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アロワラ#7 黒板トリック

黒板のその奥には…?
推理小説の楽しみ方について2人が語る!
あなたは怒涛の展開に振り回されたい派?トリックや犯人を見破るために同じく推理したい派?
番組の途中でガサガサ音がするのは貞子がスマホから出てこようとしている音ではなくて、アロちゃんがiPadカバーを外している音です
藤原スティーブン・キング知らなすぎワロタ
あと有栖川有栖等、密室トリックなどをふんだんに取り入れた作風の推理小説ジャンルは「新本格ミステリ」です。決して「推理小説界のお笑い第三世代」ではありません。覚え方適当すぎ
【PG10】


藤:はい、藤原です。

🤔アロちゃんだよ。

藤:アロちゃんはさー、突然だけど。推理小説とかって好き?

🤔アロちゃんはー、あの、字が書いてあると全部読む。

藤:なんでも好きってことだ。

🤔割となんでも好きかな。

藤:そうなんだ。うちのね、娘がね、ちょっと今度ね、推理小説を書いてみようかなっていうてたの。

🤔え。すごくない?賢いか。

藤:すごいなと思って。
多分今ハリーポッターを読んでるから。

🤔ふんふんふん。ちょっと謎めいた感じね。

藤:そうそうそう。「なんか書いてみようかな」って言うから、「いいね」って。で、「今はね学校の中で色々見て、ネタ探ししてるんだ」とかって言われて、「すごいじゃん取材してんじゃん」なんて言ってたの。

🤔へ~

藤:で、「今考えてるのがね、1つあるんだ。アイデアが」って言うから、「おお、教えて教えて」って聞いたら。

🤔うん。

藤:黒板にね、穴が開いてて…そこに鍵を挿して回すと、黒板がギギッて開くんだって。

🤔うん。

藤:で、その黒板のその奥にはね、でっかいプロペラみたいなのがあって…

🤔うん。

藤:で、そこに人を入れると、【バリバリバリ!!】ってミンチになって死んじゃうんだって。

🤔(爆笑)

藤:(爆笑)「えー!?」とかっつって(笑)

🤔(爆笑)

藤:「それで!?」って言ったら「血とかも全部向こうに流れるから、バレないんだよ!」とかって(笑)

🤔じゃあこう、人知れずね、始末できてしまう(笑)完全犯罪的なアレ?

藤:そう、「トリックがやっぱり最初必要だから。トリックを考えたんだよ」って。「なるほど!?!?」って(笑)

🤔そりゃ大変だ(笑)

藤:「そうなんだ、じゃあその謎を解く人はどういう人たちなの?」って。「やっぱり、探偵さんと助手のコンビなのかな?」とかって言ったら

🤔うん。

藤:「そういうのは考えてない。」とかって言うわけ。「えっ主人公どうすんの?」って言ったら、「うん、犯人を主人公にしようかな」って言うわけ。

🤔おー、いいじゃん。

藤:そういうのもあるからね。「うん、そうなんだ」って。「だってね、そういうトリックとかをやってる側が、一番出番が多いわけだから…出番が多い人が主人公じゃん!」って。

🤔おー

藤:「でも犯人の目線で物事が進んだら、それはミステリじゃなくね?」って言ったら

🤔ですよね、うん。

藤:「そうかなあ?」って(笑)「わか…わか…った。そっか。」って。(笑)「もうちょっと、他にも考えてるから、色々ね。ネタを溜めておくんだ。」って。全部殺人の方法のネタをたぶん溜めて…(笑)

🤔(爆笑)

藤:それが彼女にとっては「ミステリー」だっていうのを、お風呂に入りながら、ほっこりしながらね、したんですよ。

🤔あー、そっか「ミステリー」。ま、確かに人が死にがちだから…そういう風になっちゃったんだね、なんかね。

藤:そう、私も子供のとき「ミステリー」と「サスペンス」の区別が付いてなかったんだよ。確かに。

🤔うんうんうんうん。

藤:あとミステリーというか、「不思議」とか「ファンタジー」との違いも付いてなかったから。

🤔あー、そうだね。はいはい。

藤:から、彼女の中のミステリーは黒板の奥の奥のプロペラで人が死ぬ話だったという…(笑)

