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ピッキングの種類メリット・デメリット


こんにちは。愛されセンター長こと細野です。
YOUTUBEの公開に合わせた内容でお送りしたく今回は
ピッキングに焦点をあてました。
noteを見てから動画を観るとより理解が深まるかと思います。
動画はコチラ!
https://www.youtube.com/watch?v=IVMvQWfWcE4

物流用語でありながら日常生活で既に体験してるであろうピッキング。
そんなピッキングの種類やそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。

■ピッキングとは

伝票や指示書などに基づいて、商品を保管棚や箱から取り出す(ピックアップする)作業のことです。

簡単に言うと
・冷蔵庫からプリンをとってくること。

ピッキングの種類


シングルピッキングとトータルピッキング。
大きく分けてこの2つの種類があります。

・シングルピッキング

1受注(オーダー)ごとに商品を集めてくる方法で、摘み取り方式とも呼ばれています。

簡単に言うと
冷蔵庫から「A君(子ども)」のプリンをとってくる、 
その後にもう1度、冷蔵庫から「Bちゃん(子ども)」のプリンを
とってくること

シングルピッキングは、ピッキング方法の中で最も基本的な作業方法です。
特徴として、受注(オーダー)の数だけセンター内を往復するため、
出荷件数が少なくSKU数が多い場合の作業方法として適しています。
EC・通販などのBtoC系の物流センターさんで多く採用されています。
梱包までの流れとしては、
①受注(オーダー)ごとにピッキング
②出荷検品
梱包まで2工程になります。

・トータルピッキング

複数の受注に対して、総数をまとめて集めてから、受注別(オーダー別)に仕分けする方法で、種まき方式 とも呼ばれています。

簡単に言うと
・冷蔵庫から「A君」と「Bちゃん」のプリンをまとめてとってくること

トータルピッキングの特徴として、大量出荷だけどSKU数が少ない場合
作業方法として適しています。
梱包までの流れとしては、
①受注(オーダー)に必要な総数をまとめてピッキング
仕分け
③出荷検品
梱包まで3工程になります。
シングルピッキングとの違いは②仕分けがあることです。
まとめて集めてくるため、受注(オーダー)ごとに
仕分けする必要があります。

※SKUについてはコチラ!

■メリット 

・シングルピッキングのメリット

  1. 誰でもすぐできる。受注(オーダー)ごとに商品を取ってくるという シンプルな作業内容なので、経験がない初めての方でもすぐにできること。

  2. 作業がシンプルなため、ミスの発生が少ない。バーコード管理している場合、数字の一致で判断するためピッキング時の確認がしやすいこと。

  3. ピッキングをした商品の仕分け作業が無いため、直ぐに梱包まで至ることができること。

・トータルピッキングのメリット

  1. 移動距離・移動時間を短縮できる
    複数ある受注(オーダー)の総数まとめて取りに行くため、スタッフの移動距離、移動時間を短縮することができます。
    これによってピッキングを行う場所で起こりやすい渋滞が、発生しにくくなります。

  2. 数量検品が簡易的にできる
    複数ある出荷オーダーの全てをピッキングしてから仕分けするため、仕分け作業が完了した時に残量が0になっていれば数量的には正確だったとの判断が可能です。
    ※仕分け先の正確性は担保されないので、受注(オーダー)ごとの出荷検品は必要です。

■デメリット

・シングルピッキングのデメリット

  1. センターが広ければ広いほど、スタッフの移動する距離が長く、受注(オーダー)の件数だけセンター内の保管場所まで商品を取りに行くので何往復もする必要があることです。

  2. 受注(オーダー)数が複数件ある中で同じ商品がある場合、同じ場所に行き、同じ商品をピッキングすることで、無駄な移動や作業が発生してしまうことです。

簡単に言うと
・何回も冷蔵庫にプリン取りにいくの、めんどくさい!

・トータルピッキングのデメリット

  1. 作業工程が増える
    トータルピッキングした後に、受注(オーダー)別の仕分けが必要になるため、シングルピッキングと比べると「仕分け」の1工程が増えることになります。
    また作業工程が増えるだけでなく、ピッキングと仕分けそれぞれ工程で、ミスが起きてしまう可能性が出てきてしまいます。

  2. 仕分け作業用の場所が必要になります。
    まとまった数に対応できるようスペースを確保する必要があります。

  3. SKU数が多い時に、ピッキングエリアが広範囲になってしまう。
    SKU数が多いと広範囲に点在するアイテムをピッキングする必要が
    出てくるため、移動距離や時間の削減が見込めない場合があります。

簡単にいうと
・A君はプリン何個だっけ? Bちゃんはプリンとアイスもだっけ?
 Cちゃんは・・・ 皆に分けるのめんどくさ!テーブル狭いし!

まとめ

いかがだったでしょうか。ピッキングの種類と各メリット・デメリット、
なんとなくでもご理解いただけたでしょうか。
改めて下記ポイントになります。

・ピッキングとは伝票や指示書に基づいて、商品を取りだす作業のこと
・シングルピッキングとは個別の受注ごとにピッキングする方法のこと
・トータルピッキングとは複数の受注に対して、総量をまとめて集めて
 から、受注別に仕分けする作業方法のこと

スーパーなどでカートを押しながら必要な食材をカゴに入れて行く。これも立派なピッキングかと思います。これって実は物流における
・保管(ロケーション)
・出荷(ピッキング~検品、梱包)
を、体現してしているなと個人的に感じます。

①入口から進む(ピッキングスタート)
②野菜、精肉、飲料コーナー(各ロケーションからピッキング)
③レジ(出荷検品)
④袋入れ(梱包)
⑤出口へ(集荷場所へ)
このように日常生活に置き換えてみるのも面白いかなと思います。
導線(メイン通路)や商品の置き方など物流に活かせる発見もあるかもしれません。機会があれば意識してみてください!

ここまでご覧いただきありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう!