登山におけるカメラ機材のお話
2024/4/20に開催されるルミトモ(LUMIX友の会)の山撮影イベントに際し、登山におけるカメラ機材について私の経験なども交えて紹介させて頂きます。
私は山で写真/動画を撮っていますが、理想としているのがCP+2024でも登壇されましたHappy Dayz Productionsのイノウエタクロさんです。Wonder Mountainsシリーズの映像が圧巻なので、ぜひ撮影の参考に作品や解説動画を見てみて頂ければと思います。
これら圧倒的な山の景色の美しさに魅了され、私自身もLUMIXと共に登山を始めました。
Wonder Mountains with LUMIX(CP+2024で公開された映像)
イノウエタクロさんの山映像の撮影機材、撮影/編集方法
vlog系だと山下舞弓さんのカメラ機材紹介動画も参考になります。
登山は荷物を背負って長時間歩くため、できるだけ荷物は軽くしたいという制約があります。特にカメラを持って行く場合は必然的に重くなるため、何を持って行くのかの選択が重要になります。そこで、何を撮影したいか、優先したいかを考えて機材を決める必要があります。
撮影対象は、山では主に広角で風景や星空、人、望遠で花や鳥、遠くの山をよく撮影します。そのため、広角と望遠のレンズが必要になります。できれば花などは背景をボカしたいので明るいレンズもあるといいです。
このことから日帰りの低山登山を想定すると以下をよく持って行っています。基本的にカメラ1台とレンズ2本あるといいですね。
よく夫婦で登山をするので、妻は軽さ重視、私は画質重視でマイクロフォーサーズかフルサイズ機でまとめ、レンズも共用しています。
テント泊登山で少しでも荷物を軽くしたい、機動力重視で軽快に縦走する場合はマイクロフォーサーズ機、絶景が見込める時、星空撮影をする時はフルサイズ機で行くことが多いです。
フィルターはCPLと可変NDを2枚は持って行っています。
CPLは青空や川か池の撮影などで反射を抑えるために使います。可変NDも直射日光の稜線などで動画を撮る、ボカした写真を撮りたい際はあった方が良いですね。
動画の場合、低山の場合は歩きながら撮影もしたいので、DJI Osmo Pokect3、または、Osmo Action 4も持って行きます。
アクションカム並みの手振れ補正のあるLUMIX G9M2の場合は、これらなしでもいいと思います。
アクションカムは軽くていいのですが、意外と樹林帯は暗いのでSSの低下によるカクつき、画質劣化が起きるので、画質的にはLUMIX G9M2の方がいいですね。
DJI RS3 miniなどのジンバルも使っていた時期もありますが、肩掛けストラップを取り付ければ登山でも使えますが、やはりかさばる、重い、危ないことから今はほとんど使っていません。
一方で、岩場、鎖場などある山の場合は両手を使うのでOsmo Action 4をヘルメットやショルダー部に固定するのがいいです。
要は山に応じて撮りたいものを想定して持って行き、使い分けをしています。
三脚については、LUMIXは手振れ補正が強力なので、止まって固定で10-20秒程度の動画を撮る分には、手振れ補正ブーストをかけて撮ればよく、三脚はなくてもいいです。
ただし、タイムラプス撮影、置きカメラ撮影するなら三脚も持っていきます。LeofotoのRanger LS-224C+LH-25(三脚900g+雲台172g)が軽くてしっかりしていて登山では使っている人も多いです。
動画の場合、特に山は動かないので、カメラを動かすのも一案で、可能なら小型の電動スライダーも持っていくこともあります。三脚と合わせて使います。
実際に登山時にはこれは美しいと思った瞬間に撮影したいので、基本ストラップでカメラを首掛けしていますが、重くて長時間だと首が痛くなります。
そこでオススメはパーゴワークス フォーカスL というポーチです。肩と腰で支えるので、カメラの重さを分散でき、上記カメラとレンズ2本が入ります(上記、LUMIX G9M2セットでギリギリ)。首からストラップをかけたまま、このポーチにカメラを入れており、撮りたいものが出てくるとすぐに取り出して撮影できます。
山岳用のカメラザックもあるので、これもありです。ただやっぱりザックからレンズとか出して交換するのが手間で、ポーチの方が個人的には手早くて好きです。
Peak Design キャプチャー などでザックの肩付近にカメラを固定する人も多いですが、カメラが重いと片方だけ肩が痛くなったり、場合により振動でカメラのネジ部あたりが壊れる可能性があるそうです。
LUMIX G100の時は軽いので使うことがありますが、私はほぼポーチの方を使っています。
万一転んだ際も、カメラをポーチにしまっていれば、傷を防げる可能性も高まるので私はポーチ派です。
このあたりがあれば十分写真/動画撮影は楽しめると思います。
どこまでこだわるか、重さとのトレードオフなので、繰り返し登る中で体力もふまえてちょうど良い機材を見極めるのも面白いと思います。
参考にぜひ登山での撮影を楽しんで頂ければと思います。
続いて、登山装備(初心者向け)/安全対策についても記事にまとめる予定です。
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