【前編】組織内の”温度差”は変えられる?小さな組織の働き方を学び合うコミュニティ・オープニングイベントレポート
024年5月22日19:30より小さな組織の働き方を学び合うコミュニティ・オープニングイベントとして「組織内の”温度差”は変えられる?」と題して、特定非営利活動法人ETIC.より当時いわゆる「中間管理職」としてのポジションにおられた番野智行(ばんのともゆき)さんをお迎えし、組織内に生まれた温度差・格差、その痛みや葛藤・分断を乗り越えるためにどんな変革をおこなったのか、そして現在地についてお話をお聞きしました。
※このレポートは2部構成です。後編は「小さな組織の働き方を学び合うコミュニティ」に入ってのみ閲覧可能です。
1 組織内の”温度差”とはなんだったのか
特定非営利活動法人ETIC.に変化が見えてきたのは、創業から10年が経過し事業拡大期にあたる2010年代前半でした。事業予算規模や人数規模も大きくなっていく真っ最中。次世代を担う中堅メンバーの離職が相次ぎ組織内にコンフリクトが発生していました。
組織開発の領域では「50人を超えるとマネジメント階層が4階層(経営層・マネージャー層・リーダー層・現場層)にわたり、組織運営が難しくなる」と言われていますが、ヒエラルキー構造ができ、それぞれの階層ごとに見える景色が変わってきていることをETIC.番野さんも実感していました。
2016年ETIC.全社員が参加する会議のテーマは「働き方の見直し」に。課題を認識するためにサーベイをとってみたところ、経営層と現場層で大きなギャップが生まれていることがわかりました。特筆すべきところは項目「ワークライフバランス度」。
◆ワークライフバランス度
・休みを十分にとれているかどうか
・私生活の時間が充実しているか
・急な休みをとっても業務が滞らないか
など、ワークライフバランスがとれているかどうかを計る項目に社員が回答しました。
忙しいのは全員同じだが、チームによって差があるというのが当初の仮説でした。しかし、階層ごとにデータを見ることで、マネージャー層と現場層の間でのギャップが見えてきました。また、そのギャップは、仕事のモチベーションにおける格差にもつながっているということが分かってきました。
組織の中で温度差・格差・分断が見えたこと、それによってトップダウンで全てが取り決められている状態に見えることや、階層の下部にいる人たちにとっては、「ネガティブなことを言えない、弱音を吐けない」というような状態になっていることが顕在化し、その状態であることを全員で向き合う機会をつくりました。
【前編終了】
2 "温度差”を乗り越えるためにどんなことをおこなったのか/3 変革を経て現在「働き方」がどう変わっているか
2.3が続く後編は、組織内の”温度差”を乗り越えるために実際ETIC.は何をおこなったのか、アクションの行方をお伝えします。そして、変革を経てどのような「働き方」になっていったのか、働き方の現在地もお伝えします。
番野さんに語っていただいた「多様化した働き方」について、その詳細に触れていきます。
後編・続きを読みたい方はぜひ、コミュニティにジョインし、共に「小さな組織の働き方を学び合う」ことを楽しんでいけたらと思います!
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