洪水によって大地に恵みがもたらされたとされている。2章では「大洪水」という単語が重要なので、各神話にある「大洪水伝説」に関係した神から命名。

ウィトリ

チャルチの母。
チャルチと同様に「チャルチウィトリクエ」から命名。

ドヴォロンド(ドヴ)

チャルチを守るドラゴニュートの男。本名は「エンキ」。
ドヴォロンドという名前に特に意味はない。ドヴは、ドヴォロンドの略称(ニックネーム)。本名である「エンキ」は、メソポタミア神話の神「エンキ(Enki)」から。
神話において、エンキは大洪水から人類を守るように行動したとされている。世界最古の大洪水伝説に登場。

トウホ

チャルチを狙う、黙示録教団の男。本名は「エンリル」。
トウホという名前に特に意味はない。本名であるエンリルは、メソポタミア神話の神「エンリル(Enlil)」から。神話では、人類を大洪水によって滅ぼそうとする。神々の中で最も強い最高権力者。

ゼイン・シュルテンブルク

アルテスとともにかつて世界を冒険した伝説の冒険者の一人。「希望の賢者」。
名前に特に意味はない。魔法都市が舞台であればドイツ名が似合いそうだったので、それっぽい雰囲気にしたかった。

魔法都市ゼイン、ゼイン魔法アカデミー

同上。

ジーニャ

ゼイン魔法アカデミーの校長を務める老婆。
「ジーニャ」と「ゼイン」は響きが似ている。これは、「偉大なる賢者ゼインと同じくらい優れた魔法使いになってほしい」という親の願いが込められている、という設定。名前の最後の母音を「ア(a)」の音で終わらせると女性名っぽくなる。

アジーナル平野

魔法都市ゼインの南に広がる平野。「ゼイン」の響きが長年で変化して「アジーナル」と呼ばれるようになった、という設定。

塩の王国ザルツァイト

3章の舞台となる塩の王国。
塩の英語ソルト(salt)と、鉱物名の末尾によく用いられる(zite)から。

リューゼス

豪運の船乗り。ディオンの父も同じ名前。
3章は海が舞台なので、古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア(Odysseia)』の主人公「オデュッセウス(Odysseus)」の英語名の「ユリシーズ(Ulysses)」をもじってリューゼスとした。
オデュッセウスはトロイア戦争に勝利した後、およそ10年間の航海を経て祖国に戻る。その間に、スキュラ、セイレーン、魔女キルケーなどが登場し、様々な冒険を繰り広げる。

ペネロペ姫

ザルツァイト王国の歌姫。
オデュッセウスの美しい妻、「ペネロペ(Penelope)」から。オデュッセウスの帰りを故郷イタケー島で待ち続けた。

テレム

リューゼスの補佐役を務める若い竜追い。
オデュッセウスとペネロぺの息子、「テレーマコス(Tēlemachos)」から命名。母ペネロペと共に父オデュッセウスを待ち続け、その後、父を探しに旅に出る。最後には父に出会い、母に求婚する者たちを父と共に殺戮する。

トルリ公爵

リューゼスの後見人である第一貴族の老人。
名前に特に意味はない。知的かつ優しげな響きにしたかった。

ダンジェント

ペネロペ姫の老執事。「ダン」と呼ばれている。
名前に特に意味はない。

ヒュルド・タルティーニ

アルテスとともにかつて世界を冒険した伝説の冒険者の一人。「愛の吟遊詩人」。
名前に特に意味はない。ザルツァイトは地中海沿いの町をイメージしていて、「コロッセオ」もローマにあるため、イタリア名っぽい雰囲気にしたかった。

メロウ

海上騎士団団長であるワーウルフの女性。
女狼の日本語読み「めろう」から。
名前が欲しいとRyoさんに言われたキャラの一人。名付けたのもRyoさん。

傭兵ケレヴ

傭兵ダムレイの仲間。ワーウルフの男性のソードマン。
ヘブライ語で「犬」の意味をもつ「kelev」から。闘技場での5on5の戦いで、全員分名前が欲しいということで、Ryoさんが命名。

