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【仕事のコツⅡ】風邪っぴき薬剤師の薬箱に入っている薬4選

こんにちは!
アロマを暮らしの片隅に置く薬剤師 こと 調剤薬局マネージャー ”あき” と申します。

実は、一昨晩から昨日にかけて、のどの痛み・鼻水・鼻づまりを伴う風邪をひきダウン💦
予定していた記事やInstagramの投稿の推敲ができず…。
今日になって常備していた薬のおかげで回復してきたので、予定を変更して、わたしの風邪対策常備薬を公開しよう!という気になり、筆を執りました。




風邪っぴき薬剤師のエピソード

わたしは元々、身体は強くはありません。
それでも、薬剤師歴も約20年となり、風邪をひく頻度はかなり減ってきていました。
しかし、30代後半を過ぎてからアレルギー体質が加速。
さらに、2023年9月より、週1~2日、内科・小児科クリニック門前の薬局に出向するようになってから、感染症にかかるリスクが高くなり…💦
そして、昨年末、声が出なくなって耳鼻科の先生に診てもらってから、以前よりも気管支に炎症を起こしやすくなっているとわかりました。

薬局薬剤師は、患者さんが安全に薬を飲んでいただくために声や文書で伝える仕事と、わたしは捉えています。
声が出なくなり始めたとき、筆談のみでもやってみましたが、伝えたいことが全く伝えられなかった。
徐々に声が出せなくなって、そして、クリニック到着時に声帯が腫れて、ついに声が全く出なくなり、服薬指導に対して数日間のドクターストップがかかりました。
重症化してから後悔するのでは遅い…。
今は、そこまで重症化させないための準備の必要性を、痛いほど理解しています。

そこで、今回、のど・鼻の症状を悪化させて後悔しないための ”アロマを片隅に置く薬剤師の風邪対策常備薬" を紹介することにしました。


風邪っぴき薬剤師のメイン漢方薬2選

< 葛根湯(満量処方)>
葛根湯は、眠くなる成分が入っておらず、鼻風邪のひき始めや肩こり等の症状に効果がある漢方薬です。
日頃、比較的体力のあるタイプの方の症状に向きます。
この満量処方タイプは、医療用と同じ量です。
わたしが服用するタイミングは、やはり風邪のひき始め。
その際注意していることは、発汗による脱水が起こることを想定して、服用期間中水分補給はこまめに取るようにしています。


< 小青竜湯 >
小青竜湯も眠くなる成分が入っておらず、鼻水・鼻炎、花粉症に効果がある漢方薬です。
その他に、気管支炎や気管支喘息にも適応があるため、葛根湯で症状が鎮まらないときの咳・鼻症状のある風邪に、わたしは使います。
葛根湯との併用はオススメしません。
どちらにも麻黄(マオウ)が入っており、交感神経が優位となりやすく、不眠等の症状が現れやすくなるためです。
ちなみに、葛根湯は、満量処方を選んで常備していますが、小青竜湯は、甘草(カンゾウ)が比較的多く含まれるため、偽アルドステロン症という副作用の発症リスクを下げるため、あえて市販薬の一般量を常備しています。
小青竜湯については、葛根湯と異なり、比較的虚弱タイプでも効果が期待できます。


風邪っぴき薬剤師のサブ対症療法薬2選

< 解熱・頭痛対策に ”アセトアミノフェン” >
アセトアミノフェン製剤はいくつか市販されていますが、わたしは1回1錠で良い ”カロナールA®” を常備しています。
アセトアミノフェンは、胃に負担をかけないため、胃痛・胃炎が心配な方に向きます。
38.5℃以上の発熱時や頭痛時に飲むと、症状が和らぎます。
そして、葛根湯または小青竜湯との併用については、問題ないです。


< 鼻水・くしゃみ対策に ”エピナスチン” >
鼻水・くしゃみに効果のある抗アレルギー薬には、”エピナスチン” ・ ”ロラタジン” ・ ”フェキソフェナジン” があります。
代表的商品名は、エピナスチンが ”アレジオン®” 、ロラタジンが ”クラリチン®” 、フェキソフェナジンが ”アレグラ®” です。
わたしが、エピナスチン製剤を選ぶ理由は、ロラタジンの効果がイマイチだったこと、フェキソフェナジンは1日2回服用が必要でエピナスチンの方が1日1回服用で効果が期待できること。
抗アレルギー薬服用時の注意点としては、外装に眠くなりにくいと記載ありますが、薬の成分が体に残りやすい方はぼーっとする方もいらっしゃる可能性があります。心当たりがある方は注意が必要です。
そして、鼻水・くしゃみ等の鼻炎症状が強いときの、葛根湯または小青竜湯との併用については問題ないです。


風邪っぴき薬剤師のまとめ

風邪はかからないに越したことはないですが、仕事や家事をこなすためにも、事前の対策は重要であると考えます。

今回は、喉と鼻の風邪対策で常備している薬をご紹介しましたが、風邪といったら胃腸炎パターンもありますよね…。
ちなみに、わたしの場合、下痢の場合は、薬で止めず経過を見ます。
吐き気や食欲低下が続くときは、かかりつけの消化器内科医がいるのでお世話になってます。
読者の皆様も、ぜひこれを機に、風邪薬の用意・罹患時のかかりつけ医探しをしておいて、非常時に慌てないよう準備することをオススメします。

それでは、皆様の健康を願いまして…
この度も最後までお読みいただきましてありがとうございました!

\あわせて参考に!/


ちなみに…
今回のテーマとは異なりますが、わたしは、アロマ関連のInstagramも運営しています。香りに興味がある方や、疲れの緩和・癒しを香りに求めてみるかな…と思い始めた方は、ぜひご覧ください♬

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