ARを活用した次世代のファッションブランド「Carlings」|スマホでしか着られないデジタルTシャツを解説
この記事では、ファッション業界のデジタル化の最先端を行くブランドの事例としてノルウェーの「Carlings」の事例をご紹介します。
Carlings(カーリングス)とは
Carlingsは、ノルウェーのストリートファッションブランドです。
Carlingsでは買った洋服が実際に手元に届くことはなく、代わりに購入した服をグラフィックデザイナーがユーザー自身の写真に合わせて調整し、まるでそのアイテムを本当に着ているかのような画像を作成・提供してくれるというサービスになっています。
なぜCarlingsはデジタル上だけの洋服体験を提供しているのでしょうか?
Carlingsの提供する価値
Carlingsで購入したデジタルファッションを着ている画像が "特別な服を着てる写真をInstagramで投稿する" という役割を担うことで、“Instagramで公開するためだけに服を買う”という無駄を省くことができるようになります。
Instagramの存在は「映え」を追求する世代のファッションへの投資を加速させた一方で、地球環境に悪影響を与える服の大量生産・大量破棄も助長しました。
環境に配慮する『サステナビリティ』は現在でもアパレル業界において浸透しつつありますが、「デジタル上のみでのコーディネート」という環境に配慮した新しいアイデアは多方面で話題になりました。
CarlingsのインスタARフィルター
Carlingsではデジタルファッション画像だけでなく、InstagarmのAR機能を活用したデジタル上でのTシャツ試着体験も提供しています。
こちらはCarlingsの公式Instagram、フォロワー数は5.4万人程度です。
上記画像の中の「☺︎マーク」がARフィルター一覧を示すボタンです。そしてなんとCarlingsでは、21個ものARをアカウントで提供していました。
21個ものARが導入されているアカウントはこちらは今まで調べてきた中でも最多の部類ですが、多くのバリュエーションから好みのTシャツを選べるのは楽しみの一つです。
以下より、どのようなデジタルTシャツが提供されているのか、実際のサンプルをご紹介させていただきます。
ARフィルター導入事例①MY RIGHTS
以下はまず「MY RIGHT」というARのご紹介です。
首の下にある画像をマーカー画像にして、画像を認証したらプログラムが動き出します。
柄がくるくる回る演出など、まさにARフィルターならではのTシャツ体験になっており、多くの投稿が発生していそうな印象を持ちました。
ARフィルター導入事例②Revolution Now
こちらはRevolution NowというARフィルターです。
上記と同じく首元にSNSにロゴデータが登場し、かざすとAR体験が始まるようになっています。
「時代革命」という文字と、何かを示すようなマークが交互に現れます。
これからどんな革命が起きるのでしょうか。
まとめ
ファッションブランドには、個別のストーリーやカルチャーがあるかと思います。
その文化的背景や登場するキャラクターを汲み取ったInstagram ARの提供はブランドのファンに喜ばれ、そのARを使った投稿が生まれ、その投稿からまた次のファンを獲得していく、というARを活用したファッションブランドの新しい広告の形を示しているように感じました。
国内でもファッション業界でのInstagram ARの活用はますます進んでいくことでしょう。気になる方は、お気軽にお問合せください。
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