🤔(笑)もうね、普通にスティーブンキングなんだよ。それ

藤:そうそうそう(笑)ね。ちょっとこれは、今笑ってるけど笑い事じゃないかもしんないから。これは本当に配信していいかどうかはちょっと、アロちゃんにちゃんとジャッジしてもらってからにしようかな?って。話しながら。

🤔え、まだ大丈夫じゃない?まだそんな変なこと言ってないと思うけど。

藤:まだ大丈夫?

🤔うん。ただなんか多分、某SNSの噛みつきがちな人たちは、「子供の夢をそんな風に晒して笑うなんて」とか言ってるかもしんないけど。

藤:とか。「そういう発想」。子供はもうなんか「育て方がかなり歪で」とかなんとか言われちゃうかなって思ったわけ。

🤔うん。………うるせぇ!

藤:「うるせぇ、黙っとけ!」って言う?

🤔うん(笑)

藤:(笑)なので、我々にとっても「ミステリーとは何かな」って考えるきっかけにね、なったんだよね。

🤔そうね。アロちゃんの好みはさ、基本的、小学校、確か5、6年ぐらいの時にスティーブン・キングにはまったんですけど。

藤:小6でスティーブン・キングですか!?すごい(早くない?)

🤔はい、その頃ですね。その頃にはまり倒して、随分読んだわけよ。だからどうしても偏ってて。漢字、漢字じゃないや、字が書いてあれば全部読むとは言ったものの。あれ何?スティーブンキングってあれなんなの、ジャンルあいつ。 ホラー?

藤:あ、読んだことない。とにかくなんだかグロいらしいっていう話しかわかんないの。

🤔そうだね、グロい…グロい?ま、そうね…なんかすごい…??(こいつ何と勘違いしてんだ?)

藤:(あれ?違うのか?)猟奇殺人犯の話じゃないの?

🤔あ、全然違う!殺人鬼みたいなの出てきたりすることはあるんだけど、 基本的にファンタジー寄りのホラーなんだよね。「なんかよくわかんないけど、これってなんでだ、どうしてだ?」ってこう、 本能。「自分の本能はこれを追いかけてはいけないと言っているが、どうしても抗えないので見に行ってしまった結果、死んでしまいました」みたいな。

藤:あーそういう。心理的な駆け引きとかが入ってる感じなのね。

🤔でも、なんかそういう感じではあるんだけれども。うーんと、最終的にはやっぱりその「人間が今普通に生きてる世界のものではない何かが、こう、現れて食い散らかしていたのでした」みたいな。

藤:ちょっと「貞子」ちっくなところがある…??

🤔そうね、幽霊じゃないんだけどね。エイリアン、こう明確にエイリアンが出てきたこともあったし。あとはこう明確に悪魔としてとか。なんかそういうようなのも出てきたりした。悪霊とかさ。

藤:そういう事なんだね。それにはまって。

🤔そう。ひたすら読み倒したので、特にこうミステリーを読んだかって言うと、アガサ・クリスティーの辺りはざっとおさらいしましたけれども…どうなんですかね?黒板がぐるんってなるのはミステリーなんですか?(笑)

藤:(笑)ただのアレ(殺人小説)っすよ(笑)

🤔学校の怪談だよね、どっちかっていうとね(笑)

藤:学校の怪談だね、たぶんね(笑)。私が中学校ぐらいの時に、ほら「金田一少年」が流行ってみたり。コナンくんが流行ってみたり。ミステリブームが起こったんだよね。

🤔うんうん、わかる。確かに立て続けに出ましたね。

藤:そうそうそう。で、当時読んでた少女漫画でも、少女探偵団ちっくな連載が始まったり、一大推理ブームが起きたからその流れで、結構色々見たりして。 トリックみたいなものをね。「欺こうとするがそれを見破る」っていう、その流れがかっこよくて面白いんじゃん推理って。

