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嵯峨嵐山は、夕日がなだらかな山あいに沈む頃、山の稜線は濃紺色へと移り変わり、美しい色彩を生み出しています。

本科生は夏休みに入りました。5月から怒涛のように過ぎた生活も、少しの間お休みです。

1年生のこの3カ月間は、10色以上の色をみんなで染めて白い経糸に織り込み、経と緯が交わってうまれる多様な彩りに歓喜し、また、あらゆる道具に初めて触れて手こずる日々でもありました。それでも毎日続けていくことで、夏休み前には、2つ目の課題の帯にとりかかるようになりました。

経は白糸、緯は色糸の織り


帯の制作はまず、イメージを膨らませ、デザイン画と染料(色)を決めます。そして、経糸の量が各色でどれだけ必要か計算します。知れば知るほど、織物が理路整然とした手順になっていることが分かり、織物の見方も変わってきます。

着物や帯に触れてきた人も、そうでない人も、真っ白な気持ちで染織を始めるよう、ふくみ先生は言われます。その方が、体にすっと入り、手も自ずと動くのかもしれません。

枠上げ

ここに来るまでに重ねてきた経験が、一つ一つの作業の中で自分自身を助けてくれることもあります。仲間と助け合い、2年生のアドバイスも受けながら一歩一歩前に進む日々です。


みんなで染める緯糸


夕暮れのひぐらしが、嵯峨嵐山に穏やかに染み渡ります。

良い夏休みとなりますように。



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