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いりあのおしりぱん焼けました。

普通のパン屋さんでは「ハイジの白パン」とかいうネーミングで販売されているパン。ライ麦いっぱいの黒いパンしか食べたことがないハイジが、初めて白いパンを食べて感激したシーンからそう連想したのだろうけれど。

ふかふかふわふわ。そんな擬音語が似合うパンですね。

「いかにふんわり白く焼き上げるか」ということにこだわっているためか、白パンのレシピはいろいろあります。
水あめを配合しているレシピは、しっとりやわらかな食感を出すため。
水あめは保湿性、保水性があってパンの老化を防ぐから硬くなりにくいのだそうだし、焼き色もつきにくいとか。

いりあもいろいろな白パンのレシピをお試ししてみましたが、
水あめ配合の白パンは、捏ねる時に独特なべたつきがあるし、甘味も独特で正直いって、あまり好きじゃないんです。
焼き色も全くつかない訳じゃないし。

だから、いりあが作る白パンは、水あめを配合しないレシピで焼き色を押さえるために、上新粉を多めにふるうことで対応しています。

白パン生地、捏ねあがり。

今回の白パンの粉は国産小麦粉の「春よ恋」。
普通、国産小麦粉を使う場合は、吸水性が少ないのでレシピより水分量を3~5%差し引きます。でも「春よ恋」は輸入小麦粉の「カメリア」と、タンパク質量(グルテン量)はそれほど変わらないからそんなに神経質にならなくてもいいと思うし、今回のレシピは水ではなく牛乳なのだから、気持ち控えめ程度で調整。

でね、最近は暑いでしょ。
いりあんちのキッチンは独立しているので、隣のリビングで冷房かけていても、ミニ扇風機をかけていても、全然涼しくない訳です。
パン作りの時にはイーストの発酵を促進するために「水分は30~40℃に温めたぬるま湯を使う」のがセオリーだけど、この時期は、牛乳なら冷たいままで加えて捏ねていますよ。
だって、部屋の温度が高いから、捏ね上がり温度が高くなっちゃうんだもの。過発酵になっちゃうほうが手に負えないし。

「教科書通りにやれば上手くいく」と思うんじゃなくて、教科書はあくまで教科書。作る環境もさまざまなんだから「状況に合わせてフレキシブルに変えていく」と思っていたほうがいいですよ。

白パンの生地はね、とてもかわいいのですよ。
いつまでも捏ねていたくなるような感触。
ふかふかしていて、気持ちいい。
「かわいい、かわいい」とひたすら愛でながら捏ねて、1次発酵へ。
1次発酵終わったら6分割してベンチタイム。

6分割後、ベンチタイムに入ります。
いりあのおしりぱんの成形。

いりあのおしりぱんの成形は、
台が透けて見えるぐらいしっかりとめん棒で押さえるのがコツ。
ぐりぐりくりぐり容赦なく。
大丈夫、こんな風にしても、ちゃんとおしりになるから(笑)
生地を破らないように気をつけながら天板にのせて。

この時点ではタラコくちびるにも見える(笑󠄀)

成形が終わったら2次発酵へ。
オーブンの発酵機能を使っているので、5分ぐらい早めに上げて、オーブンの予熱をしている間も常温で発酵させて、ちょうどいい感じに仕上がるように調整。

2次発酵終了。おしりっぽくなってきた。

2次発酵終えた生地に上新粉をたっぷりふりかけて、
焼成は180℃10~11分。低めの温度。
白く仕上げたいからといって、生焼けにならないように注意。

おしりぱん焼けました!

こうやって焼き上がりを並べると、おしりが並んでいるようにしか見えない(笑󠄀)
焼き上がって粗熱とれたら、上新粉は適当にはたきおとして。

ふわふわふかふか。

ちぎると、ふわふわふかふか。
そのまま食べてもいいけれど、サンドイッチ風に卵やベーコンを挟んでもおいしい。手軽な食事パンです。
今回は、差し入れに。喜んでもらえるといいな。

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