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エドゥアール・マネ Édouard Manet (1832年-1883年) の誕生日 (1月23日) 仏画家

エドゥアール・マネ  Édouard Manet  (1832年1月23日 - 1883年4月30日) フランスの画家。

後輩格の印象派の画家たちの多くと異なる点は、テーマに社会性が有ることだと感じます。

以前お述べした ( https://note.com/artandmovie/n/n799171425630?magazine_key=m68217ca94849 ) 自然主義の作家エミール・ゾラがマネの絵画を好み、
マネに関して「絵画で思想を表現」する「過ち」を冒さなかったと述べています (「マネ論」)。

一見、マネの「社会性」と矛盾した発言に思えるかもしれません。

しかし 私の解釈ですが、
〔先述のゾラに関する記事で、
ゾラの「自然主義」の、事物をありのままに描くという姿勢が、
単なる現状追認に終始するのでなく、
(特にゾラの社会への言動に於いて) 逆に理想を追求する方向に行かせていると
指摘したように、[ ※1 ] 〕

ゾラにとっては、「思想」というのは
 (従来の「古典主義」の手法的テーマ的な約束事に満ちた絵画のごとく)  
むしろ「順応」のための媒体であり、
ゾラ達はそういう時代を見てきたのであって、

そんな「思想」とは距離を置いて
「リアル」に事物を見て描くことこそが
近代社会の人間にとって意義のある表現だ、と考えたのでしょう。



※1  
勿論、そのゾラが好むマネも「事物をありのままに」描くことで、
社会の闇の面を感じ取る表現と成り、「草上の昼食」「オランピア」など
しばしば物議を醸しています。


🔍 オルセー美術館 公式Tweet.  所蔵絵画 「草上の昼食」Le Déjeuner sur l'herbe  (1862-1863年 マネ作) 


🔍    所蔵絵画「オランピア」Olympia  (1863年 マネ作) 



🔍  「オランピア」と、その参考となった絵画「ウルビーノのヴィーナス」 (1538年頃 ティツィアーノ作。フィレンツェ ウフィツィ美術館所蔵)


🔍  所蔵絵画 「エミール・ゾラの肖像」Portrait d'Émile Zola  (1868年 マネ作)


🔍 所蔵絵画 「バルコニー」 Le Balcon  (1868-1869年 マネ作)


🔍 コートールド・ギャラリー公式Tweet.  所蔵絵画 「フォリー・ベルジェールのバー」Un bar aux Folies Bergère  (1882年 マネ作)  


🔍 Wikipedia (仏語版)  「マネ作品リスト」

 https://fr.wikipedia.org/wiki/Liste_des_tableaux_d%27Édouard_Manet

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(1月6月22年12月 [覚えのない意味不明のハッシュタグがまた複数出ているので削る] 更新)




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