嫉妬に耐えられないものは、恋愛フィールドから去れ

これまで私は諸君らに慈愛に満ちた言葉を投げかけてきた。どうやって清潔感を生み出し、どうやって自分の身体を慈しみ、そして女性の身体や女性の存在をリスペクトできるようになるか。

しかし、今日は少し趣向を変えて、嫉妬について記してみたいと思う。

恋をすれば、嫉妬はつきものだ。全く嫉妬しない、という人もいるだろうが、それは心の底では相手を何とも思っていないか、先天的にかなり変わった方だから除外して話を進めていくことを理解してくれ。多くの市井に生きる私たちは、恋をすれば嫉妬の炎を燃やし、その業火に自分の魂もろとも焼かれてしまう。少なくとも、その傾向を持っていることは自覚しておいてくれ。

私自身、その業火に焼かれて自分を見失ったこともたくさんあるし、また嫉妬の火の粉が私に飛んできて、女性に包丁を突きつけられたりしたこともある。

なぜ私がこの恋愛塾を始めたいと思ったか。もちろん理由はたくさんあるが、大きな理由の1つとして、多くの男性、また女性にも、嫉妬の業火に焼かれずに、心穏やかな毎日を生きてほしいと強く願っているからだ。ぜひ私からのメッセージ、いや、ただのネットに連ねる独り言を聞いてくれたまえ。

嫉妬、それは人間に組み込まれた病

幸せになるために恋愛をする、そしてその恋愛によって、私たちは傷付いたり、傷つけられたりする。これは麻薬のようなもの。快楽が欲しくて麻薬を接種するが、やがて麻薬によって人生を滅ぼしていく。嫉妬の煉獄に一度身を落としてしまうと、普通の人でもこういうことが起きるから人間というのは恐ろしい。

だから、「いや、自分めっちゃ彼女に嫉妬しちゃうんすよ」という方はこの記事を何度も読み、繰り返し対策を続けてほしい。また嫉妬された方が燃える、という人は軽度のメンヘラ気質がある可能性がある。自分にそういう兆候があるならすぐに改善すべきだし、好きな人にそういう兆候があれば、すぐに身を引きなさい。

君子、危に近寄らず。これは数千年も語り継がれてきた名言だから、諸君らも絶対に忘れないようにしてくれ。

なぜ嫉妬をするのか

では、なぜ嫉妬をするのかについて考えてみよう。メカニズムを知ることで、攻略法も見えてくる。

敵を知り、己を知れば百選危うからず。こんな名言が残っているのに、それを人生に応用しないなんて人間の智恵と歴史の重さをバカにしていると思わないだろうか。

本題に戻ろう。なぜ嫉妬が起こるのか。それは「彼女=自分のもの」または「彼女=自分の1部」という思いがあるからではないだろうか。自分のお金を取られたらムカつく。それと同じように、自分の女にちょっかい出されたらムカつく。こんな発想から、多くの嫉妬が産まれるものだと考えている。

ちなみにあるTwitterを見て戦慄したが、「人の男を取るような女は、腹が減って万引きするやつと一緒」というツイートに対しかなり多くの「いいね」がついていたことを覚えている。

人間はモノではない。人間は人間で、そして俺たちは人間だ

人はモノではないし、金銭で売買されるような存在でもない。こういうTwitterのような発想は人間の尊厳を冒涜しているとしか、私には思えない。人の男を誰かが取ったのではなく、その人が自分の意思で浮気をしただけで、そもそもその人は誰かのものではない。その人の人生はその人だけのものだし、諸君の人生は諸君だけのもの。だから取ったり取られたりする存在ではなく、その人の決断と社会構造の中で動き、動かされる存在。

浮気されてムカつく気持ちは理解するが、私に言わせればパートナーをモノのようにしか見ていないから浮気されるんじゃないか、ということは覚えておいてほしい。例えば雑誌が作ったふざけた恋愛ごっこに付き合わされて、LINEだなんだを返信しないと泣かれ、職場の女の子と飲んでただけなのに浮気を疑われる。こんな扱いを受けたら、それは人間としてではなく、自分の都合よく生きるモノとして見られているとしか感じない。私なら、こういう気配を察したら100%浮気するだろう。というか、その前に普通に別れるけど。

だから声を大に言わせてくれ。

人間は、あなたの欲求を満たすために生きているわけじゃないし、あなたの性欲処理道具でもないし、あなたに帰属するモノでもないし、悪いけどあなたを愛し続ける義務もないんだよ。

浮気されて悔しい気持ちはわかるが、本当にパートナーと向き合えてたのか?自分の魅力をキープできていたのか?相手へのリスペクトを持っていたのか?支配しようとしてたんじゃないのか?