傭兵ゴルベ

傭兵ダムレイの仲間。ドラゴニュートの女性のプリースト。
ペルシア語で「猫」の意味をもつ「گربه」から。闘技場での5on5の戦いで、全員分名前が欲しいということで、Ryoさんが命名。

傭兵ルナール

傭兵ダムレイの仲間。ダークエルフの少年のウィザード。
フランス語で「狐」の意味をもつ「Renard」から。闘技場での5on5の戦いで、全員分名前が欲しいということで、Ryoさんが命名。

傭兵クローリク

傭兵ダムレイの仲間。ハーフヴァンパイアの女性のレンジャー。
ロシア語で「兎」の意味をもつ「КРОЛИК」から。闘技場での5on5の戦いで、全員分名前が欲しいということで、Ryoさんが命名。

ティルフィ

監獄島の看守長を名乗る男。イフリートが人間に擬態した姿。
イフリート(Ifrit)の逆読みでティルフィ(Tirfi)。

贖罪の天使ハルトとマロート

贖罪の双子塔の頂上にいる双子の兄妹天使。
イスラム教の天使「ハールートとマールート(Harut and Marut)」の別読み。地獄の番人として地獄に堕ちた者に過酷な責め苦を与える二人一組の天使。

最後の砦ラスタルファ

4章でドワーフたちが暮らす町。
「最後」の「last」と「最初」の「alpha」を組み合わせた「最初で最後の安息地」という意味から。

メーシャ

狙撃手を任されているドワーフの若い女性。右腕が義手。
ギリシャ神話で、神の火を盗み人類に与えた神「プロメテウス(Prometheus)」の一部をもじった名前。
プロメテウスからもらった「火」を利用して人類は文明を築いたが、一方で武器を作り「戦争」を始めるようになってしまったという。これは、古代人が「機械獣」を地底世界に封印したことで、ドワーフが機械獣との「戦争」に巻き込まれたことと軽くリンクしている。
ちなみに4章「機械仕掛けの篝火を」に合わせてドワーフは全員「火」に関連した名前になっている。

ロキ

参謀長のドワーフの青年。希代の天才。
北欧神話のトリックスターである悪戯好きの神「ロキ(Loki)」から。「火」を神格化した存在。
繰り返される世界で悪役になる可能性の高い存在は、名前の元ネタが悪役という法則が一応ある。「ロキ」の他にも1章の「セト」や2章の「エンリル(トウホの本名)」など。今回の世界では、セトとロキは闇落ちせずにすんでいる。
元々の予定では、神が妨害のために差し向けた存在は「零番目の機械獣」ではなく「ロキ」だった。

ウルカン

大将軍を務めるドワーフの老人。
ローマ神話の火と鍛冶の神「ウルカヌス(Vulcan)」から。「火山」を意味する「volcano」の語源。

アグニル

軍隊長を務めるドワーフの老人。
インド神話の火の神であり祭火の神格化である「アグニ(Agni)」から。アグニルが酒で赤ら顔をしているのは、アグニの身体が赤いのとかけていたりもする。

ヘファエ

医官長を務めるドワーフの女性。
ギリシャ神話の火の神「ヘファイストス(Hephaestus)」から。「神々の武具を作る神」であることから、元々は機械獣を倒す武器を授けてくれる予定だったが、ヴァーニアと役割が被るので無しに。

ヴァーニア・ヴァルヴェルデ

アルテスとともにかつて世界を冒険した伝説の冒険者の一人。「慈悲の機械技師」。
「ヴァルヴェルデ」はイタリア語・スペイン語で「緑の谷」の意味。風属性の魔法銃(風魔銃ヴァルヴェリア)を持っているため、全体的に風っぽい雰囲気の名前に。

機工都市アルマニア

機械獣の復活によって棄てられてしまった機工都市。
「最後の舞台」ということで、「究極の」「最後の」「最高の」などを意味する「ウルティマ(ultima)」をベースに、金属感を少し感じるような響きに。

十二の機械獣

古代人が地底世界に封印した十二体の動物を模した機械獣。
一番目の「蛇」から始まり十二番目の「竜」で終わるが、干支を「子」からではなく「巳」から数えて十二体に動物が割り当てられている形。
4章前編当時から気づかれている方が多かったのが結構びっくり。


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