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血統面からみる競馬

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新種牡馬 サトノアラジンとロゴタイプ

前回シルバーステートとキタサンブラックの新種牡馬について触れて、今回はサトノアラジンとロゴタイプについて。

◉ サトノアラジン個人的には期待している種牡馬の1頭。
本馬は6歳になってから安田記念を豪脚で差し切り勝ちした。
ちなみにさされたのがロゴタイプ。
クラシックでの良績こそないものの、非常に良い血統を持っており、スピードを産駒に伝える能力も十分にある馬だと思う。

父ディープインパクト×St

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2021 新種牡馬キタサンブラックとシルバーステート

今日の小倉新馬戦で調教で動いていたとはいえ、キタサンブラック産駒のドグマが鮮やかな差し切り勝ちをしたことに驚きを隠せない。
さらに、関屋記念で軽視したアンドラステが無事に飛んでくれたにもかかわらず、外枠で唯一買っていないカラテが2着にくるなどもどかしい週末になってしまった。

今回は新種牡馬について触れて、期待したい新種牡馬、軽視したい新種牡馬について。

◉シルバーステート重賞未勝利ながら多くの

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母父ボストンハーバー

母父ボストンハーバー

父としてボストンハーバーという馬を見るのはあまりないが、母の父としてはたびたび登場する馬。

父がBold Rulerを引くSeattleSlew系のCapoteで、その特徴を活かしたスピードの持続力に特化した種牡馬だ。
そしてその個性を母の父に入って子に伝える。
父にどんな馬が入るかによるが、基本的な狙いとしては
「スピードの持続力が問われる馬場やレース」

そして、その強みが短距離戦で出やすく

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キズナ産駒

キズナ産駒

来週新潟でおこなわれるGⅢ関屋記念にキズナ産駒でNHKマイル2着馬ソングラインが出走するのでキズナ産駒の特徴について解説。

まず父はディープインパクト。その個性を引き出すかのようにダービーでは大外一気で決めた。
母はファレノプシスを輩出したキャットクイルだが、母父がStormCatで
ディープ×StormCat(仕上がりの早い米国色)のニックス配合。
その母父にダートでスピードの持続力を補ってく

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モーリス産駒傾向

モーリス産駒傾向

去年デビューのモーリス産駒だが、みんなが思っていたより成績が良くない。
というのも、モーリス産駒の本質は「古馬になってからの成長力」にあるので、期待できるのは来年以降。

父がRoberto系に日本競馬に最も適応のあるサンデーサイレンスを牝系から取り入れたスクリーンヒーローで本質的にはパワーのいる馬場向き、モーリスの母系にはメジロを持っているので芝のスピードがそこで補われていると考える。
比較的日

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