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職務質問を断った話~職質ダンジョンお断り。出ない埃を無理やり叩き出すのはご勘弁からの、苦くて誇らしい成功体験。うら若き女性は後半を是非。

今日のOP:Gメン’75

おはこんばんちは。
今日のOPはGメン’75です。
やっぱり職務質問の達人といえば、丹波哲郎さんですから。

それでは、本日のラインナップのご紹介です。
お読みいただければ、何かの時に役に立つかもしれません。

  1. 先週、職務質問されかけたけど、ちゃんと理由を述べて断ったこと

  2. 10年前、職務質問されて不愉快な思いをしたこと

  3. 自転車で帰宅途中に、自転車に乗った男性にずっと後ろに付かれて、怖かったこと(女性に読んでいただきたい記事です。)

「暗闇でドッキリ」が、本日のテーマです。
それでは、よろしくお付き合いください。


閉店時間ギリギリに、警官2名に職務質問された話

ついつい買い物が遅れた日曜の夜。
自転車で交差点に差し掛かった時、警官さんに呼び止められた。

赤信号で丁度停止しようとするところだったので、信号無視ではない。
ちゃんとライトも点けていた。
別に問題は無い。ただの職質キャンペーンか。
お時間いいですか?と訊かれ、ちょっと考えた。

閉店時間ギリギリだ。職質受けてたら、間に合わない。
そこのスーパー、じき閉店なんです、困ります、と
スーパーを指差しながら、警官さんの顔をまっすぐ見すえた。

腕時計を確認する警官さん。
無事、解放してもらえた。
するり、ぬるりと、ゴールデンカムイの白石のごとく逃げ切った。

職務質問されかけて そのまま解放されたから
5月12日は 白石記念日

もし、無灯火だったり、信号無視をしようとしていたら、
問答無用だった。
また、私がすねに傷もつ身だったら、不自然に目が泳ぎ、
挙動不審な奴、召し取ったぁりぃ、と餌食になったに相違ない。
男女2人組警官の職質ダンジョンに捕らわれたまま、
痛くもない腹を探られ、買い物不能になるところだった。
法令順守、大事やね。

買い物帰りに見かけたら、高校生くらいの集団に話しかけていた。
遅くまで、お勤めご苦労様です。

今回は威風堂々と渡り合ったが、経験を経て成長したからこそ。
過去はなすがままだった話に続く。

奈良の夜、鹿も眠る戌の刻に

10年ほど前、奈良市に住んでいたころに職質されたお話。
あんた、たびたび職質されるなんて、よっぽど人相悪いんだろうって?
ほっとけー。

態度の悪い警官

夕闇に包まれたころ、イトーヨーカドー奈良店からの帰宅途中。
大宮通りと佐保川との交差地点で南に進路を変えた付近で、
警官さんに呼び止められた。

眉間に軽く縦皺が寄っており、怪訝そうな目つきが眼鏡レンズの奥に見える。
早く帰宅したいが、しょうがない。お付き合いするのも、国民の義務だ。
現在よりも10年分の経験値が少ない分、私の対応は素直だった。

職務質問するにしても、彼の態度は好戦的で、やや横柄だ。
国家権力を持つ者の驕りか。
耐えるしかない。

自転車を止めて応対する。
鍵はどうしたんですか、と詰問される。
素直に、ハンドルに掛けたチェーン錠を見せた。
おやおや、彼の縦皺はなおも、眉間に居座り続けている。

何が不満なのか?

これは長丁場になる、と諦めてサドルから降りた。
その時、彼の表情が驚きに変わった。
リアタイヤに取り付けられたリング錠に、視線がくぎ付けになっている。
私は合点した。

お国違い、流儀違い

西日本では、輪錠が主流である。
彼は、前輪錠が付いていない自転車を見かけて、
盗難車に違いないと決めつけ、「不審者」を呼び止めた。
どっこい、関東から奈良に引っ越した私の自転車に取り付けられていたのは、輪錠だったのだ。

私がサドルから降りた時にようやく後輪錠に気付いた警官。
これですんなり解放か、と思ったのに。

ムキになって粗探しし始めた。あーあ。
自分の沽券を保つことに必死な彼の眉間に、
縦皺がなお一層深くグレードアップして復活している。

奈良県以外で防犯登録しているから、何もわからないと思いますよ、と忠告して抵抗を試みたが、無駄。
彼は防犯登録番号を携帯で報告し、盗難車にヒットしないか返答を待っている。その間にも、整備不良個所が無いか、必死で目視していたのだろう。

しかし、叩けども叩けども、埃は出ない。
「ご協力ありがとうございました」の言葉もなく、最終的には解放された。

誰にでも勘違いはある。しかし、そういう態度はヤ・メ・テちょーだい。
言葉を飲み込み、その場を離れた。
金持ち喧嘩せず、っていうからね。国家権力に対しては、なおさら。
私は金持ちじゃないけど。

今現在の自分ならどうするか?、と自問する。
少なくとも、職質理由位は尋ねるべきだろう。
まあ、質問を攻撃と捉えるタイプの人だったら、逆効果になるかなぁ。
相手を観察して、臨機応変に構えよう。
まあ、やましいことが無ければ素直に従うのが、一番無難なのだろうな、
日本では。

