2024.4.14 理科 松江城 堀川めぐり
春休みの一日、広島から松江城に行ってきました。
松江城は、堀川と呼ばれるお堀で囲まれており、その堀川は遊覧船で一周することができます。
船が通ることのできるギリギリの高さの橋がいくつかあり、そこでは船頭さんが船の屋根を下げます。
このとき乗客は、こたつの上にうつぶせます。
50分の船旅の間、船頭さんから松江の地理・歴史・文化などの話を聞くことができました。民謡も歌ってくれました。
その中で、印象的な話をいくつか紹介します。
割子そばの由来
松江、出雲には「割子(わりご)そば」という名産品があります。
これは、割子と呼ばれる容器にそばが入っており、一番上の割子にそばつゆをかけて食べ終わると、そのつゆを次の割子に入れて食べていくというものです。
この独特の食べ方をする割子そば、実は昔は「武士のお弁当」だったそうです。なるほど、この容器とつゆのかけ方なら、外に持ち出すことができますね。
松江地方でそばが有名な理由
松江城の城主として、信州より松平直政(徳川家康の孫)がやってきたとき、そば職人を連れてきました。
松江のそばは、そば殻が入っていて黒っぽいですが、これは当時の松江の精製技術が未熟だったからだそうです。しかし、信州の白っぽいそばに比べて、これが独特の風味を醸し出しており、こちらのそばのファンも多いようです。
冬寒そうな武家屋敷
堀川の周辺には、大きな武家屋敷が並んでいます。
小泉八雲邸のとなりの武家屋敷が公開されていたので、入ってみました。
窓のつくりですが、もちろんガラス戸はなく、障子の外はすぐに木製の雨戸になっていました。
松江の冬をこの家で過ごすのは厳しい、と思いました。
小泉八雲も、松江に1年余り滞在しただけで暖かい熊本に転勤したのも、松江の冬の寒さに辟易したからではないか、というのは船頭さんの考えです。
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