🤔うんうん、そうな。

藤:黒板………を見破ったところで……(笑)

🤔その黒板の後ろ、どうなってくれちゃってんの…(笑)

藤:そうなんだよね、すごいことになっているので…(笑)でも娘にね、推理小説って「誰が犯人なんだ」っていう、それが楽しいんじゃん。「あの人が怪しい、いや実はアリバイがあった」っていう風にこう、すったもんだするのが楽しいから。

🤔うん

藤:「犯人以外の疑わしい人物」が多ければ多いほど、盛り上がるわけだ。「この人が犯人かと思ったら、この人が逆に被害者として見つかってしまった!」とかって意外な展開があったりするわけで。 「そういうキャラクターは用意してるのか?」って聞いたらもちろんしてなくて。「むしろ私は人が多いと覚えられなくて苦手だ」と。

🤔あれ?そうなの、うーん

藤:そうですよね?「わかるー」って。

🤔難しいよね

藤:推理小説って、書く側になると難しいよね

🤔うん。

藤:「書こう」と思ったことはある?

🤔ないよ。(即)

藤:ないか。そうなんだ。推理小説やら映画やらドラマで、「誰が犯人なんだろう?この子じゃないかな?」とかっていう風にこう、推理してドキドキする楽しみ方、は?

🤔してない(即)

藤:ないか。何を、何を感じながらじゃあ、視聴してる感じ?

🤔全力で振り回されてる。

藤:「エ~~ッ!?」って?「犯人じゃなかったの~~!?」みたいなこと?

🤔そう。「エ~~ッ!?誰~~!?わかんない~~!!!!」ってずっと思ってる。

藤:そうだね…(?)

🤔うん。 うん、わかんない。

藤:なんか、大学の時に自分の中で第2次ミステリブームが来て。 そん時にアガサ・クリスティとかエラリー・クイーンとかを読んだりとかしてたんだよね。なんかほら、京極夏彦とか有栖川有栖とかあの辺の。あの辺もなんかミステリ界では、なんか「第三世代」みたいな呼ばれ方…忘れたんだけど、業界のなんとか第何ブームみたいなのがあって。

🤔へー

藤:その人たちが「第三世代作家」とかって呼ばれてたんだけど。こう、それぞれ読んでると「誰に影響を受けてこの作風になった」みたいなのがやっぱりファンの間で結構語られてて。 有栖川有栖が確かエラリー・クイーンなんだよな確かな。

🤔うんうんうん。

藤:「じゃあエラリー・クイーン読まなくちゃダメかな」と思ったんだけど。確かそのエラリー・クイーンは、ある程度物事が進んだあと、 物語が8割ぐらい進むと「読者への挑戦状」とかって。「皆さんこっから…犯人は分かったかな?こっから解決編だヨ」みたいなことを。第3の神としての作者のページが挟まれるんだけど。

🤔うん、ちょっとウザい…

藤:ウザいよね、私もちょっと…(笑)「いらない早く教えろ」とか思っちゃう方だから、同じで安心しました(笑)
(※エラリーファンの皆様本当に申し訳ありません)

🤔ほんとウザい…うん。もったいぶんなよ…

藤:「早く教えろよ」と(笑)

🤔あ、ヤカラ出ちゃう(笑)

藤:ヤカラ出ちゃうし、我々そんな推理小説のこと語ったけど…あんまり読む資格ないな?ってのがまあ今回のオチですね。

🤔そうだね。露呈しましたね。

藤:そう、もう黒板に飲み込まれて死ぬしかないね。

🤔バリバリってなったわ、今。吸い込まれた。

藤:はい、以上でーす。

🤔さよなら。

藤:さよなら…(笑)(終わり方)最悪…(笑)

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