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モノテルペン炭化水素類

「この精油、どんなときに使えるの?」

芳香成分類それぞれの作用を知っていると、はじめましての精油でも、なんとなーく使用用途のあたりがつけられるようになります。

知ってると便利な芳香成分類。

それぞれのグループにどんな作用があるのかチェックしましょう。


モノテルペン炭化水素類は、イソプレン2つでできている芳香分子のグループ。

匂い物質の中で、分子量が一番小さいので揮発性が高いです。

つまり、このグループを多く含む精油はトップノートになっていることが多いということ。

柑橘系果皮から抽出した精油や、樹木系の精油の中でも、抽出部位が針葉や枝葉のものに多く含まれています。

リモネン、ピネン、テルピネンなど、芳香分子名の語尾は「~エン」です。


主な作用

鬱滞除去作用

抗炎症作用

コーチゾン様作用

抗ウィルス作用

抗菌作用


こんなことに使えそうです

鬱滞除去作用があるので、冷えやむくみなど、循環不良の改善に。

血液リンパ液などなど、なにかしら体液の流れが滞ることが関わるトラブルのケアに使えそうですね。

抗炎症作用があるということは、炎症が起こっているトラブルのケアに使えるということです。ただし、皮膚炎の場合は精油すら刺激になることがあるので要注意ですけれど。

筋肉痛、腱鞘炎、関節炎…痛みがあるトラブルの場合、炎症が起こっているケースが多いです。鎮痛作用と合わせて取り入れるのもあり。

コーチゾンは副腎皮質ホルモンのひとつ。コルチゾンとも言います。

血圧を上昇させたり、体内の脂質やタンパク質をエネルギーに変えたり、血糖値を上げたりと、活動的な状態の体を支えるような働きや、体内の炎症を抑えるような働きがあります。

コーチゾン様作用は、そんなコーチゾンの働きと似たような作用をもたらしてくれるということ。

体を活動的な方向に…ということは、肉体的、精神的疲労時のケアに使えるかも。抗炎症は…上に書いてありますね。

抗ウィルス作用と抗菌作用は、それぞれ、ウィルスの増殖を抑制する作用、細菌の増殖を抑制する作用です。

抗ウィルス作用はウィルス性疾患の予防やケアに。

抗菌作用は細菌性疾患の予防やケアに。

ひとくくりで「感染症対策」と考えずに、分けて考えるとより効果的かと思います。

※精油はあくまでもセルフケアの範疇で収まることに使ってください。体調が思わしくないと思ったら、まずは受診して医師の診断を受けましょう。

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