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付喪神?

私は山で一つの羽を拾った。
猛禽類のものと思しき羽は状態が良く、根本の白い色から羽先の茶色へうつる様子がとてもきれいだった。

私はそれを持ち帰ることにした。運転席の小物置き場にきれいな布にそっと包んで置いた。帰ろうとエンジンをかけようとしたとき、遠くから、しかしはっきりと鳥の鳴き声を聞いた。全てのドアも窓も閉まっていたのに。

以来、私の車は山にいる間だけではなく、地元にいるときも、同じ鳴き声を、エンジンをかける前に時折、聞くようになったのです。

なので、私はそれが何かはわかりませんが、そういうのが有る、または居ることを疑わなくなりました。

車を売ってしまってから鳴き声を聞かなくなりました。どういうわけか車に憑いていたのでしょうね。だから、どこにでもいるし、どこにもいない、というほどそれらの人口密度は高くないのかもしれません。

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