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「アラウンド・カオス」物語2

これは、とある賃貸アパート「アラウンド・カオス」(仮)で起こった物語である。法律では裁けないカオスっぷりをご堪能いただきたい。

なお、筆者の実体験に基づいた物語だが、企業や人物の名前は架空で、あくまでも筆者視点のストーリーである。


<登場人物>

  • レナ不動産(オーナー):複数のアパートを経営する代表取締役レナ。

  • 日本住宅マネジメント株式会社(管理会社):入居者を第一に考える管理会社。資本金1億円、従業員300名の中堅企業である。

  • オーナー・ファースト社(仲介業者・管理会社):全国の管理会社ランキングで名を連ね、CMでも有名な不動産管理会社・仲介業者。資本金5億円、従業員数3,000名をほこる大企業である。

  • マーレ佐々木(入居者):D2号室住人。

  • 山本レン(入居者):D1号室住人

  • 鈴木マサ(入居者):C1号室住人

  • 茅野 外:C2号室住人


序章 その名は「アラウンド・カオス」
第1話 分岐
第2話 迷入


第2話 迷入

「アラウンド・カオス」に入居した茅野。浴室と冷蔵庫は真っ黒で使えず、壁は手垢だらけ、蛇口から出る水は錆っぽい。とりあえず、管理会社の訪問を待つことにした。 @2018年4月上旬

茅  野:(掃除が来るまで、生活できないな…)

茅  野:(目に見えている以外でも、問題ありそうだから、来たら徹底的に見てもらおう)

茅野は生活に不便を感じつつも、近くのネットカフェでシャワーを利用することで、その場をしのいでいた。そんななか、トイレの管から水漏れし始めた。2週間経っても来ないので、トイレの水漏れもあり、管理会社に電話することにした。

茅  野:「トイレから水漏れしています」

茅  野:「あと、入居前に、部屋の再確認をする約束でしたが、まだでしょうか」

 日本住宅マネジメント管理会社 :「承知いたしました。業者を向かわせます!」

(次の日か、すぐに若い2人組の業者が来た)
業者2人組:「トイレの水漏れだそうで」

茅  野:「こっちです」

業者 A:(トイレとその周辺を眺める)

業者 A:(電話をかける)

業者 B:(玄関口で立っているだけ)

業者 A:「また、来ます」

茅  野:「え!? 浴室や冷蔵庫なども見てほしいのですが…」

業者 A:「それは、担当じゃぁ、ないんで」

茅  野:「電話でお願いしたのですが…」

業者 A:「じゃぁ、すぐ来ますよ」「では、失礼します」

茅  野:(部品が必要な修理かな?)

(さらに、数日後、それっぽい1人の業者が訪れた)
業者 C:「修理に来ました」

茅  野:「お願いします」

業者 C:(キュッ キュッ キュッ)「終わりました」

茅  野:(それだけ?)

業者 C:「しばらく様子見て、何かあれば連絡ください」

茅  野:「ありがとうございます」

最初の若い2人組は、何しに来たのか。1人は何もせず、1人はトイレやその周辺を少し触るだけで、ほとんど何もせず帰っていった。次に来た人は、専門業者っぽいたたずまいだ。明らかに、最初の2人組は不要である。

茅野は、日本住宅マネジメント株式会社に3回ほど、修繕の連絡をしている。必ず、よくわらかない業者が来たあとに、専門業者っぽい人が来て修繕するのだ。

これは推測だが、最初に管理会社の社員を送りこみ、その分の出張料などもオーナーに請求しているものと思われる。確認の結果、部品が必要で日を改めなければならないケースは十分考えられる。つまり、修繕依頼があるたびに、日本住宅マネジメント株式会社は、本来の2倍の請求ができるのである。

この仕組みは、オーナーも気づきにくい。修繕の様子を見る機会はないだろう。賃貸経営に長けているオーナーならまだしも、あのオーナーでは…


次回、第3話 呆然

▼ 賃貸暮らしの方、賃貸住宅のオーナーをはじめ、この物語のオーナーや管理会社についてご意見がございましたら、コメントを残してください。特にこれまで嫌な思いをした経験のある方と情報共有できれば嬉しいです。

・「私なら内覧で判断している」
・「私も同じような対応するかも」
・「このような管理会社を選びたくない」
・「入居者を適法に追い出すいい方法だ」 など





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