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1対1オンラインVTSってなにするの?

対話型鑑賞(VTS)とは、
ニューヨーク近代美術館で
開発されたアート鑑賞法です。

作品の知識に頼るのではなく、
作品から得た直感や感想を
対話を通じて言語化していくものです。



  • アートは知識がないと
    楽しめないと思っている

  • 作品ではなく説明文ばかり読んでいる

  • 主観的に楽しむ方法を知りたい

このような方に是非1度、
体験してもらいたい鑑賞法です。

しかしこのVTSも
まだまだ課題があると感じています。

その中の1つで、
今回取り上げたいのが
心理的なハードル(手軽さ)です。


多種多様なVTS

まず始めにVTSがどういう風に
どういう目的で行われるかを説明します。

VTSに必要なもの

・アート作品(画像などでも可)
・ファシリテーター
・鑑賞者(15人以内がやりやすい)

次に行われる場所に関してですが、
鑑賞者の属性によって多岐に渡ります。

例えば↓

・美術館(一般の方向け)
・オンライン(一般の方向け)
・保育園や学校(子供や生徒に向けて)
・介護施設(高齢者に向けて)
・社内やオフィス(企業研修として)

また、VTSには以下の能力を
伸ばすことが実証されています↓

・観察力
・直観力
・言語能力
・問題発見力
・問題解決力
・批判的思考力
・コミュニケーション能力 etc…

ですので一言にVTSといっても
誰が・どこで・どんな目的で、
どの作品で、どんな鑑賞者に対して

行うかでデザインが変わってきます。

よって個人的には、
「これがVTSだ」といった括りが
できそうでできないものと
考えています。

心理的なハードル

私は知識でアート作品を見るのも
とても好きですが、
主観で見るのも大好きです。

もっと言うと最近では、
知識で見るのと主観で見るのを
区別して鑑賞しています。

でもそれはファシリテーターとして
ずっと活動しているからこそ。
人よりアートのことについて
考える時間が多いからこそ
できることでもあります。

世間的にはまだまだ
アートにコンプレックスがある方、
知識やセンスが必要だと
思っている方のほうが多いでしょう。

私はそんな方々に
アートの楽しみ方を提供して、
人生がもっと豊かになってほしい
考えています。

VTSは私にとって、
新たな視点、価値観、感性を提供する
手段の1つなのです。

しかし個人的には、
まだまだVTSを届けたい人たちに
届けられていないなと感じています。

VTSを知っているか、知らないか。
そもそもアートに興味があるか、ないか。
の問題も勿論あるとして、
VTSに興味があったとしても
なかなか体験してもらえない問題

あると思います。

その大きな理由が心理的なハードルです。

・美術館に行くハードル
・他の鑑賞者に対するハードル

美術館に行くハードル

まずは美術館に行くハードルの高さ。

・忙しくてなかなか美術館に行けない
・美術鑑賞に時間を割く優先順位が低い
・アートに興味はあるけど、
 そもそも美術館に行ったことがない
 (様々な要因で気が引ける)

おそらく他にも
色んな事情があるでしょう。

興味がない人に興味を持たせるのは
難しかったりしますが、
多少興味がある人に最初の一歩を
踏み出させるのも難しい問題。

「美術館でVTSやるからおいでよ!」
という声が全く届かない人が
いるのも必然と考えてしまいます。

他の鑑賞者に対するハードル

次に他の鑑賞者に対するハードルです。

VTSは作品から得た直感や感想を
対話を通じて言語化していくもので、
本来は複数人の鑑賞者と
一緒に行うものだったりします。

複数人の鑑賞者とは
その場に居合わせた初対面の方々を
さす場合も少なくありません。

そんな状況では
作品を見た感想を言語化することが
難しいと感じる人も多いです。

・変なことを言ってたらどうしよう
・恥ずかしいこと言ってないかな
・ていうか全然アートに詳しくないのに…

↑のような感じ。
でも実はこれらはまだマシな方。

ファシリテーターの力量や気遣い、
その場に居合わせた鑑賞者の相性など
原因は様々ですが、
初めてVTSをやってみたけど

・自分の意見なんてやっぱ言えない!
・やっぱり自分に感性なんてないんだ!
・やっぱりアートなんて意味不明だ!

なんて拒否反応が出ちゃう人もいます。

これではアートに触れるどころか
アートと距離を取ってしまう一因にも
なってしまいそうです。

アートや感性といったものに
コンプレックスがある人ほど
他の鑑賞者の目線を気にしてしまう
場合もあるのです。

そんなときに1対1VTS

それらのハードルを
越えやすくしたのが1対1でのVTS。

オンラインだから
時間も確保しやすいですし、
1対1だからこそ他の鑑賞者の目も
気にしなくて済みます。

私が実施しているものは
以下のような流れで行います。

1、VTSとはどういうものかの説明
 やり方、考え方を丁寧に説明いたします
 (本来のVTSとの違いなども説明します)
2、画面共有にて1つの作品を鑑賞し、
   VTSを開始します

3、鑑賞後、他の方が同じ作品を
   どう解釈したのかご紹介します

(他の意見や多様性を学べます)
4、1講座で3作品ほどゆっくりVTSを行います

通常のVTSと大きく異なるのが、
同じ作品をみた方がどう解釈したのかを
後付けで紹介するという点です。

リアルタイムで様々な意見を聞けるのが
通常のVTSの醍醐味だったりしますが、
1対1では後付けにすることによって
より主観を大切にした鑑賞と、
自分と他人の意見を分けて考えることが

強調されます。

実際に今まで、
こんな感想も頂いています↓

他の人の意見を聞くと、
その人の意見に感化されてしまうけど
1対1だとそんなことはなかった

正解はないという前提のもと、
後付けで他の人の意見を聞くことで
「私はこんなところに着目したんだ」
というのがわかりやすかったです

単純に一人の方が鑑賞に集中できた
後付けでも他人との解釈の違いが面白かった

ココナラでの評価

現在私はオンラインVTSを
ココナラで実施しております。

ココナラの方でも
嬉しい感想を頂いておりまして、
感謝、感謝です。

以下、ココナラ評価の転載↓

対話型鑑賞は初めての体験で緊張しましたが、事前のやり取りも丁寧にしていただき、対面時も優しいお人柄ですぐにリラックスできました。 今までは、作者やテーマ、時代背景などその作品の「知識」でのみ鑑賞していたように思います。 今回促されるまま自分の感じたことを言葉にしてみることで、ひとつの作品をこんな風に楽しむことが出きるのかととても驚きました。 これからいろんな作品をみることが楽しみになり、とてもわくわくしています。とても貴重な体験ができ感謝しています。

申し込み前の問い合わせから丁寧にそして迅速に回答いただき、とても好感が持てました。 私はほぼVTSについて知らなかったのですが、当日丁寧に解説いただき、楽しく絵画鑑賞ができました。 絵画の知識がなくても楽しめるので、おススメです!

また、まずは試したいという方は
運営サイト「絵.cocoro」にて
無料体験会も不定期に開催中です。

体験会は参加人数によっては
複数人でのVTSになる可能性があるのと、
1作品のみの実施となります。
(有料版は3作品程行います)

ご興味ある方はチェックの程、
よろしくお願い致します!


運営サイト↓

ココナラ(有料版)↓


サポートは全額、絵.cocoroの運営やアート事業のために利用させて頂きます。