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26歳社会人。音楽と言葉を愛しています。 来春、言語聴覚士養成校に入学することを目指し…

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26歳社会人。音楽と言葉を愛しています。 来春、言語聴覚士養成校に入学することを目指して勉強中。

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夏の午後3時

エアコンの風に揺れるブラインドの隙間から漏れた陽の光が 床を明るく照らす 冷えた部屋の中で 床の明るいところにそっと手を置くと 灼けるように熱くて 手の平で夏を感じる ソファーに寝転んで本を読んでいるうちに 地球は少しずつ回って 気がつけば 床の光はどこかへ行ってしまった

    • 太陽の季節

      梅雨が長い 雨の音が疎ましい 甘くない梨を齧る 陽射しを浴びずに育った果実はほんのり酸っぱい水の味がする 燦燦と降り注ぐ陽の光が待ち遠しい 待ち望んだ太陽の季節 雨の音は蝉の声に変わった 送り火を焚く匂い トウモロコシの天ぷらを揚げる匂い まだ4日前のことなのに 梅雨が遠い昔に感じる 甘くない西瓜をほおばり長雨を思い出す 雨の匂いが懐かしい すでに陽射しが疎ましい 涼やかな秋の夜長が待ち遠しい でもきっと 秋が始まる頃には 太陽の季節が恋しくなる

      • 美しすぎて泣いてしまう

        美しいものが好きだ。 まず、自然。 晴れた日の朝に咲く庭のマツバボタン。 雨上がりに花びらの上で煌めく雨粒。 太陽が沈みかけたときの、レモンティーにブルーハワイのシロップを注いだみたいな空の色。 雲かげに恥ずかしそうに隠れる満月。 自然の美しさは神様からのプレゼントだと思う。 そして、人間。 人間は美しい生き物だ。芸術表現によって心の豊かさを供給することができるのだから。 言葉や、音楽や、絵画や、人間が生み出したあらゆる美しいものに触れる度に人間に生まれて良かったと思う。

      夏の午後3時