モンテッソーリと教育観
モンテッソーリ教育のドキュメンタリー映画「モンテッソーリ 子どもの家」を観てきました。
「教えなければ」「成長させなければ」からの脱却
モンテッソーリ教育は自立・自律を育む教育手法で、その詳細は割愛しますが、映画を観て強く感じたのは、観察して見守ることの大切さと難しさ。
大人が指示し、教えようとすればするほど、子どもが自ら成長する力を弱くしてしまう。これはアルスクールでも多くの子と接してきて、ものすごく実感しています。
観察しよう、子どもを待とう
環境を用意し、観察して待ちましょう。子どもを信頼しましょう。
つい答えやヒントを教えたくなっちゃう。間違えそうだと先回りしてミスを指摘してしまう。1つできたらすぐ次に行こうとしちゃう。
映画のなかでも出てきましたが、大人は知ればそれでいい。でも子どもは、例えば言葉にしても感覚にしても、正解を知ること自体が大切なのではなく、お仕事をするプロセスで成長することが大切。
モンテッソーリ教育は、子どもが飽きずに何度も何度も繰り返す作業を、子どもが納得するまで待ちます。その姿勢、辛抱強く待ち見守るのが本当に大人には難しいです。
これまでの教育観と違うものを受け入れられるか
モンテッソーリ教育は世界的に有名な教育ですが(「モンテッソーリ教育 著名人」で検索してみてください)、いわゆる日本のベーシックな教育手法とは違って見えます。
教育は、保護者や先生みんなが通ってきた道。
自身の受けた教育に満足している人もいれば、もっとこういう教育を受けたかったと思う人もいるでしょう。
成功体験、失敗体験、自信、コンプレックス。いろんなものが保護者に実体験として刻まれている。だからこそニュートラルに考えるのは非常に難しいです。
その気持ちはとても分かります。僕も僕自身の学習経験にむちゃくちゃ引っ張られてます。
でも、学びは進化してます。多様化しています。そして社会も変わってます。ぜひいろいろ見て触れてみてください。
不安になったら子どもの表情を見よう
教育業界は、言い方悪いですが、保護者の不安を煽ります。世の中、情報も溢れています。保護者のみなさんもどう情報を取捨選択し判断すればいいか悩まれるのではないでしょうか。
僕は息子がオルタナティブスクールに通ってます。無認可の小学校です。
探究学習が特徴的な小規模なスクールですが、入学を検討するにあたりその特徴的な学びを深く考えませんでした。(実はすごく深く検討されてるむちゃくちゃ面白い学習カリキュラムなんですが)
僕ら夫婦がその学校を選んだ要因は通っている子どもたちの表情、教員の表情でした。
子どもはすごく正直で敏感です。子どもが生き生きしているところに間違った学びはないです。
教育論もいいですが、悩んだときの1つのシンプルな指標として参考になれば幸いです。
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