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視点 note記事「日傘を入り口に考えるあれこれ。」より

見出し画像は、エドゥアール・マネ《春》(1881)と同じモチーフのデッサンです。


アートよちよち歩き(@art_yochi2)です。

昨夜、病理医ヤンデル(@Dr_yandel)さんのTwitterをフォロー→フォローバックいただく→ヤンデルさんのリツイート記事でご紹介されていた、古賀史健さんの「日傘を入り口に考えるあれこれ。」のnote記事を読みました。

学科専門科目「芸術教養講義1」のネタになる!?

古賀さんは、「日傘へのあこがれ」?(笑)から、女性用装身具への気づきと考察をのべておられます。

これって、日常のデザインからの気づき、だなあ。

って、芸術教養学科の学科専門科目「芸術教養講義1」の、とっかかりになることだな、と、はっ、としました。

(学科専門科目「芸術教養講義1」については、後日記事にする予定です。)

考え方は、いろいろ

日傘、近年の猛暑、温暖化もあいまって、つかっている女性は多いですよね。夏だけでなく、通年でつかいつづける方もふつうにみます。

古賀さんは、デザインは、雨用傘のほうがデザインが多いし「おしゃれ」を感じており、にもかかわらず、(「ちらちらしたレース編みによる装飾」が多く、デザインの多様性が無いように見える)日傘を使っている人たちに対して、ご自身の「わりと確信に近い仮説だった」として、以下のように考察しています。

“それでも多くの人たちがレース編みの古典的な日傘を差しているのは、ひとえに「わたしは奇人ではない」を表明するためではないのだろうか。快晴の日に雨傘を差していたら「あいつは気がおかしくなったのだ」と後ろゆびを指される。それがおしゃれであろうとなかろうと、一発で日傘だとわかる傘を差していなければ、好奇の目を向けられる。そういう理由から世の女性たちは、さほどファッショナブルとも思えないふりふりの日傘を愛用しているのではないか。”

それは想定になかった

日傘が、男性からそんなふうに思われていたなんて、意外。

それが、この記事を読んだときの最初の感想です。

わたしが日傘を買うために選ぶとき、機能、値段ももちろんですが、「雨傘にみえない」ことも、検討材料のひとつです。

でもそれは、雨傘を晴れの日にさすとおかしいという他者からの「好奇の目」ではなく、「日傘なんだから、日傘らしいデザインのものを使いたい」という、自分の欲求からでした。あと、付属的な理由として、すこし女らしいもの、として、きゃしゃで、少しフリルがあるものも持っています。以前は、もっとシンプルな日傘が好みで、一色で柄なし飾りなしの、黒の日傘とベージュの日傘を持っていました。当時は、フリルとかまったく興味がなく、服装もジーンズなどが中心でした。現在は、もう少しコンサバ(笑 久しぶりにこの言葉つかいました)ですね。好みって変わるものなんだな、と身をもって感じています。

母親がつかっていた日傘は、むかしはあまり好きではなかったのですが、大人になってみると、落ち着いているけど繊細なデザインがほどこされていて、つかっていると華やかな気分になります。もらっちゃいました(笑)。

ま、晴れの日に、雨傘をさしている人をみたら、「暑いけど日傘もってないんだな」ぐらいは思うかな。自分が晴れの日に雨傘をさすかといえば、「晴れているんだから、日傘でなくて雨傘をさす理由がない。雨傘は大きくて重いし」かな。雨傘だけもっていて、日傘を必要になった状況には幸いなったことがないです。

わたしの周辺では、通勤や、平日オフィス街でみかける日傘は、シンプルで飾りがないか少ないものが断然おおいです。好み以外に、通勤の服装にあうか、歩道で列になったとき(密w)や畳んだときのサイズ感なども、選択の理由になっていると思います。逆に、趣味的な外出先や週末には、フリルなどデザインのある日傘が目につきます。あくまでわたしの周辺なので、地域性や趣味性、年代でも傾向がことなることでしょう。

ふりふりの日傘を愛用している女性は、ふりふりの日傘が好きだから、積極的にふりふりの日傘をつかっているのでしょう。

日傘と雨傘のちがい

雨傘は、人や荷物を濡らさない、風雨に耐える、という用途があるので、傘のある程度の大きさと、しっかりした持ち手が必要になります。

日傘は、雨傘ほどのカバー範囲や頑丈さを必要としないので、雨傘にくらべて小ぶりで、持ち手も細身だったり小さめなつくりのものが多いです。

最近は晴雨兼用がおおいですよね

傘売り場で、とくに女性用折り畳み傘はかなりの割合で、「晴雨兼用」の表記のあるものがおおいですよね。

日傘をさしている女性、と男性が思っているなかには、晴雨兼用の傘も相当数あるのでしょうね。

男性にとって、晴れの日に傘をさすことは奇人

古賀さんは、「日傘とは何ぞや、の問い」をたて、晴れの日に傘をさすことは奇人と考え、つぎに考察は、百合子モデルのマスクへと急に飛躍しています。ついに日傘をつかってみた、みたいなお話になると思ったのに、残念。

あれは猛暑の2012年だったか、外出先で奥様がトイレに行く間日傘を持たされ、涼しい!とアハ体験があった男性が、男性用日傘を購入し日用使いをはじめられたブログと、アウトドアメーカーの日傘の使用体験記をかかれたグッズマニアの方の記事とを読んだ記憶があります。でもその後、男性が日傘をさしているのをみたのは、わたしは二回ほど。一般化には至っていないですね。

男性にとっては、日傘は「非日常」的なものなのでしょうか。わたしは日傘を18歳、大学入学と同時につかい始めて、以来、毎年四月下旬から九月末まではずっと持ち歩いています。一年のほぼ半分ですから、完全に「日常」の道具です。日傘を洗ってクロゼットにしまい、代わりにコートの準備をします。そんな、おなじものでもちがうようにみえる、視点のちがいも感じられた記事でした。

考え方は、いろいろ(二回目)

ここから、さらなる論考への展開させていくのが「芸術教養講義1」のテーマなのですが、なかなかいまのわたしにはむつかしいです。

勝手に、「ファッショナブルな日傘をさすには」もしくは「自分がファッショナブルな日傘をさしたい」な展開になるのかとかんじていたのですが、そうはならず。

アウトドアメーカーでも日傘。男性用も。

サンバリア100は、「完全遮光」をうたい大人気の日傘専門店ですが、男性用日傘も取り扱っています。モノトーンでシンプルです。1万円以上する高級品ですが、春先になると売り切れが続きます。入荷メール登録かオフシーズンの購入がおすすめです。

アウトドアメーカーのモンベルでも、日傘を販売しています。

日傘って、ほんとに暑さをやわらげてくれます。

男性がつかっていても、女性から変な目で見られることはないと思いますよ?日傘の利点をよく知っているのは、女性なのですから。

他の男性がどう思おうと、日傘の快適さをしったら、「涼しい顔」ができるのではないでしょうか。

マスクの「百合子モデル」

マスクの「百合子モデル」は、昨年春の「アベノマスク」騒動以前から出ていて話題だった(女性のあいだでだけだったということか…)ことについても語りたいのですが、それはまた機会があれば。

ではまた。


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