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経糸を整える~予科

心地よい風が吹きわたり、嵯峨野の田舎道を歩くと稲穂が揺れています。

予科では、整経体験の授業を行いました。
クラスの仲間と一本の千切りを仕上げることを目指して、機にかけるまでの経糸を作る作業を行います。

作業がしやすいように、綛の糸から木枠にあげ、そして大管へと巻きなおしていきます。1040本の糸を引きそろえ、織りたい幅に整えて千切りに巻きあげていく作業工程は大変ですが、どの瞬間にも絹糸の美しさを感じます。

大管からの整経


経巻き

「1040本」というちょっと遠く感じる本数も、自分の手を1本1本介する間に親しみ深くなり、経糸と向き合うことで織りに向かって心が高鳴る、織り手にとって大切な営みです。機にかけるまでの工程を体験することで、織りや糸そのものへの思いが深くなるように感じます。

経巻き中、糸をさばく手


予科前期、半年コースは残すところあとわずか。
仲間と過ごす充実した時間に名残を惜しみながら、課題の織りあげを目指して奮闘されています。

アルスシムラでは、2023年度の生徒を募集しています。
締め切りは9月30日です。
詳細はアルスシムラサイトをご覧ください。
https://arsshimura.jp/topics/arsshimura/info_20220701_2/

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