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アロワラ#35 屈辱のトマトジュース

アロちゃんはトマトジュースが飲めるようになって本当に嬉しくて、最近は他のメーカーの物も挑戦してみています。あーやさんが教えてくれたカゴメプレミアム(毎年期間限定で出る)がアロちゃんの世界を広げてくれました!!
【レーティングなし】

藤:はい、藤原でーす

🤔アロちゃんだよ

藤:アロちゃん、私の偏食の話ばっかりしてるんですけど、アロちゃんにも苦手なものってあるんですか?

🤔無くもない。

藤:無くもない?

🤔うん。あんまり無い、かな?

藤:そっか。

🤔わかんない、そんなにいろんなものすっごい食べてるわけじゃないから…あるかも。

藤:またまたぁ

🤔いやいや

藤:笑

🤔とはいえ、ずっとなんか…後ろめたいじゃなくて…なんていうの?「なんかずっとあいつ気になるんだよな~チェッ」って思ってる存在がいました。

藤:え?そんな…なんだろ…「喧嘩仲間だった幼馴染の女の子のこと、ちょっと女の子として意識してる」みたいな、難しいこと考えてるじゃん

🤔そう、ずっと…この30年以上。

藤:恋煩いじゃん

🤔そう。それが、トマトジュース。

藤:トマトジュース!?…嫌いだったの?

🤔なんかもう味が無理でさ。なんかドロっとしてて…なんか…濃すぎて。もう記憶がうろ覚えですけど、とにかく味付けが無理でさ

藤:その感想、一字一句私がセメント(プロテインのこと。アロワラ#14 成人した元偏食児童の回顧録参照)に対して思ってることだよ(笑)

🤔うん、だから割となんでも食べる・飲める人なのに、なんでこれそんな無理なんだろう?って不思議だったの。

藤:う~ん確かに…それだけ…セメント飲めてトマトジュース飲めないのはちょっと意味わからないかもね。

🤔ね、納得いかないよね。 そう。で、なんか…子供の頃はさ、天ぷらのエビの尻尾までバリバリ食べ、パセリも食べ、

藤:うん

🤔アイスに乗ってるミントも食べ、

藤:えっ!?

🤔!?(笑)あれ?ま、いいや。ミントを食べ、なんか様々な「これはいける?いけますね」っていうのを繰り返して生きてきたんだけど。トマトジュースがどうにも無理で。

藤:まあ…トマトジュース私も好きじゃないけども。でも飲めなくちゃいけないものじゃないのに、どうしてそこに対してちょっと、(なぜこれだけ飲めないのかという)こだわりがあったんだろう?

🤔わかんないけど多分ね、なんかさ、自分ができないことがあるっていうのは嫌なんだと思う。嫌っていうほど強くはないんだけど…なんていうの、ちょっとした征服欲っていうか?

藤:えっ!?突然こわい(笑)

🤔うんなんかね、「そういうところあるな」っていうのは常々思ってた、自分に。

藤:ふうううん、「いつか見返してやる」じゃないけど

🤔そう、「できないのは嫌だ」みたいなね。でも算数はずっとほったらかしてんだけど(笑)

藤:(できなくてもいいこと)あるんだね(笑)

🤔できなさすぎて(笑)。算数…じゃねえ数学7点だったからさ。

藤:7点…を取る方がむずかしい…。。。

🤔そう、そうなの。しかも学力推薦で入学しといて、この体たらく。

藤:おいおい(笑)

🤔まあいいや。だから、なんかね「トマトジュースだけ、なんでこんな無理なんだろうな…」ってずっと思ってたの。そしたらね、なんか令和のトマトジュース、全然飲めた。

藤:あっ!?急に克服?

🤔うんそう。克服っていうか…なんかねぇ世代っていうの? なんか昔のさトマトジュースってさあ、トマトジュースっていうかトマトが。青臭くって。品種がさ。

藤:うーーーん!!

