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小惑星リリスの創造性を使うには

今日は、小惑星のリリスと共に女性性のエネルギーについてまとめていきます。小惑星リリスはAstrodienstで1181と入力すればでてきます。

簡単にまとめるつもりが、今回とても長くなってしまったので、皆さんお暇な時に読んでください。(5000字くらいかな。)

小惑星リリスは、アーティスト、クリエイターの方にとって大事な惑星ですので、ついつい熱がはいってしまったようです。

ではいきましょう♪

小惑星のリリスはリリトともよばれていて、火星と木星の小惑星帯の間にあります。フランスの音楽家、リリ・ブーランジェの名前にちなんでつけられたこの惑星ですが、リリ・ブーランジェは、音楽一家に生まれ、神童とよばれ、24歳の若さでなくなっています。

25歳までは金星の年齢域とされていますので、金星まで生きて亡くなっています。結婚せずに才能に恵まれ、芸術に生きた人生。まさに女性性、創造性の象徴といえますが、彼女は幼い頃に父親を亡くして喪失感を味わい、自身も健康上の理由から常に不安を抱えた人生でした。

Youtubeで彼女の作品をいくつか聞いてみたのですが、希望を感じるような旋律と、不安感を感じるような旋律が常にまざっている、とても美しい作品ばかり。ドラマチックなものもありました。

彼女の残したオペラ「ファウストとエレーヌ」は、ゲーテの戯曲、ファウストを元にかかれた作品で、ウジェーヌ・アドニスヘレンが歌詞をつけています。主人公のファウストが、エレーヌを冥界から現世へと蘇らせ、愛を告白する話し。でも、愛を受け入れたエレーヌは、トロイの亡霊達に連れていかれて結局悲劇で終わっています。リリの死への不安と、一致している内容ですね。

そこからイメージできる「リリス」は、

死や不安を抱えつつも、創造したい、生み出したいという気持ちがある。でも、同時にそれが壊されてしまうのではないかという恐れがある、ということ。

これが、おそらく小惑星リリスの純粋な意味なのではないか、と私はあらためて思いました。もちろん、一般的に言われているように単に創造性として読んでもいいのですが、

小惑星リリスは、女性性の恐怖の先にある創造性へと結びつく力を表している。

と思うのです。

だから、出生図で小惑星リリスのある場所は、女性性の恐怖に対峙したあとに、しっかりと使えていくはずです。(それ以前はあまり使えないともいえる。)


他にも、聖書や神話のイメージから、女性性とは?なぜ女性性が恐怖になっているのか?について、あらためて考えてみました。

では、まず旧約聖書の創世記からです。

神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された

創世記1章27節

と、あります。

この最初の「女」が、リリスであり、アダムの最初の妻だという説もあるのですが、この段階では男性性と女性性のエネルギーをつくっただけ、ということなのではないか、と私は考えています。

日本語の聖書だと「神のかたちに創造された」とあるのでそこから「かたち=肉体」と考える方も多いらしいのですが、聖書の英語訳での「かたち」は「image (イメージ)」ですし、ヘブライ語訳の「ツェレム」も、「像、型取ること、型に流し込む」といったことなどを意味します。別に、肉体をつくったという記述はありません。
(アダムは元々ヘブライ語で「人」を表わします。)

男(男性性エネルギー)と、女(女性性エネルギー)を包括しているのが神であり、神と同様のエネルギーをもった分身的存在が人である、と読めます。

生めよ、ふえよ、と神は人に告げていますが、この段階では肉体的な出産云々の記述はありませんので、単に、霊性や意識においての創造を意味していると考えても良いはずです。それは、今の私達では想像できない次元の話しである可能性もあります。または、人が形をもっていたとすると、2つのエネルギーを包括した両性具有的な感じなのではないか、とも考えられます。ま、あくまでイメージですが、、。

創世記の2章で、塵から人をつくった、という表現がでてきます。おそらく、ここではじめて「人」に「人間」としての肉体が与えられたのだと思います。そして、この2章でアダムの肋骨からイブがつくられた、という下りは皆さんもご存じの通り。

ここは、肉体的に男性、女性が分裂したことを意味していると思われます。(ただし、霊性・意識レベルの男性性と女性性のエネルギーはそれぞれが両方もっている状態。)

