パッケージのデザインは楽しい
パッケージデザインを変更しました。
ブランドはじめた当初から使用し続けていたパッケージを変更しました。
ジュエリーって一言でいっても、リング、ピアス、ブレスレット、ネックレス、と大きさも形状も全く異なるアイテムの集合体なんです。
それぞれのアイテムごとに合う箱を用意するブランドも多いみたいですが、
ブランドをはじめたばかりの時は、アイテムごとに大きさの異なる箱を準備するなんて予算的にも保管場所的にも厳しいものです。
ならば大きい方に合わせてしまおう。
ブランド創設当初、アイテムごとにミニマムロット分の箱を用意するのは難しかったので、解決策としてバングルも収納可能な10cm四方の立方体の箱を作ってもらうことにしました。
結構インパクトのある大きな箱です。
ジュエリーのパッケージというとゴージャスな布張り製のものを連想するかと思います。
よく、「結婚してください!」というときに出てくるパカっと蓋が開くようなハードケースです。
個人的に、あの手のケースって、購入後の片付ける場所にものすごく困るのです。嵩張る、かといって、捨てるのも忍びない。
ジュエリー専門のパッケージ屋さんでは紙製のもう少しカジュアルなものもありますが、貼り箱に切り目を入れたスポンジ、というタイプがメジャーです。
ただ、あの貼り箱というのがあまり好みじゃなくて。
外側と内側の色を変えてコントラストをだすとかもステキではあるのですが、内側の紙のエッジの始末がどうも気になってしまうのです。
端の始末を綺麗にしているとその分単価も上がってしまうし…
そんな中見つけたのがこの箱です。貼り箱とは異なる手法で制作してあります。
買った後の箱どうしていますか?
ジュエリーを買った後の箱って皆さんどうしていますか?
先にも書いたように、私自身いつも困ってしまっていたのです。
なので、自身のブランドでの箱は極力ニュートラルなものにしたくて、
ロゴマークも極力控えめに、あえて白箔の型押しにしています。
ご購入いただいたお客様一人一人の色に染めていただきたい、のです。
文字通りペイントして着色するのもよし。
蓋を切り取って引き出しの整理用の小物入れにしてもよし。
壊物をしまっておくときの入れ物にしておくのもよし。
お裁縫をするときの糸くず入れにしてもよし。
分解して紙ゴミで捨ててしまってもよし。
と、自由に再利用可能なものにしたかったんです。
なので、箱の内側も完全なニュートラルです。
もちろん色は外も内も真っ白です。
実は大変だったフェルトケース
ジュエリーはオリジナルのフェルトケースに包んであります。
かつてプラスチック製のケースなどがない頃、石留め職人たちが止める前のダイヤやルビーなどの石を紙に包んでおいたそうです。
小さなダイヤなどでも落とす心配のない包み方というのがあり、イタリアで学んでいたときの石留め職人の師匠に教えてもらいました。
その包み方からヒントを得て作ったのがこのフェルトケース。
はじめの頃はそんなに数が出るわけでもないので、日暮里の布地屋さんでフェルトを買ってきては、バッグを作っている友人のアトリエに行って抜き型で一枚づつ抜いていました。
この抜き機というのが重いし、腰が痛くなるし、布で手は乾燥するし。
地味に辛かったです。
しかも、日暮里で在庫が安定してないフェルトを買うので色もはじめの頃はその時々で変わっていました。
その後、抜き屋さんというものの存在を知り、それからはロールでフェルトを買ってプロにお願いしています。
そんな感じで、白箱とフェルトケースの組み合わせでやっていたのですが、
色々と経験値を積み、無駄に大きすぎるのも良くない、ということを学びました。
卸も増えてきているので、先方の箱の保管場所も申し訳ないし。
ジュエリーというと小さい箱が多い中、ちょっとした意外性が気に入ってはいたんですけどね。
新しいパッケージの仕様
パッケージを新しくした、といっても箱自体は以前の立方体の高さを低くしただけです。
このニュートラルな箱自体はとっても気に入っているのでそのまま継続しました。
箱の内部ですが、この箱にピッタリ合うようにスポンジを制作してもらいました。
ジュエリーの定番の切り目のあるスポンジではありますが、これを使うのには実は少し迷いがありましたが、結果よかったと思っています。
特にうちの母親には高級感が出た、と好評です。
このスポンジも取り外しが可能なので、以前の箱のように自由に再利用していただくことが可能です。
引き出しの整理には高さが低くなったのでより使いやすくなったのではないでしょうか。
そして、オリジナルのジュエリークロスを付属するようにしました。
ジュエリーを使用後に、汗などがついたままだと変色の可能性が高くなってしまいます。軽くこのクロスで拭いてからしまっておいていただけると変色を極力抑えられます。
このクロスには研磨剤が入っていないので、シルバーが硫化で黒ずんでしまったものにはこれで取ることはできませんが、ゴールドのコーティングを施したものでも剥がれる心配なくお使いいただけます。
個人的にとても新鮮で満足してるパッケージに仕上がったと思います。
また、急に思い立って変更することもあるかもしれませんが、
しばらくはこちらのパッケージでいきます。
パールのネックレスなど一部商品は、フェルトケースを続けて使用していきます。
Made in Japan です
AROM. のジュエリー同様、パッケージ類も国産です。
なぜこだわっているか、詳しくはまた機会があれば書こうと思っていますが、
AROM.のこだわりのポイントの一つに「日本製」があります。
そして、仕上げに
また、オンラインでご購入いただいたお客様には、箱に香りづけをしています。
よく、この香りが何かお問い合わせをいただくことが多いです。
また、POP UPの際にはオリジナルのショッパーでお渡ししています。
これは、立方体の箱が2個入るようにデザインしています。
ちょっと宣伝効果を狙ってロゴは主張してしまいました。
すみません…
再利用は、ワインボトルが入ったらかわいいな、と思ってます。
が、メーカーさん曰く、耐重量は保証はしない、とのことなのでその際は自己責任でお願いします。
ジュエリーをデザインするのも楽しいのですが、パッケージ類を考えるのも本当にワクワクします。
ジュエリーだけでなくパッケージを通して、一人でも多くの方にAROM. の世界観をお伝えすることができると嬉しく思います。
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