見出し画像

観客による妨害に関するルール

三塁側フェンス際に上がったフライを観客が妨害

5月1日の楽天ーロッテ戦で、観客による守備妨害があったようだ。三塁観客席際に上がったフライを、ロッテ角中が捕球しようとしたところ、観客の妨害によって落球。ファウルの判定だったが、リクエストにより判定がくつがえり、アウトになった。

野球規則ではこうなっている

公認野球規則には、観客の妨害に関してこう書いてある。

6.01e 観衆の妨害
 打者または送球に対して観衆の妨害があったときは、妨害と同時にボールデッドとなり、審判員は、もし妨害がなかったら競技はどのような状態になったかを判断して、ボールデッド後の処置を取る。
【規則説明】 観衆が飛球を捕らえようとする野手を明らかに妨害した場合には、審判員は打者に対してアウトを宣告する。

今回のケースはこのルールを適用したと思われる。
一方、こういうルールもある。

5.09(a)打者アウト
【原注2】
――略――
しかし、野手が、フェンス、手すり、ロープなどを越えた上空やスタンドへ、身体を伸ばして飛球を捕らえようとすることは、危険を承知で行うプレイだから、たとえ観客にその捕球を妨げられても、観客の妨害行為に対してはなんら規則上の効力は発生しない。

こちらのルールに関しては、選手がフェンスの外に身を乗り出して捕球を試みた場合、観客に邪魔されても仕方がないということだと思う。
今回起きたプレイは、観客席に身を乗り出すところまでいっていないし、観客の妨害がなければ捕球していたと審判員が判断したものだと思われる。

スティーブ・バートマン事件

観客の妨害で真っ先に思い出すのが、スティーブ・バートマン事件だ。

2003年のナ・リーグチャンピオンシップ、シカゴ・カブスvsフロリダ・マーリンズ戦。
フェンス際のファールフライをキャッチできなかったことから、試合の流れが変わり逆転負け。カブスがリーグ優勝を逃してしまう。
カブスの敗戦が、ファールフライをキャッチしようとしたやつだとファンに決めつけられ、試合後に特定されたのがスティーブ・バートマン氏。バートマンはそのごえらい目にあってしまうという事件。

選手の邪魔をしてしまうのはだめだろうけど、そのひとを寄ってたかって叩くのもどうかと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?