ちなみに、「肋骨」という訳がどうやら正確ではない、という説もあります。

聖書にでてくる話しはシュメール語からヘブライ語に訳されているものが多いのですが、ヘブライ語に訳す時にNinti (女の肋骨)の、Tiを「肋骨」と訳すのは誤訳ではないかという説があるらしいのです。Tiには「生命ある」という意味もある、と。

ほほう、と思って色々検索していたら、ヘブライ語から英語への訳では、
Ti はlife, rib, arrowという意味で、
Nintiは lady of life (生命ある女)か
lady of the rib (肋骨女?)
という意味ではないか、と書いてあるサイトがやっぱりありました。

なので、イブは肉体から生命を生み出す母であり、地母神みたいな感じ。

さらに、神は、アダムに善悪の木から実を取って食べてはいけない、と言いますが、イブは蛇にそそのかされて木の実を食べてしまいます。すると、裸であることに気付いて、性意識(ジェンダー)が生まれた、ということになります。

以上のことから、一回ここでまとめると、

リリスは、霊性・意識レベルにおいての女性性エネルギー、
イブは、肉体レベルでの女性性エネルギー(人間の女)のことを表しており、どちらにも「創造性」「生み出す力」が備わっている。

というのが、私の女性性の解釈です。(今のところ)

発見された小惑星がイブではなく、リリスと名付けられたのも意味があるのだと思います。

次に、なぜ女性性が恐怖になっているか、についてみていきます。

まず、なんで善悪の木が必要だったのか?ということについて考えてみましょう。

イブが善悪の実を食べる前から、男性性と女性性のエネルギーを使えば簡単に色々と創造できていたはずなんです。物質次元か、別の次元かはわかりませんが、とても平和なイメージですよね。争いもなく、楽しく色々なものを創造できる世界。色恋沙汰のゴタゴタがない世界。

善悪の木は、ぶっちゃけいらない。笑。でも、その木を置く必要があった、と考えないと筋が通りません。

善悪という意識で世界を二極化させてからの統合が目的だった、と仮定すると納得できます。(私だけ?)

人が神に似せてつくられているのであれば、対極のものがそれぞれバラバラに存在しているのはとても不自然で、両極を合わせたものが本来の姿である、と私は思っております。

ジェンダー意識を芽生えさせて、どちらかの性が善で、もう一方は悪とすれば二極化はばっちりです。

この世界は多くの善と悪で成り立っていて、ずっと対立しています。特に、女性が悪という時代がずーっと続いていたのは歴史をみれば明らかです。神話の中でもそうです。

キリスト教の聖書にリリスという言葉はイザヤ書に記述があり、ヘブライ語でLilit(夜の魔物)となっています。ユダヤ伝承では、リリスを悪しき者というイメージで仕立て上げ、エデンから追放し、誘惑だの、堕落だのと、まさに女性性は悪と言わんばかり。

シュメール神話の例からも、エンリル(風の男神)が、ニンリル(風の女神)に、無理矢理「月の神」となる子供を身籠らせたといわています。

女性性の痛みと月が結びついているイメージが浮かびます。

メソポタミア神話でも、原初の海の女神であるティアマトが、のちに男神であるマルドゥクにバラバラにされます。

男性性に破壊される女性性の象徴といえます。

詳しい神話の話しは省略しますが、どの神話からも、現実の歴史においても、女性性は、創造性と生む力に結びついていると同時に破壊され、虐げられる象徴となっています。

だから人々の潜在意識で女性性=恐怖なのでしょう。

それは、「人」が誕生した時に、何かしらの理由で性別と善悪の意識が生まれたことによって起きた結果です。この何かしらの理由は、聖書、神話を研究されている方々、そういったことが専門の占星術師やスピリチュアルな方達、及び科学者の方達が協力して、いつか解明していってくれるかなと思います。私、そこまでわかりませんので。笑

では、そうした恐怖と結びつている(と私が仮定している)小惑星リリスはどうやったらしっかり使えるようになるのでしょう?

