"White Cotton"が何故こんなにも良い香りに仕上がったのかを解説します。

aromablendbarの調香師、和崎です。
今月より益若つばささんとコラボした香水
"White Cotton parfum"の販売をスタートしました。

tsubasamasuwaka × aromablendbar



ありがたい事に初日より大変多くの注文を頂いたため配送がまだ全て終わっていなく申し訳ないのですが、(11月下旬に全て配送完了予定です)
香りがとっても好評です。

自分の感想としてもこの香水はクリーンで、ほのかな甘さと爽やかのバランスのとれた究極の柔軟剤の香りが作れたと思っています。


今回益若さんにはまずaromablendbarに来てもらい色々と香ってもらいました。

そして好みの香りを元に僕がベースを作りそれを自宅で地道に調香してもらい好きな香りが作れるまで頑張りましょう
という様な流れになっていたのですが、これは芸能人とのコラボ香水や商品を作る他の例で考えても非常に珍しいと思います。


以前もご紹介しましたが一般的な流れは、香料会社が用意した中から選ぶ⇨修正⇨完成
という非常に短いサイクルで商品が出来上がる事が多いと思います。

益若さんは香りへのこだわりがとても強く、また細かなニュアンスを読み取るのがとても上手い。

なのでこの一般的な流れだと満足する香りは作れないんですよね。
こちらのyoutubeのワンシーンでもありますが、

お吸い物のにおいと言ってたり..笑
時には魚のにおいと言われたり

でも実は香料一つ一つに様々な香りのニュアンスがあります。
例えばキノコの香りの成分にはお花の様な香りやアーモンドの香気成分が含まれています。

香料の組み合わせによっては全く意図せずブレンドした香りがキノコっぽい要素が出たりする事もありますし、あえてその様にブレンドして作ったりもします。

この様に細かく、様々な香りのニュアンスを読み取りながら調香師は香りをブレンドしていくのですが益若さんはそれを自然とやってくれていました。

ベースとなるリネンの香料は僕が作ったのですが
グレープフルーツの柑橘、ゼラニウムのフローラル、柔らかなムスク、ホワイトウッドなど様々な要素を入れてベースを作りました。

そのリネンにパウダリーなイリスと爽やかなホワイトムスク、この時点で、すでに優しく透明感のある柔軟剤の香りが完成します。
しかし益若さんは更にここに少量のピンクピオニーを入れてくれました。

試作の様子

ピンクピオニーにはフローラルな香りの他にもほのかな甘さ、この甘さもバニラの様な香りではなく花の蜜の様な甘さ、これが透明感のある柔軟剤の香りに溶け込み"綺麗な甘さ"を表現することが出来ました。

そして更に益若さんはここにマリン、シーソルトの香りを数滴アクセントに入れました。

マリンの香りには柑橘のほのかな甘さがあり、これがピンクピオニーの甘さととても相性が良いのです。
そしてシーソルトのミネラルの香りが
パウダリー×リネン×フローラル×マリン
の甘さと爽やかさに水々しさを与え肌に馴染んだ際に綺麗な香りの変化を楽しむ事が出来るのです。

シンプルながらも計算されたアコード



これは益若さんへのお世辞でもなく、自分達が販売しているからでもなく

綺麗な香りの移り変わり、柔らかなリネンの香りの中にほのかに香るジューシーな柑橘、華やかなフローラルと選択した後にお日様を浴びて乾いたシーツの様なニュアンス

柔軟剤系やリネン系の他の香水と比べてもかなりクオリティーが高く、ダントツに良い香りが完成したのではないかと思います。

そして肌に馴染ませた時にその透明感をより実感して頂けると思います。


三角キャップも完全オーダーで制作した世界に一つだけのデザイン、これももちろん益若さんの案です。

ラベルは本物のコットン生地、ボックスにはあえてタイトルをカラーなしのエンボスにしてシンプルながらも洗礼されたお洒落なデザインに仕上がりました。


先行販売を行った生誕祭のディスプレイ


香りから連想されるクリーンなイメージをパッケージデザインでも表現するこだわり。

現在の在庫(あと僅かですが..)が売り切れますと一旦販売終了となります。

オンラインでしかご購入が出来ないので香りが気になって買えない方もいるかもしれませんが、それでもオススメします。

ルームスプレーも消臭効果のあるティーツリー、ローズマリー、ユーカリのエキスをブレンドして、賦香率は弱めで柔らかな香りで仕上げています。

旅行先で使いやすい30mlと自宅で沢山使える350ml


フルセットが揃うととにかく可愛い..お洒落。



心地良い柔軟剤の香りを香水と共にぜひ体験してみてください。


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