🤔確かによく言われてきたよね。「様々な野菜、青臭さが抜けてめっちゃ食べやすい」って。人参とかもさ。

藤:そうだね!

🤔ね、すごい言われたよね。「昔の子供、人参嫌いすごく多かったけど、今の子たちみんな大好きなのは甘いからです!」みたいな。

藤:あーー!!そうかもしれない!そうだ!!

🤔うん。ね、ほうれん草とかもみんなそう。

藤:あ~~そうかも~~

🤔うん。というわけで、その「日本国内で野菜をもっと国民に取らせよう」っていう施策の中で、きっとね。 色々な研究があった結果、カゴメ各社みんなトマトジュースを一生懸命開発したんだと思うんだけど。

藤:うん

🤔当たり前だけど、濃縮したらそんな青臭いもんとんでもないことになるに決まってんじゃん。

藤:確かにそうだよね~~

🤔で、それをなんとかするために、なんか塩とか。そう今のね、トマトジュース見たら、結構塩入ってないの多くて。

藤:あ~~そうなんだぁ

🤔そう。昔は入ってたんだよね。だから「塩分入ってません」みたいな謳い文句の野菜ジュースいっぱいあるんだなって気がつきました。

藤:そっか、じゃあ原材料がめちゃめちゃ美味しくなって、変なごまかしみたいな味付けもなくなって、 もう「トマト好きな人には美味しく飲めるトマトジュース」が今の現代には出てきてるんだ!

🤔そう。てかトマトです。トマトジュースっていうよりトマト。

藤:トマトなんだね、な~~るほど

🤔だからそう、アロちゃん野菜嫌いなの基本的にないのね。だからトマトも普通に食べられるしさ。だからすごく不思議だった。「なぜトマトジュースだけは受け付けないのか」と。

藤:うんうんうん。

🤔したらね、多分その味付け?塩。そのせいだったっぽい。

藤:そっかそっか、昔のはトマトジュースっていうか、トマトスープみたいな…まあ料理に近かったのかな。

🤔そっか、そうなのかも。じゃあもしかしてそれ、その昔の味のついてるやつも、加熱してトマトスープだと思えば普通に飲めたのかな?

藤:もしかしてそうかもね。解釈で変わるかもしれないね。

🤔当時子供だったからさ、なんか「ジュースって言ったじゃん」(笑)

藤:「ジュースって書かれてこの味かよ!」って思ったかもね。

🤔そうだね。「麦茶だと思ってめんつゆだった」並みのショックがあったかもしれない。

藤:あっあっあっアレ泣くよね(笑)

🤔泣くね。吐くよね(笑)「人間の先入観ってこんなに強烈なんだ」って、こう…すごい知らしめられるね、アレ。

藤:話ズレるけどさ、私、小学校ぐらいの時にすごい気になることがあって。

🤔うん。

藤:今は違うのかもしんないけど、昔って「人が感じる痛み」って数値で表せなかったじゃない?

🤔うん。

藤:わかんない、どっかの大学(の研究)にあったのかもしれないけど、世間一般ではさ、痛みってのは「3痛み」とか「4痛み」とかって表せられないし、人とも比較できなかったと思ってるんだけど。

🤔うん。

藤:疑問に思ったのはね、人と(痛みの大きさを)比べることはできないけど、自分の中で相対化することはできると。「ドアで指挟んじゃった時の痛み」と「転んで膝すりむいちゃった時の痛み」は、どっちが痛いかな?って、自分の中で「こっちが痛い」って決めることはできると思うんだけど。

🤔うん。

藤:仮にね。例えばボールが飛んできて、自分の肩にぶつかって「痛ッ」って思ったとする。それが例えば「5痛み」だとした時に…こう、【ボーッと歩いてて急に飛んできてバーンってぶつかった痛みが5痛み】だとした時に、【「 今からお前の肩にボールをぶつけるぞ、エイ!」って言われて、まったく同じスピード、全く同じ角度、全く同じ強さでバーンってぶつかった時の痛みは】…どっちが痛いと思う?

