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2023.10.5 理科 獲得形質は遺伝するか?

記事2023.10.4 の続きです。
(上の図は、京都大学のホームページよりお借りしました)
次回の授業で、次のような話をしようと思います。

(先生の話)
獲得形質は遺伝すると思いますか?
例えば、一生懸命算数の計算練習をして、速く計算できるようになった人の子は、計算能力が高くなるでしょうか?
これについては、いくつかの実験があります。
例えば、ネズミのシッポを何世代にもわたって切った科学者がいます。やがて、短いシッポを持ったネズミは生まれてくるようになったでしょうか?
答は、NOでした。
これらの実験から、「獲得形質は遺伝しない」という法則が定まりました。

しかし、最近この法則に合わない実験結果が報告されています。
上の図を見てください。
京都大学の実験ですが、線虫に軽いストレスをかけ続けると、生存力が向上します。その子は、ストレスをかけなくても生存力が向上していたのです。「高い生存力」という形質が子に遺伝した例ですね。
遺伝については、まだまだ分からないことがたくさんあります。そこが力学と違って、生物学の面白いところかも知れません。

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