見出し画像

#006|日産ノートe-POWER

先日、日産サクラを見て以来、僕の中で日産の存在感が高まっている。
だから、今回奈良に出張したとき、現地の足として迷わずに現行ノートをレンタカーで借り出した。グレードは普及版の「S」である。

京都で車両を受け取り、奈良までの高速道路の上で驚いた。
ただただ、「速い」のである。0km/hから80km/hはあっという間。さらに、120km/hからアクセルを踏み込むと、驚くべきことに、さらにその上の速度域までまったく苦しまずに速度を積み上げていくのだ。その時にはさすがにエンジン音が高まるが、エンジン音と車速がきちんとリンクして共に増加していく。旧型ノートe-POWERで不満だった点が見事に解消されていた。

ハンドリングは、軽快さをイメージていたが、逆だった。どっしりしている。よく言えば大きいクルマに乗っているようにも思える。
例えばマツダ車のような、キュッと曲がる感覚も良いが、個人的にはノートの行き方を好む。経験上「キュッ」は1時間も運転すると飽きるからだ。

日産はGT-RやZを擁しており、押しも押されぬスポーツカーメーカーだ。でありながら、実はノートのような実用車や、キャラバンのような荷役グルマこそクルマの本流だ、と考えている一派がいるのではないかと想像する。
彼らは、クルマのことをおもちゃと考えておらず、大衆の良き道具、暮らしを便利にする欠かせない道具と捉えているのではないだろうか。ノートのハンドリングから、そんな想像をたくましくしているうちに、目的地の奈良市内に着いてしまったのである。

木津川の学園都市にて。ヘッドライトが非LEDで、Sグレードとわかる。
ボディは小さいが、しかしリアビューには大人の表情を感じる。
リアコンビランプから斜め下方に伸びるラインを、僕は勝手に「ゴルゴ皺」と呼んでいる。
レクサスから始まった処理で、クルマ界では最近流行中。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?