オープンダイアログ、という心理ワークショップを体験してきました

先日の事。

名カウンセラーの向後先生と、田口ランディさんとの共同でのグループワーク、ドラマ仕立てのオープンダイアログを体験してきました。

オープンダイアログとは、フィンランド発の心理ワーク。フィンランドは暗い冬が長いためか、メンタルに響きやすい気候のお国柄、優しい心理ワークや教育法が充実しています。オープンダイアログとは、開かれた対話、クライアント(心にモヤモヤがある状態と仮定。)さんの近況を話してもらって、それを複数のインタビュー側(会話ではなく、インタビューという呼び方をします。)が、客観的な視点からのクライアントさんの心境や状況などについて質問するけいしきで進行します。途中で、クライアントに聞こえるところで、インタビューアーが集まってお互いに意見交換をして、またインタビューに戻って、を数回、繰り返します。

おそらくですが、インタビューアー側の意見は、勝手なことを話したりしていますが、どこか、客観的に自分を俯瞰できる効果があるのだろうと思います。

今回は2つテーマを、簡易のドラマ仕立て(寸劇)で5分くらいで状況を再現してからインタビューに入る、という形式。

今回は、家族のテーマが上がりましたが、どこかしら、自分自身の過去の体験と重なることがあって。寸劇を通して、自分も再体験し、自分の中の蓋をしてきた(と思われる)悲しい気持ち、やるせなかった思い出、なにもできないし、答えもわからないから、どうしようもない悲しみとか、子供の時の、ちいさなちいさな心の奥の悲しみを思い出したりして。それがあったことを思い出したら、すーーーと、消えていきました。不思議。なんとなく、体に残っていた不用意な緊張が解けたような。。。

ランディさんは、いくつかのワークショップを主催されていて、時々参加しますが、共通する思いは、「自分の内側にあるものを表現していこうよ!」とおっしゃっています。

いい子だったり、予定調和を目指すと、自分のそと側にたくさんの皮を被り、いつしか自分が誰かわからなくなります。これまで、皮を剥ぐことばかり考えてきたし、心のわだかまりを取れば気が楽な人生が待っていると思ってきたように思う。でも、これまでも過去も、全部、悲しみも苦しみも、意地悪されたと思ってやるせない絶望感すらも、全部人生の味であり、私の個性を作る材料だったのかもしれない、そんな風におもえたわーくしょっぷでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?