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スーパーボウルが待ち切れないファンにおすすめ映画「天国から来たチャンピオン」

 第56回スーパーボウルが、日本時間2月14日に開催される。
 AFCからはシンシナティ・ベンガルズ、NFCからはロスアンゼルス・ラムズが出場する。
 ラムズがスーパーボウルに出場する映画がある。それが「天国から来たチャンピオン」
 NFLファン目線からこの映画を紹介したいと思う。なお、ネタバレを含むのでご注意を。

天国から来たチャンピオン

 1978年の映画で、ウォーレン・ベイティが監督、脚本、主演を努めた。ゴールデングローブ賞の作品賞、主演男優賞、助演女優賞を獲得し、アカデミー美術賞を受賞している。

 ストーリーは、ラムズの控えQBのジョー・ペンドルトンは、膝の怪我からカムバックし調子を上げてきた。コーチから次の日曜のダラス・カウボーイズ戦でスターターで使うと言われ、喜び勇んで自転車で走っているところで交通事故に合って死んでしまう。
 しかし彼の死は、担当天使のミスで、本当はあと50年の寿命が残っていた。元の体に戻ろうとしたが、すでにジョーは火葬されておりそれも果たせない。代わりのもうすぐ亡くなる人の体を探すが、なかなか適当な体が見つからない。最終的に大富豪のファンズワースの体を一時的に借りることとなる。

試合に出るためにチームを買ってしまう

 ファンズワースの体を借りたジョーは、なんとかチームに復帰してスーパーボウルに出たい。コーチを屋敷に呼んで、自分が死んだジョーだとわからせて、試合に出れるように鍛えてもらう。そして自分が試合に出られるようにチームを買収してしまう。

 ラムズの資産価値は1900万ドルだが、元オーナーが6700万とふっかけると、ジョーはあっさりそれで買った。
 Wikipediaによると実際のラムズは

1972年にチームはロバート・アーセイに1900万ドルで購入された後、ボルチモア・コルツオーナーのキャロル・ローゼンブルームとトレードされローゼンブルームが新オーナーとなった。

とある。1900万ドルというのは、当時のレート1ドル300円とすると57億円ということになる。

スーパーボウルに出場するラムズ

 映画の中のラムズはスーパーボウルに出場する。この映画が作られた1978年には、実際のラムズはスーパーボウルに出場したことがなかった。

 1978年のNFLは全28チーム。AFC、NFCとも東地区、中地区、西地区の3ディビジョンに分かれていた。シアトル・シーホークスがAFCに属していた時代。
 ラムズはNFC西地区優勝。プレーオフを勝ち進み、NFCチャンピオンシップでダラス・カウボーイズと対戦するも敗れる。第13回スーパーボウルはカウボーイズと対戦したピッツバーグ・スティーラーズが優勝した。

 だが、次の1979年シーズン、ラムズはNFCチャンピオンシップでタンパベイ・バッカニアーズを破り、初のスーパーボウル出場を果たす。そしてその対戦相手が、なんと映画と同じピッツバーグ・スティーラーズだった。

 映画では、ラムスとスティーラーズは同点でオーバータイム。ラムズの正QBのトム・ジャレットが試合中に怪我を負い亡くなってしまう。そこでジョーはトムの体に乗り移りプレーを続ける。ジョーはラムズをスーパーボウルのチャンピオンに導く。

NFLファン的小ネタ

 ファンズワースの屋敷では、国旗の掲揚の時に大砲を鳴らす。これは、ニューイングランド・ペイトリオッツの儀式。
 次に、ファンズワースが環境保護団体から訴えられる場面で、「イルカ」や「缶詰」というセリフが出てくる。これは、マイアミ・ドルフィンズとグリーンベイ・パッカーズを連想させる。

スーパーボウル チャンピオンはどのチームに?

 ラムズは14回スーパーボウルに初出場するが、スティーラーズに敗戦。1999年シーズン第34回スーパーボウルでテネシー・タイタンズに勝利し、ついにスーパーボウルチャンピオンと輝く。(当時セントルイス・ラムズ)

 そして、この記事を執筆時点で、第56回スーパーボウルの結果は出ていない。はたして勝利するのは、ロスアンゼルス・ラムズか、シンシナティ・ベンガルズか。

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