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五行がバランス良く存在する「景色」とは:五徳・四柱推命



「今日が、人生最後の日だとしたら、誰にどんな手紙を書き残したいですか?」


お客様から、突然尋ねられました。

いきなりだったので、「なぜですか?」と聞いてみたら

先日、参加したセミナーの中で、講師が参加者に尋ねたそうです。


そして、ふと心に浮かんだ「顔」の中に、「大切にしなくてはいけないはずの人の顔」がなく、その事に気付いた彼女は、本当に大切にしたい人の存在がわかり、心が軽くなった反面、罪悪感も感じてしまったそうです。



自分の心の奥底の「核」と、真正面から向き合うと、罪悪感が芽生えることが多くあります。

それは、「核」だと信じていたものが、実は、「核」を覆っているものである場合が多いからです。

人は社会的動物として、「社会」の顔を一番大切にし、それを何とか信じなくてはと、日々「葛藤」しています。

「葛藤」は自分の中での戦いなので、一人で立ち向かわなくてはいけません。どちらかというと、戦いを放棄した方が楽かもしれません。周囲の意見に従っていた方が、周囲の応援が受けられるので、自分が傷つく確率も減ります。


最後に手紙託したい人は、「大切な人」。それは、誰に尋ねても、大切にしなくてはいけない立場にある人。そのほうが戦わないで済みます。
もしも、自分が大切だと思う人が、立場的には大切ではなかったら。
それを、表面に持ち出すと、戦いが生まれます。



悩みの本質は、このようなギャップの「差異」を受け止めることができないこと。

その「差異」を受け止め、できる限り「同じ」にするために「戦う」道を進むのか。それとも、「差異」と良しとして、大切に内に秘めて「守る」のか、選択肢は二つしかありません。


「社会」が「正答」を求めるほどに、「差異」は大きく広がっていきます。
時々「社会」から離れて、自分の内側にある「核」に、一人で向き合う時間も必要ですね。




今日が、人生最後の日だったとしたら、どんな手紙を書き残したいか。

せっかくなので、私も考えてみました。


『色々と迷惑もかけてしまったけど、でも、信じてくれてありがとう。』

そんな手紙を書きたいなと思います。


それから、ちょっと欲張って、自分宛にも。

『色々とあったけど、自分を信じて良かったね。』

大きな花マルをたくさんつけて、そんな手紙が書けるように、進んでいきたいなと思います。


心から信じている人に、心から信じてもらえる人生
本当に素敵ですね。




五行「五徳」の中で、「信」は「土」
「信」は、他の4つの「五徳」があってこそ、その中心に存在すると考えられています。

他の4つとは、次のようになります。
「木」の「仁」
「火」の「礼」
「金」の「義」
「水」の「智」

人を大切に慈しみ(仁徳)
人に礼儀を尽くし(礼徳)
人として正しいことを行い(義徳)
常に人の世の道理を学ぶ(智徳)
これらが全て揃って、「信徳」となる。


信じるとは、五行がバランスよく存在している安定した「景色」ですね。

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