嫉妬への対処方法

ここまで、人間の尊厳についてみてきたがそれでも私自身、嫉妬してしまうことがあることを告白しておこう。ただ、「パートナー=自分の都合よく動くモノ」という図式を知らず知らずのうちに作ってしまうこと、「相手をモノだと思うからこそ、支配欲が生じ嫉妬が産まれる」こんなメカニズムを確認してきた。

では具体的に、どうすれば嫉妬の炎を鎮火できるのかを考察していこう。

-己の弱さを認めよ

まず、自分自身の弱さとしっかり向き合ってほしい。口では偉そうなこと言うかもしれないけど、結局お前、嫉妬するだろ。少なくとも、私のような稀代のモテ男と付き合えば、嫉妬の焔を感じることも出てくるはずだ。そして私も普段は余裕をこいた顔をしてスカしているが、モテ女と付き合うと、そりゃ普通に嫉妬する。

だからまずは「自分は嫉妬してしまう弱い人間である」という事実を受け入れる。そして「ということは、自分はパートナーをモノとしてみている可能性があるかも・・」という認識を持つ。もちろん、完全にただのモノだと思っているわけじゃないことはわかっている。ただ、どこかしらで自分の理想を相手に押し付けていないか、考えてみてほしい。

私は昔、嫉妬に狂い、「自分のことをずっと好きでいてほしい」という欲望に囚われていたことに気づいた。もちろん、そうなれば嬉しい。だけどそれは相手が決めることであって、自分は相手に好きでいてもらえるように、できる範囲いい男でいるしかない。こう気付けたことは、本当に財産だと思っている。もし他の男性のところへ心が行ってしまったら、悲しいけど、さようなら、なんだ。

-対話をせよ

では次に、理想を押し付けているところがあると思えば、腰を据えて話し合ってほしい。私は嫉妬をしてしまう。ただ、あなたのことを支配したいわけじゃなく、あなたと適切な関係を続けたい。だけど、自分を見失いそうになることがある。

こういう対話を繰り返し、お互いに成長できる関係を築けるように努めたまえ。その対話が成立しないなら、それはまだまだ未熟。別れろ!とは言わないが、ゆっくりと、じっくりとパートナーと信頼関係を作ってくれ。

ちなみにただ話すだけじゃなく、2人の中でルールを決めたり、ここまで嫉妬するならもう関係を終わりにする、という線を引くこともオススメだ。LINEの返信がなくても次の日までは待つ、でもいいし、着信が来ても誰かを詮索しない、でもいいだろう。

とにかくルールを作って、そのルールを破ったときの約束をして、しっかりと守っていこう。ここを守れるようになったとき、お前は人間として確実に一皮むけた存在になるから、信じて取り組んでくれ。

- 自分の世界を開拓せよ

また、自分だけの世界を持っておくこともオススメだ。目の前の女のことしか考えられなくなったら、自分の趣味の世界に没頭して、自分らしさを取り戻したり、また友人達と遊びに行って、気晴らしをしてこい。

ベッドの上でウダウダ返ってこないLINEの返事を待っていても、ロクなことにはならない。そんな時間があるなら筋トレでもしてほしいし、寝る前なら読書などをして有意義に使ってくれ。

自分の幸せは、基本的に自分で作っていくものだ。自分で自分を幸せにできないのに、誰かを幸せにすることなんてできるわけがない。一人でも幸せ、だけど二人になるともっと楽しい。お前らが目指すのはここ。一人でいたら不安、二人になると安心する。だと、相手への依存度合いが高すぎて、依存先が離れていきそうになったら恐ろしいレベルでの嫉妬が始まるだろう。むしろその嫉妬が暴力にまで繋がってくるかもしれない。

だから、自分で自分を幸せにする方法を学んでくれ。私は音楽が好きだから、楽器を演奏したり曲を作ったりもするが、そんな時はとても満ち足りた気持ちになる。しかし、昔からできたわけじゃない。嫉妬に狂い、自分を見失いそうになったことだって、何度も何度も経験している。

しかし何度も言うが、相手は恋人であっても、夫婦であっても自分のものではない。強制するのではなく、受け入れる。そのために、自分の世界を持って、自分を慈しむ時間を持ってほしい。

最後に

以上、かなり長い文になってしまったが、嫉妬で狂いそうな人の心に届けば幸いである。

最後に、自分が幸せになるために恋愛をするわけだから、その恋愛によって狂ってはいけない。と言うことをもう一度伝えさせてくれ。自分自身の人生を大切に生きて、自分と他人の違いを受け入れ、そして初めて、本当の意味で他人をリスペクトできるようになる、と私は信じている。

どうか嫉妬によって大切な人を傷つけたり、大切な自分を傷つけないように、恋を楽しんでくれ。

深更の自室より コハク



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