- 運営しているクリエイター
2019年4月の記事一覧
いつかの空に小さな僕がいる
どんなセミが鳴いているかなんてどーでも良くて、でも鳴き声のせいで暑さが増しているような気がして、うんざりする夕暮れ。
昼の日差しで焼かれたコンクリは未だに熱を持っているようで、足元も暑い気がした。
吹け吹けと願っても、風はまったく吹いてはくれなくて。
すぐにでも垂れそうな背中を、頭から流れてきた汗が大きくなって伝っては肌に触れているシャツに滲んでいく。
「あー、くっそ」
拭った額の
どんなセミが鳴いているかなんてどーでも良くて、でも鳴き声のせいで暑さが増しているような気がして、うんざりする夕暮れ。
昼の日差しで焼かれたコンクリは未だに熱を持っているようで、足元も暑い気がした。
吹け吹けと願っても、風はまったく吹いてはくれなくて。
すぐにでも垂れそうな背中を、頭から流れてきた汗が大きくなって伝っては肌に触れているシャツに滲んでいく。
「あー、くっそ」
拭った額の