コーペティション 競争と協調について

今日は大学の図書館でダイヤモンドのHBRの5月号で3個論文を読んできた。その感想を述べていきたい。

1つ目は、ビルゲイツ氏が新著「How to Avoid a Climate Disaster: The Solutions We Have and the Breakthroughs We Need」を出したことについてのインタビュー記事であった。二酸化炭素の排出量を減らすうえでわかりやすく効果的な分野に取り掛かったり、排出量をへらす取り組みをしようとしない企業から投資を引き上げるダイベストメントをしたりするのはある程度効果があるかもしれないが、2050年にゼロエミッションを実現することを目指すうえでは不十分だとゲイツ氏は述べる。それを目指すためには個人、企業、政府といた社会全体での取り組みが必要で、そのためにはイノベーションが不可欠であることを訴えていた。従来製品に対し、排出量を減らして製造された製品は高価になるが、その高価になった価格の差異のことをゲイツ氏は「グリーンプレミアム」と呼び、このグリーンプレミアムを下げるイノベーションが期待されるとしていた。自分にとって、脱炭素という方向でなにかビジネスアイデアを作っていけないだろうかと考えるきっかけになったと思っている

2つ目と3つ目が、5月の特集「競争と協調」を扱ったもので、競争相手と協調することの意義といったものが述べられていた。そこで、競争する体力を温存するためにも協調できるところは協調する、という言葉を見つけ、協調の意味を理解した気になった。競争している2社が、特定の分野では協調によりコスト削減が期待出来たり、または相互の長所を生かした形で協調できたりする場合は、協調するメリットがある、といったようなことが述べられていた。アマゾンとサムスンは、iPhoneとギャラクシーといった完成品で競争していたが、サムスンがiPhoneに対しスクリーン部品の供給をしているという点で、両社は協調していた。アップルが強い愛着で結ばれた顧客を持っていたのに対し、サムスンは高性能なスクリーン技術を持っていたため、両社は協調することにより、お互いのメリットをお互いにもたらすことができた。アップルは部品の供給先に対して製造の支援をすることで知られていたようで、サムスンはアップルの部品の生産を受託することでその恩恵にあずかることができた。こんな例が書かれていた。

協調することが得であるかどうかというのは、現状維持を行うという選択肢と協調するという選択肢を比較すればよいという。協調を打診してきた企業をはねつければ、その企業が自社の競合と結びついて大きな脅威になるかもしれない。こうした場合には協調を受け入れたほうが良いということになるのだろう。また、協調をすることを通して、自社に蓄積されていたデータ、ノウハウ、技術といったものをある程度相手企業に共有せねばならず、それにハードルを感じてしまうこともあるだろう。その場合には、協調する範囲を限定し、明確にしておくことが重要であるらしい。

さて、今日は大学の図書館で読んだ雑誌について覚えていることを記述してみた。大学からかえってきて自宅でnoteを書いているから、少々忘れていた李あやふやなところはあるだろうからその点ご容赦願いたい。だがやはりこうしてnoteの洗練されて見える画面の上に、自分が学んだことを自分の好きな調子でアウトプットするのは楽しいらしい。

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