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2024.1.10 理科 イオンは水に溶ける

 本日、2024年初めての理科の授業を行いました。
能登半島の小中高校の多くは、電気・水道などのライフラインも整わず、また生徒や先生の多くが被災されており、再開のめどが立っていないと報道されています。

学校で授業ができることに改めて感謝するとともに、被災地の学校の一日も早い再開をお祈りいたします。

 さて、今日の授業では、イオンが水に溶けるしくみについて話しました。
水分子は、酸素原子と水素原子がわずかに電気を帯びています。そのため、水分子は、例えば食塩(NaCl)のナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)に電気の力でまとわりつきます。

上の写真は、その様子を表したモデルです。
(いど工房製作)

水分子は振動しながら(これが熱の正体)あちこち移動しますから、Na+とCl- は水中で少しずつ離れていきます。これを「溶ける」といいます。

粉末状の鉄(鉄粉)を水に混ぜても、鉄粉自体は電気を帯びていない(イオンではない)ので溶けることはなく、下に沈みます。これを「沈殿」といいます。

このように、「溶ける」という身近な現象にも「電気の力」が働いているんですね。

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