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神楽坂の閑静な住宅街にオープンした現代アートギャラリーの√k contemporary!こだわり抜いた建物、作品、展示方法は、ギャラリーというよりは美術館✨なんと、あの古美術の老舗画廊「加島美術」がプロデュースしているとのこと!古美術もかつては現代アートと考えれば必然?!オープニングを飾ったのは、「もの派」の潮流を現代に受け継ぐ原口典之さん☀

「wall to wall」 2020 モルタル壁 帆布ターンバックル wall to wall, 2020
Mortar wall, canvas turnbuckle 

この作品は、手前に設置された仮設壁を壊すと、中から作品が出てくるというもの!建物を設計する段階から、この壊されるべき仮設壁が予定されていたというからすごい!

「Tension, and compression」 2020 角材(木) ワイヤーロープ

これは、屋上の作品!曇っていたので、イギリスの廃墟のような雰囲気も醸し出していました。神楽坂の屋上からの風景ってなかなか貴重じゃないですか?

コンクリートの建物と一体化して生々しく息づく原口さんの新作の数々は、5月23日まで展示されていました☀70歳を超えて、超絶重量級の大型彫刻をこれだけ新作で制作する原口さんのエネルギーがすごい(#^^#) ギャラリーで組み立てたものも!コロナ禍で、あまり人目に触れず閉幕した「もの派」コンテンポラリーの迫力をこの記事から少しでも感じていただければ!!!

「円塔」 2020 ポリウレタン 合板 Ento (Round Tower), 2020 Polyurethane, plywood

これが、会場で組み立てられたという作品。道理で吹き抜けにピッタリ!

上からのぞくとこんな感じ。

「Oil Pool」 2020 鉄、廃油 Oil Pool, 2020 Steel, oil

これぞ伝説のオイルプール!ドイツのカッセルで4年ごとに開催される国際的な美術展「ドクメンタ6」に初めて日本人作家として選ばれた原口さんは、廃油を満たした巨大な鉄のプールを発表し欧米中心の美術界に衝撃を与えたのです!この微動だにしない漆黒の水面(油面)は原口さんオリジナルの実験と試作を重ねた成果(#^^#) もちろん、コンセプトはシリアスで深い。

日本橋の「加島美術」はこのような趣なので、「√K Contemporary」とのギャップが激しい。でも、もちろんこの2つのギャラリーには両立してこそ実現できる貴重な試みへの挑戦であるはず。

次回は、この新しいチャレンジに一歩を踏み出された、代表の加島林衛さんにお話を伺いますのでお楽しみに!

【原口典之展 開催概要※終了しています】
wall to wall Noriyuki Haraguchi
会場:√K Contemporary (新宿区南町6)
会期:2020年3月7日(土)~ 5月23日(土)
出展作家:原口典之
出展作品:代表作オイルプール含めた約30点

#√kcontemporary #原口典之

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