🤔えっ?……ふいにぶつかった方が痛いんじゃない?

藤:…って小学校の時思ったの。【まったく想像してない時に急に来る痛み】と、【これから痛いのが来るぞって予告されてくる痛み】。どっちが痛いんだろうって思って、大人に聞いてみたの。「どっちが痛い?」って。

🤔うん。

藤:親と先生に聞いたの。「なぁに言ってんだァ???????」って顔された(笑)

🤔独歩が(笑)愚地独歩が(笑)

藤:独歩の顔され……「はあ???」みたいな(笑)。

🤔(笑)

藤:でも私すごい真剣だったの!!「どっちなんだろう?」って。人間の…アロちゃんが言った「先入観」って、味の感じ方だってこうやって変えてしまうわけでしょう?痛みだって多分そうだと思ったのさ。

🤔うん。

藤:でもね、その疑問についてね「そうだな~」って言ってくれる大人はいなかった。

🤔そうなんだ、可哀想に(笑)

藤:ちなみにどっちだと思う?アロちゃんは。予告された方が痛いと思う?

🤔予告された方が痛くないと思う。

藤:構えられるから?

🤔やっぱ、無意識で筋肉がさ。多分、準備しちゃうから。

藤:う~~ん(痛みを)軽減する方に…受け身が取れるからか。

🤔そうそう。ガチっと用意してしまうよきっと。

藤:そっか。なんか、私は逆に「(痛みが)行くぞ行くぞ行くぞ来るぞ来るぞ来るぞ」ってなった時に「あ~~きっと痛いんだろうなあ~」って想像が痛みを強くするかもしれないって思った。

🤔あ~~なるほど…多分ね、アロちゃん、当てられる前から怒ってるからそれ。

藤:ん?どゆこと?

🤔「当てるぞ」って言われて、怒ってるっていうとちょっと違うんだけど…当てるぞって言われた時に、もう戦闘モードなのよ体が。「やってやんよ」っていうモードに入っているので。

藤:(爆笑)「やれるもんならやってみやがれ」ぐらいの?(笑)

🤔そう。「来いよ」ってなってるから(笑)

藤:そうか。準備できるね、脳からさ。痛くないように…ドーパミンかなんか、アドレナリンかわかんないけど。

🤔そうそう。うん、その両方ね。準備しちゃうんだよ。

藤:準備することで、人は耐えられるんだ。

🤔だからね、不意にぶつかってきた時の方が、リラックスタイムを邪魔されたことによる怒りの方がすごい上回るし。なんか屈辱…屈辱がすごい。

藤:屈辱が怒りを増すんだ(笑)

🤔怒りを増すっていうかね、「こんのッ…!!」ってなるよね。

藤:「こんのッ…!!」って…(笑)違う違う、怒りの話じゃなくて、痛みの話してんの!!(笑)

🤔(爆笑)

藤:「どっちが屈辱か」の話してないんだけど(笑)

🤔どっちにしろアロちゃんちょっと痛みに関してはね、あんまり人のこと言えないっていうか…

藤:あー、痛覚が独特の…ね、体質でいらっしゃるから。(※アロちゃんは痛みにかなり強い)

🤔そう、だから、よくわかんないけど、うん。

藤:ありがと。トマトジュースの話から、屈辱の話になっちゃったけど(笑)

🤔これ、タイトルさ「屈辱のトマトジュース」じゃん。

藤:そうだね、決まったね(笑)いつかこの「痛みの相対化」の話したかったら、出来て嬉しいです、ありがとう。

🤔うん、よかった。でもさ、その無意識と意識の差はわかんないけど、痛みの数値化自体はなんかあったよね?どっかの大学が出して。

藤:されてるらしいね。

🤔ね、出産めっちゃ痛いらしいね。

藤:あ~~~

🤔骨折より上じゃなかった?

藤:じゃ、あと5秒なんでね。あの、トマトジュース飲めてよかったね。

🤔やったー。ありがとう。バイバーイ。

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