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9月19日(日)関西サッカーリーグ 第14節 VS 関大クラブ2010

2021 Match Report #19
大  会: 関西サッカーリーグ第14週 vs 関大クラブ2010
試合結果:4-1

リーグ最終戦を勝利で締めくくり、2位でフィニッシュ。

【前半】
関大クラブ2010のフォーメーションは4-4-2。運動量や強度はそれほどではありませんが、技術のある選手が多く、さらに今回は前線にキープ力のある選手がいたので、最下位とはいえ決して侮れないチームでした。さらに前期とは異なり、守備に大きく改善が見られ、なかなかゴールを奪うのには苦労するだろうと予想されました。
序盤から予想通りこちらがボールを保持する展開に。攻撃時に後方のリスクマネジメントを注意しようと話していましたが、相手FWのポジショニングに惑わされ、カウンターの起点を作られてしまいます。あわや先制点を奪われそうな場面もあり、序盤は関大クラブの狙い通りに進められてしまいました。
関大クラブの守備は、4-5-1になる場面が多く、中央をしっかり固めて最後のゴール前には人数をかけて守ってきます。こちらがクロスを上げる際にも、相手ペナルティエリア付近に6〜8人いるので、なかなか簡単にシュートを打たせてもらえません。
前節も同じような試合展開になり、カウンターから失点もしていたので、とても嫌な雰囲気でした。
相手は中央を固めていますが、MFのスライドの早さなどはそれほどでもなく、綻びが全くないわけではなかったので、攻撃を続けていればいつかチャンスがくると考えていました。
そこで考えなければならなかったのが、こちらが攻撃をしている流れで絶対に失点しないこと。
こちらのビルドアップの際、相手の1トップに対してとる陣形は問題はありませんでしたが、後方の人数が少なくなる形なので、カウンターのリスクがありました。
実際にそのカウンターから危険な場面を作られていたので、飲水タイムでポジションを修正。
MF宇都木を少し後方に下げ、SB奥津が高い位置を取るようにすることで、後方中央に人数を増やし、さらにカウンターでスペースに走りこんでくる相手選手をより相手陣内深くまで押し込むことに成功します。
以降、シュートまでいく場面が増え、カウンターを受けることもなくなったので、ひとまず不安が少ない状況を作ることができました。しかし、相手GKの好守もあり、先制点を奪うことはできません。スコアレスのまま前半が終了します。


【後半】
徐々に相手を苦しめられてはいましたが、いまひとつ、突破口が開けません。
相手が疲弊してくるのを焦れずに待つことも重要でしたが、それ以上にこちらのコンビネーションが攻守においてうまくいっていないのが気がかりでした。メンタルの部分の影響もあったかもしれませんが、特に左サイドでの崩しのポジショニングは良くなかったので、ハーフタイムでポジションを再度確認。
SBのポジションをもう少し高くとって、ボールの配球役になること。そうすることでWGが中に入り、中央でアクションを起こす人数を増やしていくようになります。
後半序盤からその変更はうまくいき、相手を再び押し込み、後方のリスクマネジメントもバランスよく実行できていました。
しかし、前半同様、相手は中央に人数をかけてくるので、高さを生かした攻撃が必要だと判断し、いつもよりも早い時間に選手交代。相手ブロックの上部をつけるように、高さのある中西・大北をピッチに送ります。
横幅を使った攻撃を繰り返し、徐々に相手ブロック内にもスペースが生まれてきます。FW中西が何度かチャンスを得ますが、バーに嫌われるなど、惜しい場面が続きます。
後半35分にようやく先制ゴールが生まれます。堀野のクロスをゴール正面で受けた中西がシュート、こぼれ球をSB大倉が押し込み、安堵の先制ゴール。
その後、36分、37分と立て続けに大北がゴールを奪い、3点差に。
終盤に1ゴール奪われてしまいますが、試合終了間際に宇都木が4点目となるミドルシュートを決め、4-1でタイムアップ。
非常に苦しみましたが、なんとか勝利することができました。

リーグ戦は2位(勝点31:10勝1分3敗)で終了。望んでいた関西のチャンピオンにはなれませんでしたが、決して失敗のシーズンとは捉えていません。もちろん成功とまでは言えませんが、十分な収穫のあったリーグ戦でした。
非常に一体感のあるチームで、攻守にわたって組織的なプレーができたと思います。
王者になったおこしやす京都と比較すると、攻守においてゴール前の勝負強さは不足していたのかと感じています。

全社が中止になったことで、残念ではありますが地域CLへの進出は非常に難しくなりました。
中止をした運営側の判断は十分理解できます。
だからこそ、今回関西リーグを開催していただけたことには本当に感謝したいです。すべての試合運営は簡単ではなかったはずです。私たちの自己表現の場を与えてくださり、ありがとうございました。おかげさまで存在意義を十分に感じられ、良い時間を過ごすことができました。
運営関係者、すべての出場チーム、そしてそのチームを支えている皆様に本当に感謝です。

サポーターの皆様にも多くの力をいただきました。
無観客の試合での静けさから、改めて12番目の選手の重要性を感じさせられました。リモートでも多くの方に応援していただき、皆さんのコメントに非常に支えられました。
本当にありがとうございました。
リーグ優勝は逃してしまいましたが、現時点ではまだ地域CL出場の可能性はゼロではありません。コロナ禍では何が起こるかわからないので、ほんの僅かかもしれませんが、希望を持ってトレーニングを続けていきます。

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