というわけで、国家権力に対する奈良での不満を書いたのだが、
常日頃から治安を維持していただいていることには、感謝せねばならない。

そんなことを考えさせられる、奈良での出来事が続きます。

犯罪に"うっちゃり"決めてたかも

女性はここから先、ぜひお読みください。

日が暮れてから自転車に乗って、佐保川に沿って南に下っていた時、
後ろにスポーツサイクルがいるのに気づいた。
こちらはママチャリ、普通なら追い越されておしまいだ。
それなのに、何故かスポーツサイクルは、
一定の距離を保ちながら付いてくる。

東に位置する、進行方向の左側の対岸方面が目的地なら、
途中何か所か架かっている橋を渡るはずだ。
しかし、変わらず直進するスポーツサイクル。
大宮通りから遠ざかるにつれ、不安が増していく。
少し速度を緩めて、追い越されるかどうか試してみたが、
距離が縮まる気配がない。

南が目的地なのか、それとも?

追い越しからのひったくり?
寂しがり屋さんだから誰かの後ろで走り続けたい?
疲れているからゆっくり帰りたいだけ?
まさか、変質者や通り魔? 私の自意識過剰?
暗がりの中で膨張した私のパーソナルスペースは、警戒音を発している。

佐保川に支流が流れ込む地点を越えると、
田んぼが広がり、人気ひとけが無くなる。
念のため、予防策を講ずるか。

ハンドルを左に切って東に進路を変え、佐保川に東西に架かるいつもの橋を渡り、そのまま100mまっすぐ進むと、四つ辻だ。
そこで、仕掛けた。

安全確保を最優先 転ばぬ先の杖

橋を渡ったらすぐにストレートで速度を上げ、後続車を引き離す。
四つ辻では、本来なら右にハンドルを切って南に進路変更するところを、
わざと反対側の北に向かう。
そして、その勢いのまま、奥まったコンビニの駐車場に滑り込み、息をひそめて待機する。
四つ角を曲がり終えた後続車の視界からは、私は消失するという運びだ。

勿論、これはスポーツサイクルの主に、私を追跡する意図があることを想定しての安全策である。
きっと善良なスポーツサイクルの主は、そもそも佐保川に沿って南下を続け、橋は渡らないはずだ。
よしんば渡ったとしても、それは本当にただの偶然で、
そのまままっすぐに進み続けるか、あるいはに進路変更するはずだ。
に向かうと、川に沿って逆走することになり、これまで南下し続けたことと矛盾する。だから、きっと、北ではないはず。

コンビニの駐車場から、食い入るように道路を凝視する。
件のスポーツサイクルを視界が捉えるのは、北に向かう場合のみ。
きっと、すべては私の取り越し苦労で、スポーツサイクルは東か南に向かったはず。
だから、スポーツサイクルは、見えるはずがな・・・・・



視界の右からスポーツサイクルが現れ、左へと消えていった。
に向かったか・・・。

しばらくコンビニで時間を潰し、出発した。
田んぼが広がり、見晴らしはすこぶる良い。
誰にも尾けられていないことを確信し、
家を割り出される心配が無いことに安堵した。

その後、何のためらいもなく一気に家路を急いだ。

経験を無駄にしない

昼のお日様の下なら、私に目を付ける不埒者などいない。断言できる。
しかし、夜目遠目笠の内という位だ。
相手が近眼のうっかり者という可能性だってある。
田んぼの中に住所がある以上、何らかの対策が必要だ。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという。
経験に学ぶことができなかったら、愚者にも劣る大バカ者だ。

だだっ広い田んぼでは、防犯ブザーは役に立たない。
対抗策として、反射タスキを掛けることにした。
安全策に熱心な人物という印象を与えるとともに、
見かけの残念度は大幅アップだ。
腹に一物ある人物は、他のターゲットを物色するだろう。

被害者にならないために

犯罪事件が起こった場合、悪いのは犯人である。
被害者に落ち度があったと指摘する二次被害は、酷である。
しかし、敢えて言う。
犯罪者は、常にターゲットを物色している。
隙を見せてはいけない。

例えば、性犯罪。
教育テレビで昔、元性犯罪者の特集が放送された。

風呂から上がったとき、どうせ誰も居やしないだろうと、
裸のまま、内倒し窓を開けてはいませんか?

一度チラ見に成功した犯罪予備軍は、
期待を胸に、毎日毎日同時刻に、
風呂場の窓を観察しにやって来るのだそうだ。
本人によると、止めたくても止められない。

電車の中では、露出の多い女性が目を付けられる。
ファッションを選ぶ権利を放棄せよ、というのではない。
例えば、電車の中では一枚羽織って、肌の露出を減らす。
不特定多数の者がいる場所では、ひと工夫しなさいというだけのことだ。

とにかく、油断してはいけない。目を付けられてはいけない。
自分でルールを決めて、習慣化すればよいだけ。
価値あるあなた自身を、守るためです。

本日はこれでおしまい。
お付き合い頂き、ありがとうございます。

本日のテーマ「暗闇でドッキリ」は、ピンクパンサーシリーズ第2作目。
今日は、この音楽でお別れしましょう。
ちなみにこの音楽、ドリフターズさんのコントで、
5人の登場場面のBGMとして結構使われていましたね。

あれ?、このピンクパンサーの尾っぽ、ト音記号だ。
初めて気づきました。

以上





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