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「アラウンド・カオス」物語4

これは、とある賃貸アパート「アラウンド・カオス」(仮)で起こった物語である。法律では裁けないカオスっぷりをご堪能いただきたい。

なお、筆者の実体験に基づいた物語だが、企業や人物の名前は架空で、あくまでも筆者視点のストーリーである。


<登場人物>

  • レナ不動産(オーナー):複数のアパートを経営する代表取締役レナ。

  • 日本住宅マネジメント株式会社(管理会社):入居者を第一に考える管理会社。資本金1億円、従業員300名の中堅企業である。

  • オーナー・ファースト社(仲介業者・管理会社):全国の管理会社ランキングで名を連ね、CMでも有名な不動産管理会社・仲介業者。資本金5億円、従業員数3,000名をほこる大企業である。

  • マーレ佐々木(入居者):D2号室住人。

  • 山本レン(入居者):D1号室住人

  • 鈴木マサ(入居者):C1号室住人

  • 茅野 外:C2号室住人


序章 その名は「アラウンド・カオス」
第1話 分岐
第2話 迷入
第3話 呆然
第4話 遮断


第4話 遮断

まともに住めないような部屋に住み続けなければならなかった茅野だったが、できる限り、黒カビをとって、ひとまず生活できるようにした。しばらく、普通に生活していた茅野だったが…@2019年某月

茅野は調べものがあり、ネット検索していた。13時ごろ、突然、ネットが使えなくなった。たまに、ルーターとの接続が悪くなることがあるので、PCやルーターを再起動するなどして、再接続を試みたが、無駄だった。

茅  野:(電波障害情報を確認してみよう)

電波障害はまったく発生していなかった。いつもの状況と異なるため、ケーブル会社に電話した。何度電話しても繋がらない。時間的に余裕がなかったので、一旦あきらめて、調べものを、近くのネットカフェで続けることにした。

17時ごろ、ようやくケーブル会社につながった。

茅  野:「もしもし、ネットが13時ごろから使えないのですが、どのような状況ですか」

ケーブル会社:「お客様の部屋にだけ通信が通っていないようです」「専門の担当を派遣します」

茅  野:「わかりました」

ケーブル会社の担当が来たのは、19時ごろ、すでに業務が終わっていたが、見に来てくれた(茅野が駄々をこねたのだが…)

茅  野:「今、このアパートは塗装工事中ですが、それが原因では?」

ケーブル会社:「はい、工事の誰かが遮断したものと思われます」

この一週間ぐらい前から、塗装工事を行っており、その業者が作業中に、ネット回線を遮断したのである。業者は専門外ではないのか、茅野はふっと思った。

業者に確認しなければと思っていた茅野だった。数日後、外出する際に、責任者らしい業者に出くわしたので、ネット遮断の件を説明した。

業  者:「そうですか、確認してみます」

そう言い残し、去って行った。しばらく様子を見ていたが、その業者の姿は建物の陰に隠れてしまった。

その後、その業者は来る様子もなく、ほかの人も見当たらない。茅野は予定があって外出したので、あまり時間はなかった。

茅  野:(それにしても、確認しますって、私の部屋番号も名前も聞かれなかったが、どうやって私に報告するのか…)

そう、この業者は確認しただけか、そもそも確認もしなかったか。茅野に報告しなければ、何の解決にもならないのに。


次回、第5話 狂喜


▼ 賃貸暮らしの方、賃貸住宅のオーナーをはじめ、この物語のオーナーや管理会社についてご意見がございましたら、コメントを残してください。特にこれまで嫌な思いをした経験のある方と情報共有できれば嬉しいです。

・「私なら内覧で判断している」
・「私も同じような対応するかも」
・「このような管理会社を選びたくない」
・「入居者を適法に追い出すいい方法だ」 など



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