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草餅だけじゃない⁉︎「よもぎ」 その種類、効果効能や使い方について

よもぎは、山など日本中のどこにも自生している植物。日本人が昔から愛用していた薬草でもあり、葉、茎、根にいたるまで生活のあらゆる場面で利用でき、昔からモグサや止血などにも利用してきました。他にも、お茶として飲む、草餅などとして食べる、入浴する、塗る、香りを楽しむなど、
多くの方法で利用できるんです!

今回は その「よもぎ」の種類や効能、使い方について


よもぎ

学名:アルテミシア属 (Artemisia princeps Pampam)
ギリシャ神話で女性とその健康の守護神とうたわれた女神アルテミスの名に由来。古来より婦人科薬として使用されていました。漢方では、生薬ガイヨウと記載


よもぎの種類

日本に自生しているよもぎは35種類。その中でも有名な蓬について記載します。

ヨモギ(カズザキヨモギ)

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画像;徳島県立博物館より
もっともよく知られている種類。キク科の多年草で茎、根があり、走枝を出し、直立した茎高さは50~100cmほどで、地下茎は横に這い 分枝する。春の新芽には特有の香りがあり、草もちに使われることから「もちぐさ」の別名がある。いろいろな料理に適しているほか、頼粒、粉末、エキス状に加工して、健康や美容などに広く利用されている。


カワラヨモギ

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キク科の多年草で、 コスモスの葉のような形で、もっとも薬効に優れた種類。夏から秋に採集した若苗は食用に、 全草と花穂は天日乾燥したものをおもに漢方薬に使う。成分の精油には、著しい利胆作用があり、 漢方のほか西洋医学の利囲剤の製造原料となる。
(何年か前に参加した「全国よもぎサミット」で、カワラヨモギの存在を知り、早速使用して見ました。他の蓬よりも温まる速度が早く湯冷めしにくかったように感じました〜。)

他には、ヤマヨモギ、オトコヨモギ、シロヨモギ、ヒメヨモギ、ハマヨモギ、サマニヨモギ、イヌヨモギ、カワラニンジン、ニガヨモギ、ニトツバヨモギミヤマオトコヨモギなど、日本では35種類、海外のものも入れると200種以上あるそうです。

主な成分

よもぎの葉には、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、葉緑素、食物繊維、タンパク質、カルシウム、鉄、βーカロテン、葉酸など精油成分は、シネオール、α-ツヨンなど


使い方&作用

①お茶として飲む
作用;血液浄化、弱体化アルカリ性にする。毒素を分解して排泄する。
飲み方;乾燥ヨモギをお湯で1分半ほど蒸らして飲む。
(個人的感想:若葉はアクを感じないが、アクが強いものも有るので、煮出し過ぎたらお風呂に入れてます。)


②よもぎ湯(お風呂に入れる)
作用;しみ、そばかす、肌荒れ予防、
保温効果から冷え性の改善、婦人科系疾患、神経痛、リウマチの痛みの緩和、
その他、皮膚のかゆみ、湿疹、痔など

使い方;細かくしたヨモギの葉をお茶パックに入れる。
(お茶パックは大きいサイズが便利。)
そのヨモギパックを湯船に入れて、お湯の中でよく揉む。
(この時、パックが小さいと揉みにくいyo)

(個人感想:息子のアトピー対策に使用していました。夏場の汗疹対策にもお勧め)


③ヨモギエキス
時間と手間がかかりますが、一度作っておくと、日持ちし携帯もできるので便利。
作用;冷え性、胃弱、うがいに使用して風邪予防や扁桃炎の緩和に。また水で薄めてローションなどに利用すると湿疹、かゆみ、汗疹の緩和にも役立ちます。

作り方
よもぎの若葉を使用。
1.良く洗い、水が1/3になるまで数時間煮詰める。
2.煮詰まったヨモギの1/3の35%濃度のアルコールを加えて二日間おく。
3.2をこして、完成!
(葉は肥料などに利用して下さい)

使用方法
●ローション;精製水(ミネラルウォータ)で5〜10倍に薄めて使用。
●お風呂に入れる。
●うがいに利用;10倍以上に薄めて使用。濃すぎる時はさらに薄めて下さい。


以上、蓬についてでした。
近所にもよく生えている蓬。雑草として扱われがちだけど実はこんなにもすごい効能が!!!
よもぎ湯は簡単にできるので、ぜひお試しくださいね。