創造性は、アーティストやクリエイターにとって必要な力!
ぜひとも自覚して使えるようになりたい惑星です。

一応、簡単に一言でいうと

闇と対峙して自分が真の女性性を学ぶこと

です。私の場合、これが効きました。真の女性性はホロスコープの出生図で示される、月関連に対峙することで学ぶことが出来ます。

出生図の月は、偽りの自己イメージを与えて、そこから外れると恐怖や不安感うみだします。それをうめる行動をとれば一応一時的に安心感は得られますが、また不安にかられます。ダーク・ムーンリリスはその性質が偏りすぎた時に出る衝動性を意味し、ブラック・ムーンリリスも潜在意識下の恐怖のポイントです。

無意識に、その恐怖や衝動に振り回されてとった言動は、最終的には自分を傷つける結果になっていたり、満たされなかったりしているはずです。そうした闇に対峙することで、女性性を学ぶことができるんです。

これは、性別が男の人でも女の人でも、中性の方でも同じです。心の中に、皆、女性性と男性性のエネルギーをもっています。(男性星座、女性星座にもわけられますしね。)

真の女性性とは、受容性、創造性、生み出す力です。(その他、献身、養護、癒やしなども)

月関連の闇に対峙して、それを自身の闇であったと受け入れられた時に、はじめて本当の「受容性」を学ぶことができるんです。

なんで、あんなこと起きたんだろう、、なんであんな目にあったんだろう、、というのは、出生図のホロスコープをみると、ちゃんと意味があって、こういう人生を送るためだったんだ、と納得できるようになります。

そうやって月関連の闇をクリアして、はじめて小惑星リリスがもっている女性性への不安や恐怖は消えるか、もしくは恐怖自体を受け止められるようになって、純粋な女性性のエネルギーで創造したい、生み出したい気持ちがでてくるのだと思います。

ただ、女性性だけでは創造できません。そこに男性性も必要です。太陽、ようやく登場です。笑。(もちろん、早い段階でも太陽は使えますが、レベルが違う)

月が太陽の光を受ける(受容)だけで良かったんだ、と気付くことで、太陽と月が合わさり、真の太陽(本当の自分)となり、リリスの力を通して創造性を発揮して、さらに木星(社会)とつながっていくことが出来るのだと思います。(リリスは火星と木星の間にあるので)

つまり、本当の自分で社会(個人をこえた外側の領域)とつながることができる、

ということになります。不安、恐怖から解放され、男性性と女性性のエネルギーが統合できた惟一の個性をもった本当の自分です。(無敵感がある!)

内面統合ができても、お金や経済的な不安は消えないのではないか?とエゴは考えるかもしれません。人間だから当然です。でも、そんなものは、統合できたあとは、木星が大判ぶるまいでたくさんの幸運とチャンスを落としていってくれます。それは、仕事のチャンスかもしれませんし、人の縁やそれ以外の何かかもしれません。真の太陽(本来の自分)を活躍させるチャンスにつながっていくはずです。

まあ、裏で頑張ったのは女性性ということで、ほんとは男性性(太陽)よりも女性性関連の天体をメインにしてホロスコープを読んでもいいくらいですね。そういった星読みの在り方もこの先でてくるかもしれません。

もちろん、月関連以外にも、火星、金星もとても大切です。火星、金星は、男女間の恋愛を司ると考え、主に肉体レベルでの性エネルギーを通して、男性性と女性性を学ばせてくれているといえます。(恋愛は5ハウスも関係しています)

好きな人と離れる時に感じる痛みや寂しさで、男性性と女性性の分離の痛みや孤独を知ったり、心身共に一体感を感じた時に安堵するのもその1つ。
分離は不自然だということを学べます。

その他、社会で活躍している男性、女性が、キャバクラやホストクラブに行って、自分には癒やし(女性性)が足りていない、と気付いたり。色々なパターンがありますね。

クリエイターや、アーティストの方々は、内面をみつめる作業が創作の過程にふくまれますので、創作自体が自身を癒やす行為になっていたりします。

まずは、自身の中の女性性と向き合うこと、心の中で置いてけぼりになっている闇と向き合うこと、それが大切ですね。

個性溢れる世の中で、誰もが精神的にも物質的にも満たされた世界になっていくといいなあ~、と思っています。

たっぷり書いてすっきりしました。
読んでいただいた方々、ありがとうございました♪
以上です♪



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