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2024.5.10 理科 マグネシウムは二酸化炭素の中で燃えるか

 炭火焼きでお馴染みの炭は、よく燃えます。
しかし、それよりもよく燃えるのはマグネシウムです。
マグネシウムに火をつけると、まばゆいくらいの光を出して燃えてしまいます。このことから、物質の燃えやすさにも強弱があり、この2つの物質では Mg > C  となります。
これは、「酸素との結びつきやすさの大きさの違い」とも言えます。

ここまでを確認して、次の問題を考えました。

(問題)太い試験管の中を二酸化炭素で満たし、その中に火のついたマグネシウムリボンを入れます。火はどうなるでしょうか。
 予想
   ア 火はすぐ消える。・・・27人
   イ 燃え尽きるまで消えない。(2~3秒は燃える) 
            ・・・2人 
アの理由
 ○「二酸化炭素の中では、物は燃えない」と小学校で習っ   た。
 ○二酸化炭素の中には、燃えるのに必要な酸素はないから。

イの理由
○酸素との結びつきやすさは、Mg>Cなので、マグネシウムは、二酸化炭素の中の酸素を奪って燃える。

さて、実験です。
マグネシウムは、二酸化炭素の中でまばゆい光を放ちながら3~4秒かけて燃え尽きました。
冒頭の写真は、燃え尽きたあとの試験管です。

次に、ペアごとにホワイトボードを配り、次の課題に取り組んでもらいました。
(課題)
どういう理由で、どんな化学反応が起きて、何ができたのか、図と文章で説明しよう。

完成した作品は、後ろに並べ、自分がベストアンサーと思う物に、水分子の模型を1つおいて投票してもらいました。


16票を獲得した、ベストアンサーを紹介します。
「昔々あるところにO2さんとCくんが仲良く暮らしていおりました。ですがある日、Mgという韓国ドラマに出てきそうなイケメンが現れました。そしてO2さんはMgにほれ、Cくんは捨てられてしまいました。 おしまい」

その他のいくつかの作品を紹介します。

これらの作品のように、この化学反応でできる物質は、炭素と酸化マグネシウムのはずです。
本当でしょうか。
もう一度冒頭の写真を見てみましょう。
試験管内の黒い物質は炭素、白い物質は酸化マグネシウムで、確かに理論どおりですね。



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