見出し画像

「本と香りをめぐる対談集」Vol.1「ロビンソン・クルーソー」~文学アロマフェア~

2021/12/6(月)~12(日)文学アロマフェア~大切な誰かに贈る1冊の香り~@BOOKSHOPTRAVELLER 

BOOKSHOP TRAVELLERは、約100人のひと箱店主たちが棚を借りてつくる下北沢の本屋。そこに集う個性豊かなひと箱店主たちと、“言葉×香りのアロマセラピー「読むアロマ」”のアロマ書房のコラボレーション企画のレポートnote「本と香りをめぐる対談集」を連載していきます。記念すべき第一回目のお相手は本屋ライターでBOOKSHOP TRAVELLERの管理人でもある和氣正幸さんです。

文学アロマフェアの詳細はこちら


ひと箱店主:BOOKSHOP LOVER 和氣正幸

【プロフィール】
本屋ライター。下北沢にある本屋のアンテナショップBOOKSHOP TRAVELLERの店主でもある。著書に『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』(G.B.)、『日本の小さな本屋さん』(エクスナレッジ)ほか

【選書した本】 
ロビンソン・クルーソー(ダニエル・デフォー 、岩波少年文庫)

【作品概要】
言わずとしれた冒険小説の名作。両親の反対を押し切って船旅に出たロビンソン・クルーソーが嵐に遭い遭難。辿り着いた無人島でのサバイバルの日々を綴る。


「本と香りをめぐる対談集」Vol1 

アロマ書房:こんにちは。今回、「大切な誰かに贈る1冊」ということで『ロビンソン・クルーソー』を選ばれましたが、選書の理由をお教えください。

BOOKSHOP LOVER 和氣正幸(以下、和氣):とあるメディアの取材で「人生の一冊」を訊ねられました。普段であれば本屋を目指したきっかけ一冊を答えるところだがこれは人生の一冊。もう少し遡ってなぜ自分が独立していまのようなことをしているのか、を考えてみた結果、出てきたのが本書でした。

僅かな食料と道具のみでイチから生活を組み上げていくこと。少しずつ自分の行ける範囲を広げて行くこと。自分がしたいことの本質はきっとそういうDIYの精神で、そう考えるようになったはじめの一冊が本書なのだと思い至りました。

大切な人に。自分の人生を切り開くためのよすがとして贈りたく思い選びました。

アロマ書房:ありがとうございます。「自分の人生を切り開くためのよすが」だなんて素敵ですね!では、香りを作る参考にさせていただきたいのですが、作品の世界観を色に例えるなら何色でしょうか?

和氣:

アロマ書房:作品の空気感を表すとしたらどんな言葉になるでしょう?
※ 選択方式でお答えしていただいています

和氣:シャープ、明るい、内向的

アロマ書房:最後にひと言どうぞ。

和氣:『ロビンソン・クルーソー』は幼少期に読んだ一冊です。読んでいてワクワクしたりヒヤヒヤしたり。本当に楽しい本です。未読の方も既読の方もあらためて読んでほしいですね。

アロマ書房:子供時代に読んだワクワクと、「自分の人生を切り開くためのよすがとして」の言葉が響きます。どうもありがとうございました!


この内容を受けて、わたしが作ったロビンソン・クルーソーの香りがこちらです。

『ロビンソン・クルーソー』ブレンドについて

【ブレンドレシピ】
オレンジスイート  ローズマリー  バジル
フランキンセンス  ミルラ

お話にあった「自分の人生を切り開くためのよすがとして」をキーワードにして作りました。香りのテイストは、作品の空気感をそのままに、シャープで明るく、内向的。広い視野と心地よい楽観を連れてきてくれるブレンドになりました。

ブレンドした香りをひとつずつ解説していきます。

オレンジスイートは、自分という素材を活かし、世界をひろげていくことを。かぐわしい香りの花、美味しい果実を実らせて、その種を世界各地にひろげていった姿と、子供時代のワクワクものせて。

頭のなかをクリアにする働きを持つローズマリー。牡羊座と関連がある精油。12星座のトップバッターは、切り開く開拓者のエネルギーをもつ。

生き抜く知恵をあらわすのはバジル。艶やかな緑の葉は、光を受け取り成長していく。

フランキンセンスは、半砂漠の乾燥地帯に育つ植物。過酷な環境ほど、その香りは深く美しく。

そして、ミルラ。樹脂から抽出され固まる性質を持つ精油は、切り傷だけでなく心の傷もふさぐ。サバイバルをサポートしてくれる香り。

これら5つの精油をブレンドすることで「自分の人生を切り開くためのよすがとして」の1冊と香りにできたと思います。


ロビンソン・クルーソーの香りの感想

ロビンソン・クルーソー


アロマ書房:
完成した香りを嗅いでみていかがでしたか?

和氣:ロビンソン・クルーソーの中に入り込んだような気分になりました。無人島とジャングルと。何かを作りたくなるようなワクワクを感じさせてくれます。ブレンドされた香りの意味合いも書かれているのも嬉しいです。

アロマ書房:私も一緒に冒険の旅に出たような気持ちになりました。ご紹介ありがとうございました!

完成した香りは文学アロマフェア期間中にお試し、ご購入できますので、ぜひ起こしくださいね。アロマ書房でした!

「文学アロマフェア~大切な誰かに贈る1冊の香り~@BOOKSHOPTRAVELLER」開催詳細

開催期間:12月6日(月)~12月12日(日)
会場:BOOKSHOP TRAVELLER(〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目30−11北沢ビル3F)
営業時間:12時~19時
定休日:水・木


#ブックショットラベラー #下北沢 #本屋を旅する #本屋のアンテナショップ #BOOKSHOP TRAVELLER #読むアロマ #アロマ書房 #文学アロマフェア


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?